【聞いてみた】引っ越し先の決め手から住み心地まで!都心→郊外移住のリアル
【聞いてみた】引っ越し先の決め手から住み心地まで!都心→郊外移住のリアル
公開日 2021/03/02
更新日 2021/03/02

【聞いてみた】引っ越し先の決め手から住み心地まで!都心→郊外移住のリアル

おうち時間が増えて、もっと広い部屋への引っ越しやマイホーム購入・住み替えを検討している人もいるのでは?リモートワークの増加から郊外への移住の人気も高まっているとか。

「引っ越しを決めた理由は?」「不便さはない?」など実際に都心から郊外へ引っ越しをした夫婦に直撃インタビュー!

取材・文/小竹美沙 イラスト/村澤綾香 監修/加倉井慎
  • <プロフィール>

    山下誠一さん(仮名)山下かんなさん(仮名)
    年齢32歳29歳
    出身岐阜県出身東京都出身
    職業IT関連 正社員IT関連 正社員
    勤務体制フルリモート勤務フルリモート勤務
    結婚歴3年目
    子どもなし
    元の住まい浅草橋(1LDK賃貸)/東京
    現在の住まい調布(2LDK賃貸)/東京

引っ越しのキッカケは「夫婦ダブル在宅勤務」

  • ―――― 去年調布に引っ越したということですが、キッカケは?

    かんなさん:「新型コロナウイルス感染症の流行で、夫婦ともども完全在宅勤務になったことがいちばんの理由です。元々住んでいたのは、浅草橋の賃貸マンションで間取りは1LDK。2年ほど住んでいました。でも、家で過ごす時間が増えると、少し狭いなと感じるようになって…在宅勤務が続いて、この先もずっと家に過ごすなら、同じ家賃でより良い条件の物件はないのかな?と調べて、2020年7月に調布に引っ越すことにしました」

  • 誠一さん:「去年は、いつ状況が落ち着くか分からなかったしね。街を選ぶときの基準は、仮に出社することになっても、アクセスしやすいエリアであること。具体的には、電車で1時間以内の、立川、三鷹、調布あたりが候補でした。今住んでいるマンションからだと、会社までのアクセスが僕は40分、彼女は20分です。調布の物件は、家賃も安く、会社にも電車一本で行けるので決め手になりました」

  • ―――― 街選びで重視したことは?

    かんなさん:「自然が多いのはいいな、と思いました。あとは、日々の買い物も不便しないこと。いざとなれば会社にも行きやすい場所であること」

  • 誠一さん:「活気があって、商業施設が充実している街がいいと思っていました。調布は駅前に家電量販店、映画館、ショッピングモールもあります。僕たちは比較的シンプルなコーデが好きなので、ユニクロや無印良品などがあればいいなと思っていたのでピッタリでした。あとは、外食できるお店も多くて、いちばん条件が良かったんです」

  • ―――― 確かに調布は便利ですよね。では、物件選びのポイントは?

    かんなさん:「仕事部屋を作ろうとしていたので、まずは広さですね。在宅勤務が快適にできるように、PCを置いて仕事ができる部屋を作ろうと思いました。現在の間取りは2LDKで、寝室、リビング、仕事部屋が確保できています」

  • 誠一さん:「あと今の部屋はコストパフォーマンスがとても良かったです。浅草橋の部屋と同じくらいの家賃で、しっかりした広さが取れることが魅力でした」

  • かんなさん:「日当たりも良くて気に入ってます!」

「賃貸か購入するかはやっぱり悩みました」

  • ―――― 浅草橋では1LDKでしたよね。家賃を聞いてもいいですか?

  • 誠一さん:「管理費込みで12万円弱です」

  • ―――― その位の金額だと、賃貸ではなく住宅ローンを組んで購入するという選択肢はありませんでしたか。

  • かんなさん:「購入するかどうかも迷いました。でも、物件の価格がどうなるか分からないことと、調布に永住するかどうかが分からないので見送りました。都心と違って、価格が下がるかもしれないという不安もあったので、賃貸にしました」

  • ―――― なるほど。トータル、どれくらいの物件を内見しましたか?

  • 誠一さん:「内見で、15~16件は回ったと思います」

  • かんなさん:「その街ごとに、3~4件は見ていました。私たちは車を持っていないので、電車で通って、その街ごとの雰囲気も感じながら見ていきましたね」

  • ―――― どのようにして、街を調べましたか?

  • 誠一さん:「特別なことをした覚えはないのですが、よくある『住みやすい街ランキング』とか口コミは参考になりましたね」

  • かんなさん:「あとは路線図を見て『この街だったら一本で通えるよね』とかですかね(笑)。周りの人にオススメの街を聞いたりもしました」

  • ――――― 都心から郊外に引っ越すにあたって、準備したことは?

  • かんなさん:「家で仕事をする環境を整えるため、机、イス、モニターは新調しました」

  • 誠一さん:「ネット回線は調べました。在宅で仕事をするから引きたい回線も決めていて。物件によっては引けないところもあるので、不動産屋さんにあらかじめ希望として出していました」

  • ――――― 確かにネット回線は大事ですね…。そうすると、住み替え費用は、いくら位かかりましたか?

  • かんなさん:「50万くらいかな。敷金とか礼金が25万円くらい、前の家からひと部屋増えたので、ベッド、プロジェクター付きシーリングライトを買ったのがプラス25万円くらい。合計50万くらいかな?」

  • 誠一さん:「冷蔵庫も買ったね。敷金、礼金、初期費用諸々、食洗機など。うん、トータルで50万円くらいだと思います」

いくら仲が良くても、24時間ずっと一緒はちょっとしんどい?

  • ――――― ズバリ、郊外に引っ越してよかったことは?

    かんなさん:「以前住んでいた浅草橋は大きなスーパーが、近くになかったんですよね。今は生活に必要なものや、日用品を揃えるところが充実しているので暮らしやすいです。以前は、デリバリーも結構頼んでいましたが、自炊するようになりました」

  • 誠一さん:「部屋の広さが1.5倍になり、気持ちもゆったりしますね」

  • かんなさん:「そうそう。部屋が別だと自分の時間も増えて、気持ちに余裕が生まれます。浮いた時間は、趣味の時間に当てています。絵を描くことが好きなので、iPadのお絵描きツールで絵を描いたりしている時間が好きです」

  • 誠一さん:「僕はゲームをプレイする時間が増えましたね。通勤時間もなくなって、プライベートの時間をしっかり取れるのは嬉しいです。プライベートが充実すると、仕事も楽しくできます」

  • ――――― 反対に引っ越したことの大変さは?

  • かんなさん:「特にないですね。一般的な引っ越しのときと同じで、インターネット、ガス、水道手続きの面倒さくらいかな」

  • 誠一さん:「これだ、と思う物件に巡り合うまでには時間がかかりました。あと電車でそれぞれの街に足を運ばないといけない大変さはありました」

  • ――――― 郊外のデメリットはありますか?

  • かんなさん:「強いていえば、家にいる時間が心地よすぎて運動不足になるくらい…」

  • 誠一さん:「特にないですね!」

  • ――――― 予想外だったことはありますか。

  • かんなさん:「調布はゴミ出しの規定がすごく厳しくて…細かく分別しないといけないし、指定された袋じゃないと出せないんです。しかも指定収集袋は、45リットルが10枚で840円と、めちゃくちゃ高く、なるべくゴミをださないように気を付けるようになりました」

  • ――――― リモートワークなら、住み替えることはオススメ?

    かんなさん:「私はオススメです!都心の家賃はやはり高いですよね。物理的に会社に行く必要がないのであれば、家賃に対して得られるものが少ないと感じます。以前の部屋に住んでいたとき、24時間夫婦一緒だと、やっぱりしんどかったです」

  • 誠一さん:「ケンカにこそ、ならなかったけれど……」

  • かんなさん:「今は気軽に遊びにも行けないので都心にいる理由もあまりないなと。今の部屋はスペースに対する不満はまったくなく、公私共に充実しているなと感じます」

  • ――――― なるほど!調布も気に入られていて、愛着が湧いてきたのではないですか?

  • かんなさん:「そうですね。便利な街だと思います。そうそう、実は……2021年の4月から栃木に住もうと思っているんですよ」

  • ――――― !?!?!?!?

  • 誠一さん:「知り合いに、栃木に別荘を持っている人がいたんです。その方が貸してくれるということになりました。なので、緊急事態宣言が明けたら1週間くらいお試しで住んでみて、問題なければ1年くらい住もうと思っています。今年の4月、5月くらいには動きたいです」

  • かんなさん:「2020年10月から、ウチの会社では在宅勤務がスタンダート化することが決まって、理論上はどこに住んでいてもOKになったので」

  • ――――― 調布に引っ越して、1年も経たないうちに……!?

  • かんなさん:「我が家がいちばん重視しているのは、ぶっちゃけてしまうとお金なんです。特に都心にこだわりはないので、都心に住む必要がないのであれば、どんどん都心から離れたいなと」

  • ――――― どうやって、物件を探したんですか?

  • 誠一さん:「地域交流サイトで『別荘貸してくれる人いませんか』と聞いたり、空き家バンクを見たりしました。0円で買い取ってください、という空き家もありましたが、状態や条件が微妙なものが多くて。たまたま知り合いが別荘を持っていることを知り、オーナーさんに相談すると『1年くらいだったら住んでいいよ』と快諾していただき、借りることにしました。光熱費関係の契約は僕たちがして、家賃は実質0円です。物件は、二階建て一軒家で5部屋くらいあります。将来のことを考えて、出費を減らし、できるだけお金を増やしたいというのが大きいですね」

  • かんなさん:「置いてある家具や家電は古かったりするので、それは自分たちのものを持っていったり、買い換えないといけないかもですが」

  • 誠一さん:「だから冷蔵庫買ってよかったよね(笑)」

  • かんなさん:「そうそう。こうして、栃木に暮らそうと思えるのも、在宅勤務でライフスタイルがすごく変わったから。新型コロナウイルスが流行する前までは、都心に住むこと、都心で子育てすることが当たり前だと思っていました。でも、ネット環境さえ整っていれば、地方でも、何なら海外でも仕事ができると今は思います」

都心への執着はナシ。「働きたくない」が原動力

  • ――――― とても、いい考え方ですね。フットワーク軽く、住む場所を変えていますが、そのモチベーションは何でしょうか?

    かんなさん:「モチベーションとしては、ぶっちゃけ働きたくないなというのがあります…(笑)。だからお金を生まれる仕組みを作らないといけない。なので、出費を最小限に抑えて、投資をして福利を増やしたいです。理想は、10年後…40歳くらいでアーリーリタイアできたらベストかなと思います。在宅とはいえ、フルタイムなので残業も多いですし、子どもができたときにプライベートに時間をさけるようにしたい。そうした環境を整えるための準備ですね」

  • 誠一さん:「僕は、好きでやっている仕事なので仕事は続けたいと思っていますよ!でも、資産を増やさないといけないという点は賛成です。YouTubeで勉強中なのですが、株式投資したり、仮想通貨にお金を入れたり、できるだけ投資に回しています

  • ――――― ぶっちゃけ話をありがとうございます。先ほど、車はお持ちでないとおっしゃっていましたが、栃木県も車がなくても大丈夫なエリアなんですか?

  • 誠一さん:「あー…車は必要ですね」

  • かんなさん:「私は10年ペーパードライバーなので……どちらかは運転できるようにならないといけないですね!(笑)でも、なんとかなると思います!」

  • 将来のことを考えて、フットワーク軽く、柔軟に住み替えていく姿がとても印象的だった山下夫婦。フレキシブルなふたりだからこそ叶う、時代に沿った暮らし方だなと感じます。

~FP加倉井さんの一言アドバイス~「将来のライフプラン設計がアッパレ!あとは車の購入を具体的に」

  • 「将来働きたくない」「10年後にアーリーリタイヤする」という具体的な目標を持ち、それに向けてしっかり行動ができているのが素晴らしいです。固定費の中でも家賃は大きな支出割合ですので、家賃を上げずに郊外の快適な部屋に住み替えた選択肢は堅実ですね。栃木への移住も検討中ということで、車資金の計画をぜひ練ってください。かんなさんはペーパードライバー、誠一さんは免許がないということなので、自動車教習所のお金も発生しますね。家賃はゼロ円とはいえ、車はガソリン代や維持費がかかりますし、栃木は場所によっては冬の寒さが厳しいので、光熱費が東京にいる頃よりもあがるかもしれません。(住宅設備にもよりますが)。最近はカーシェアやカーリースも増えていますので、合わせて調べたり、相談してみると良いですね。お二人のこれからを応援しています!(加倉井さん)

  • ファイナンシャルプランナー加倉井慎さん

    アドバイスしてくれたのは… ファイナンシャルプランナー加倉井慎さん
    医療業界の営業を経て、フィナンシャルプランナーに転身。家計の見直し、保険相談、不動産売買のアドバイス、住宅ローンなどの相談を受け、担当世帯400世帯以上。大手金融機関社内で表彰される。2021年MDRT会員。お客様に寄り添うアドバイスで、「一家に一人、加倉井を」という存在を目指して活動中。https://ikkanihitori.com/profile/

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