

ボディメイクのプロ池澤智さんに学ぶ、今すぐできる“食の選択術”
「毎日の選択が、明日の自分を創る」
1年後も美しくあるために、自分のカラダに良い選択を“今の自分”が日常の中で積み重ねていくことが大切。では、どんな選択をすればよいのか?自分自身のライフスタイルを作るために、“すぐに、簡単に” 取り入れられる術を、各分野のプロフェッショナルから学ぶ連載企画!
初回は、ミス・ユニバース・ジャパンのオフィシャルトレーナー(2012年~2018年)も務められた、パーソナルトレーナー池澤智さん。
今回は amuelle編集部きっての食いしん坊 おだまりが、「カラダづくりは食事から」とうたう池澤智さんから、忙しい時でも簡単に実践できる、食の選び方を伝授頂きました!
世界レベルの「美」をつくる、ボディメイクのカリスマ 池澤智さん
世界トップレベルの確実な結果を求められるミス・ユニバースや女優、俳優、トップモデルからアスリートまで、数々の著名人からの指名が絶えず、ボディメイク最後の駆け込み寺と呼ばれ20年以上支持を得ている日本を代表するパーソナルトレーナー。
現在は、自身が考案した美しいカラダをつくるための高タンパク質・低脂肪・低糖質メニューを提供するカフェ『TOTAL FOODS』も展開中。
ミス・ユニバース・ジャパンも実践する池澤さんの食のメソッドがたっぷり詰まった著書は必読!
理想のカラダづくりは食が9割!人生の中で運動する回数よりも食事の回数の方が圧倒的に多い。
おだまり:“ボディメイク”と聞くと運動のイメージが強いのですが、食が大切というのはなぜでしょうか?
池澤さん:私自身が実体験として、食を通して自分自身のカラダが変わった経験が大きいですが、シンプルに日常生活の中で運動よりも食事の回数の方が圧倒的に多いので、カラダに与える影響も大きいのです。
例えば、おだまりさんは日常生活で運動は週にどのくらいしていますか?
おだまり:平日は仕事で運動する余裕はないので、多くて週2回ぐらいでしょうか…
池澤さん:食事は1日3食=週に21回。つまり、運動よりも何を食べるかの割合の方が大きい。
カラダの中に摂取する栄養は全て口からしか入ってこない、つまり食べ物がエネルギーをつくるし、エネルギーを補給する。食べ物ありきでカラダは動くのです。
だから私は、理想のカラダづくりにも「食が9割」と考えています。
池澤さんが展開するカフェのメニューは、高タンパク・低脂肪・低糖質なことはもちろん、それぞれの質にもこだわったFOOD DELI
自分の食事もこのように工夫できれば最高です…
選択するチカラをつけるには、ロールモデルを見つけて真似するところから始めてみよう!
おだまり:多様化する情報社会の中で糖質カットやオーガニックフードなど食のトレンドも移り変わり、選択肢もたくさんあって何を選ぶべきなのか、何を実践していいかが分からない人はどうすればよいでしょうか?
池澤さん:確かに、おだまりさんと同じように何を選べばいいのか?自分自身の生活に取り入れるハードルを感じている方は多いです。
食のトレンドで言えばオーガニックやスーパーフード、ダイエット方法で言えば糖質制限や置き換えダイエットなど…様々な情報を目にします。
今の時代の女性は、情報や選択肢を見つけるという収集力はとても強いように思いますが、同時にそれを選択するチカラ・判断するチカラが、これからはより大事になってくると感じています。
では、何を選択するのが自分にとっていいのか?
まずは簡単に出来ることから始めてみましょう!
「真似をする」という選択も1つの方法です。
①自分がなりたいロールモデルを設定する
まずは、目指す理想の姿を具体的にイメージすることは選択するチカラを磨くときの助けになります。身長が高い・低いなど自分自身のカラダに近いかどうか等は関係なくてOK!とにかく「ああなりたい!」と思う理想のロールモデルを設定してみてください。
EX.)身長:158cm 体重:52kgのおだまりは、あつかましくもモデル・女優として活躍する菜々緒さんを設定。(自分のベストを尽くすために目標は高くていいのです (笑))
➁その人が何を食べていて、何を食べないのか真似をする
設定したロールモデルの方が、普段食べているもの・食べていないものを調べ出来ることを真似してみる。余裕があれば、なぜそのような選択をしているのかもセットでみてみると良いですね。
EX.)トマトは毎日食べる・タンパク質はたくさん摂る(赤身のお肉など)
ヨーグルトや牛乳でカルシウムを摂る・自炊を心がける など・・・
※おだまり調べのため確かではないのですが、自分が納得したものだけ取り入れてみます。公式のSNSなどでチェックするのもありですね。
③自分に合わせてカスタマイズする
無理せず、自分の生活に取り入れることができる範囲で実践し続けることが大切です。
モデルケースを参考に自分に合わせてカスタマイズしてみてください。
EX.)生活リズム的に平日に自炊を取り入れるのは私には難しいので、休日の土曜日は自炊にするように心がけてみる
このように、まずは真似することで日々の“選択”に意識を向けること・必要に応じてカスタマイズしていくことで、「なぜ、自分がこれを選ぶのか」が分かってくるようになります。
カラダづくりはただカラダを変化させるだけでなく、“選択”の結果を実感できる1番の実践です。カラダを大事にすることは、日常にたくさんのプラスの要素を与えてくれることでしょう。
今すぐ出来る!シーン別 “食の選択術”
おだまり:読者の方の中には、忙しい毎日の中ですぐに出来る方法ならやってみたい!という方もいると思います。是非簡単に実践できるワンポイントを教えて下さい。
■コンビニ食がついつい多くなっちゃう方へのワンポイント
・会社のデスクに「スピルリナ」等のスーパーフードを常備!
※スーパーフード=12種類以上の栄養素を含んでいる食べ物のこと
「コンビニフードは調理過程や化学調味料・添加物が多く栄養が損なわれていることもあります。
今では粉末タイプやなど常備・持ち歩きしやすいスーパーフードが売っているのでコンビニのサラダなどに振りかけて栄養を補うという選択を加えるのがオススメです。
また、ジャパニーズスーパーフードとしてお味噌汁や梅干し・麹があります。
お家から出るときにラップにお味噌を包んで持参するなどして、コンビニご飯と合わせて食べるのも良しです。
あとは、ツナやサバなどたんぱく質の高い瓶詰・缶詰の食材をデスクに置いておき一緒に食べるようにするのも取り入れやすいと思います。」
■自炊をサボりたい時のワンポイント
「サボりたい時の手段としては冷凍でストックを貯めておく選択です。たまごの白身のクレープ生地を常備しておくと便利!
白身10個に対し、黄身が1個の割合で混ぜ合わせ、クレープ生地のように何枚も焼いて冷凍して常備しておき、次の日の分を冷蔵庫にいれておけば、翌朝、簡単にタンパク質クレープが作れます!刺身と醤油を巻いたり、ツナやサラダを巻くのも美味しいですよ。」
■忘年会や接待など外食がつづくときのワンポイント
「外食の時は何を食べてもいい!としてよいですが、1つだけ守ることは「満腹にならない」選択をとることです。
“デザートは別腹”はやめて、デザートを食べたい時は最初からその分を計算しておくことで8分目を調整するとよいです。」
なるほど!という気づき・発見がたくさんありすぎて、終始前のめりのおだまりでした。
池澤さんのお言葉で1番印象に残っているものは、色んな情報を得た時に「自分の中でブレない芯を持つこと」というお言葉。
例えば、それは「雑な人にはならない」や「丁寧に生きる」とかでいい、年を重ねたときに今が積み重ねて良かったと思える1コマであるということを忘れないでいてほしいと。
まさに本企画のコンセプトでもある「毎日の選択が、明日の自分を創る」。
10年後・20年後の自分を想像して、今の選択を変えることは未来の自分への最大のプレゼントになるんだなと改めて感じさせられました。
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取材・編集 おだまり(amuelle 編集部)
まもなく30歳という節目を迎える中で、人生100年時代にこれから自分自身をどう磨けばよいか、特に大好きな食との関わり方は学びたいテーマの1つ。
めんどくさがりの性格のため、できるだけ今の生活の中で出来る方法を習得したい!