幼稚園の入園にかかるお金とは?公立・私立の入園料や無償化など費用について解説
幼稚園の入園にかかるお金とは?公立・私立の入園料や無償化など費用について解説
公開日 2020/09/24
更新日 2020/09/24

幼稚園の入園にかかるお金とは?公立・私立の入園料や無償化など費用について解説

幼稚園の入園手続きや入園料の支払いなどお金の準備を考えると親にとってはドキドキしますが、入園にワクワクしている子どもの様子を見ると、できるだけ充実した学びを与えてあげたくなりますね。しかし私立も候補に入っているなら費用の検討なしには幼稚園選びも難しいものです。今回はまとまった金額が必要になる場合が多い幼稚園の入園料をはじめ入園時に必要となる費用について見ていきましょう。

執筆:續 恵美子(ファイナンシャルプランナー)

幼稚園にはどんな種類があるの?

  • 幼稚園は、義務教育ではないものの、学校教育法に基づく施設で、教育要領に基づく「教育の場」とされています。

  • 実は幼稚園には大きく分けて次の3種類があり、種類によって教育方針や特徴が異なります。希望に添った幼稚園を選べるよう、特徴を知っておきましょう。

  • 運営主体概要
    国立幼稚園国立大学付属の幼稚園・入園するためには受験が必要
    ・実験的・先導的な教育課題への取組みとしての役割がある
    ・地域における指導的・モデル的な学校としての取組みとしての役割がある

    公立幼稚園地方自治体文部科学省の教育要領のもと、自由保育が中心
    私立幼稚園学校法人や宗教法人、個人経営などさまざまな民間機関・文部科学省の教育要領を基本に、独自の教育カリキュラムを持つ園が多い
    ・受験が必要な場合もあり

    出典:筆者作表、国立幼稚園については文部科学省「国立の付属学校の概要(2016年度)」を参照

  • 管轄や運営

    幼稚園は文部科学省の管轄ですが、上表に記載したとおり、国立幼稚園は国立大学、公立幼稚園は地方自治体、そして私立幼稚園はさまざまな民間機関というように運営母体が異なります。

  • 保育時間や年数

    幼稚園に入園することのできる子どもは「満3歳から小学校就学の始期に達するまで」の幼児と学校教育法で決められています。

  • 一般的には3歳から5歳までの3年間通う子が多いですが、2年保育や1年保育などもあります。1日あたりの標準的な保育時間を4時間とし、実際には各園が定めています。

公立・私立の費用の違いについて

  • 文部科学省の2018年度の調査によると、幼稚園に通うことでかかる費用(学校教育費)は給食費と合わせて、公立の場合で年間約14万円、私立で約36万円という状況です。

  • 3年間通うことを考えると、大きな金額になりますからどのような費用にどの程度かかるのか目安を知っておきたいものです。

  • 保育料、給食費、入園料、その他かかる費用(相場)

    幼稚園の保育料の目安(年額)

    公立幼稚園私立幼稚園
    入園時のみ、または年1回程度かかる費用幼稚園納付金(入園費、検定料など)2,118円4万6,820円
    PTA会費4,962円6,885円
    寄附金4円347円
    学級・児童会費5,627円703円
    毎月かかる費用利用料6万6,206円
    (月換算5,517円)

    21万1,076円
    (月換算1万7,590円)

    通学費5,831円
    (月換算486円)

    1万8,052円
    (月換算1,504円)

    給食費1万9,014円
    (月換算1,585円)

    3万880円
    (月換算2,573円)

    不定期でかかる費用教材費・図書費1,370円2,360円
    学用品・実習材料費7,203円1万81円
    教科外活動費460円2,541円
    遠足/見学費2,492円3,494円
    制服代3,113円8,075円
    通学用品費1万1,745円1万372円
    その他9,607円1万572円

    出典:文部科学省「2018年度 子供の学習費調査/統計表」を基に筆者作表

  • 無償化と補助金や減免制度について

    2019年10月から幼児教育・保育の無償化がスタートしたのは知っている人も多いと思います。無償化の対象になるのは3歳~5歳までの子どもの幼稚園の利用料の部分です。そのほかの通学費や給食費などは対象になりません。

  • また、注意しておきたいのが、無償化とはいえ月額2万5,700円までの上限金額があることです。

  • 上表にある利用料平均額をみて想像できると思いますが、多くの幼稚園では利用料はもともと月額2万5,700円の範囲で収まります。

  • しかし、私立のなかには「私学助成金制度」の幼稚園もあり、利用料が月額2万5,700円を越えるところもあり、上限金額を超えた部分は保護者負担になります。

  • なお、自治体によっては私立の幼稚園に通う子どもに対して入園料や利用料など、独自の補助制度を設けている場合もあります。自分が居住している自治体にどのような制度があるか確認してみましょう。

入園に向けて

  • いつから準備する?

    多くの幼稚園では秋に入園説明会や見学会を開催しています。来年の4月に入園するためには、今年の秋の説明会に参加してみましょう。

  • 同時期に入園願書の配布も始まります。夏の終わりぐらいまでには興味ある幼稚園をいくつか絞りこんでおくのがいいでしょう。

  • 面接はいつ?対策について

    幼稚園によってさまざまですが、多くの場合、面接は入園説明会の後の願書を提出する時期に行われています。保護者同伴の面接とする園や、子どもだけという園もあります。

  • なお、面接時に検定料の支払いを必要とする幼稚園もありますので、各園にあらかじめ確認しておきましょう。

  • 合格基準はそれぞれですから合格に向けての対策を述べるのは難しいですが、幼稚園の教育方針はきちんと理解しておきたいものです。面接時の質問に答えられるようにしておきましょう。

  • 費用の支払いはいつ?払い方は?

    入園料の支払時期は幼稚園によっても異なり、願書提出時のところもあれば、合格発表の2~3日後とするところもあります。

  • せっかく合格しても期限内に入園料を支払わないと、合格を取り消されてしまうこともあります。各園に確認の上、支払いについては事前に準備しておきましょう。

  • 願書提出時に支払いが必要な場合は現金、合格発表後の場合は指定された口座への振込みとするケースが多いようです。入園案内などで前もって確認しておきましょう。

幼稚園の入園にかかるお金は早めに確認を

  • 子どもが長い時間を過ごすことになる幼稚園。候補となる幼稚園の教育方針の違いや特徴などは事前にしっかり確認しておきたいですが、費用面も大切なポイントです。

  • 特に入園料は、入園から約半年前の秋頃に支払わないといけない場合が多くあります。私立幼稚園では入園料も高めのところが多いですから、入園案内などでしっかり確認しておきましょう。

  • 自治体によっては、入園料などの補助制度を設けているところもありますので、住んでいる地域の制度を調べてみましょう。国の幼児教育の無償化制度と合わせ、上手に利用できるといいですね。

  • ※本ページに記載されている情報は2020年8月10日時点のものです

  • 續 恵美子(女性のためのお金の総合クリニック認定ライター。ファイナンシャルプランナー〈CFP(R)〉)

    執筆者プロフィール 續 恵美子(女性のためのお金の総合クリニック認定ライター。ファイナンシャルプランナー〈CFP(R)〉)
    生命保険会社で15年働いた後、FPとしての独立を夢みて退職。その矢先に縁あり南フランスに住むことに――。夢と仕事とお金の良好な関係を保つことの厳しさを自ら体験。生きるうえで大切な夢とお金のことを伝えることをミッションとして、マネー記事の執筆や家計相談などで活動中。
    エフピーウーマン(https://www.fpwoman.co.jp/

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