【ママ医師監修】1歳3ヶ月の平均体重や言葉の発達。赤ちゃんのご飯や遊び方など
【ママ医師監修】1歳3ヶ月の平均体重や言葉の発達。赤ちゃんのご飯や遊び方など
公開日 2020/12/25
更新日 2020/12/25

【ママ医師監修】1歳3ヶ月の平均体重や言葉の発達。赤ちゃんのご飯や遊び方など

歩き始めたことをきっかけに、公園や児童館に「デビュー」することも多い1歳3ヶ月の赤ちゃん。他の子どもたちとの交流を通して、「うちの子は大丈夫かな?」と心配になる人もいるかもしれません。一般的には、体が締まって体重の伸びがゆるやかになり、意味のある言葉がみられるようになります。ここでは、1歳3ヶ月児の心身の特徴を解説するとともに、この時期に必要な「ご飯」と「遊び」のポイントを紹介します。

執筆:成田亜希子(内科医)

1歳3ヶ月の赤ちゃんの身長と体重

  • 1歳3ヶ月ごろの赤ちゃんは、これまでより体重の増加がゆるやかになり、運動量が増えていくので、いっそう体つきが引き締まっていきます。

  • まだ大人ほどではありませんが、視力や聴力もぐんぐん発達していき、より遠くのものが見えたり、微妙な音の違いが聞き分けられるようになったりしています。

  • また、すでに歩けるようになった子は、手を下ろして安定歩行ができたり、後ずさりできたりと、バリエーション豊かな行動が可能になっていきます。

  • 男の子女の子
    身長の目安72.1~81.7cm70.2~79.9cm
    体重の目安8.02~11.51kg7.46~10.90kg

    出典:厚生労働省「平成22年乳幼児身体発育調査報告書」より抜粋

1歳3ヶ月の平均的な歯の本数と歯磨き

  • 1歳3ヶ月ごろには、ほとんどの子で上下4本ずつの前歯が生えそろいます。早い子なら、最初の奥歯(第1乳臼歯)が見えてくるかもしれません。

  • 「どうせ生え変わるから」とケアをおろそかにすると、虫歯となって永久歯に影響したり、歯並びが悪くなったりすることも……。赤ちゃん用の歯ブラシを使って、しっかりと磨いてあげることが大切です。

  • 毎食後が理想的ですが、どうしても難しければ、せめて寝る前にしっかり歯磨きする習慣を付けましょう。

  • 歯ブラシは、ヘッドが小さく柔らかいものを選択して。ちゃんと磨こうとして力が入りがちなので、お箸のように歯ブラシを持ち、手首のスナップを生かした弱めの力加減を意識しましょう。

運動機能と手先の器用さ(巧緻性)の発達

  • 手や指の機能が発達し、「親指と人差し指でものをつまむ」といった細かい動作ができるようになってきます。

  • 例えば、積み木を2~3個積んだり、ボールを転がしたりといったことです。立ったり歩いたりする動作と組み合わせて、「壁をつたい歩きして引き戸を開ける」「おもちゃを持って椅子の上に立つ」など思わぬ行動をとることも。

  • 全身の運動機能が発達している証拠ですが、思わぬ事故につながることもあるため注意が必要です。危険性が高いと判断できる場合は、怖い顔や声で「ダメ!」と伝えてあげることが大切です。

  • また、単にものを持つだけでなく、正しい用途で道具を使えるようになる場面も出てくるかもしれません。

  • 一例を挙げるなら、スプーンで遊ぶことはあっても食べるのは手づかみだった子が、スプーンで食べることに挑戦するようになります。

  • また、クレヨンをにぎってなぐり書きをしたり、ビンのフタをひねって開けたりすることも可能になるなど、より高い能力が身に付いていきます。

感情と言葉の発達

  • 歩いたり両手を自由に使えたりするようになることで、赤ちゃんは「自分の意思で行動する」ことを意識し始めます。

  • 感情もより豊かになり、喜び、怒り、恐れ、不安、嫉妬・悲しみなどの複雑な感情が発達していきます。

  • 一方で、感情のコントロールはまだまだ難しい時期で、気に入らないことがあるとかんしゃくを起こしたり、ものを投げたり噛み付いたりと、激しく自己主張することも少なくありません。

  • いわゆる「自我の芽生え」であり、喜ばしいことではありますが、ストレートすぎる感情表現に疲れてしまうこともあります。

  • 特に多いのが「自分でやりたいのに、うまくできない!」と大泣きしてしまうパターン。

  • 例えば、スプーンで食べたいのに途中でこぼれてしまいイライラ……という時は、(できるだけさりげなく、そっと)スプーンに手を添えてサポートし、「自分で食べられた!」と本人が思えるように援助すればうまくいくこともあります。

  • また、感情の発達に伴い、それをどうにかして相手に伝えようと言葉を発することが増えていきます。初めて意味のある言葉を発するタイミングも、このころであることが多いようです。

  • ただし、「歩き始め」と同様、「話し始め」も個人により発達のスピードが大きく異なるもの。他の子に比べて遅いからといって、心配しすぎるのはよくありません。

  • 赤ちゃんは周囲の大人をまねしながら言葉を学んでいくので、できるだけたくさん話しかけてあげるといいですね。

ご飯の内容と離乳食の完了の目安

  • 早ければ離乳食を卒業する子も

    1歳3ヶ月は、いわゆる「パクパク期」に該当します。

  • 前歯が上下4本そろうことでしっかりと噛み切る動作ができ、舌の動かし方も上手になることで、食べられるもののバリエーションが増えていきます。

  • 「もちもち」「カリカリ」「ふわふわ」など、いろいろな食感を楽しませてあげたいですね。

  • また、歯茎で噛める硬さを目安に野菜のゆで方などを工夫して、噛むことの習慣を促しましょう。目と手と口の協調運動を促すため、あえて手づかみで食べられるメニューを取り入れることもお勧めです。

  • 1日3食+おやつで十分な栄養を摂れるようになり、コップで300mL以上の牛乳(ミルク)が飲めるなら、離乳食を卒業して幼児食に移行するタイミングかもしれません。

  • 赤ちゃんの口元&座り方を観察しよう

    離乳食を進めるときは、赤ちゃんの口元をしっかりと見て、咀嚼ができているか確認しましょう。

  • もし、噛まずに丸飲みしている様子があるなら要注意。用意した食べ物が硬すぎるか、逆に細かく刻むなどしすぎて噛む必要がなくなっている可能性があります。

  • 軟らかく炊いたご飯や、指でつぶせるくらいの硬さの根菜の煮物などで、「適度な硬さのものをしっかり噛む」「口の中で食べ物をまとめる」練習をさせましょう。

  • 座り方が悪いことで食事に集中できていないケースもあります。足が足置き台などにしっかりつき、肘がテーブルにつく高さになっていることが大切です。

  • また、背中からお尻のラインが真っすぐになっているかも確認しましょう。背筋が伸びて安定すれば、落ち着いて食べることができるようになります。

  • その子のペースを守って楽しい食卓に

    離乳食の進み方は、赤ちゃんによって大きく異なります。「1歳3ヶ月用のメニュー」に固執するよりも、上記のような視点で状態を確認し、その子にとって最適な食事の量や硬さ、調理法に調整することが重要です。

  • もし、用意した食事を飲み込まない様子なら、一つ前の「カミカミ期」メニューに戻ってみるのも一案です。

  • 「もっと食べさせなきゃ」と必死になりすぎると、食卓に緊張感が走り、かえって食べたい気持ちを減退させてしまう可能性もあります。家族が笑顔で食卓を囲むことが、赤ちゃん自身も食事を楽しむことにつながっていくはずです。

1歳3ヶ月の赤ちゃんと楽しく遊ぶポイント

  • まねっこ遊びが大好き!

    1歳3ヶ月ごろの赤ちゃんは、人の動きをまねするのが大好き。特に、大人の行動に興味を持ち、同じことをやってみたがります。この特性を生かした「まねっこ遊び」は、とても簡単でありながら盛り上がること間違いなし!

  • 「上がり目下がり目」などの簡単な手遊びをやって見せ、赤ちゃんにまねしてもらうだけです。上手にできない様子も可愛らしく、撮影しておくと思い出になります。

  • また、家事のまねも好みますから、赤ちゃん用のスポンジなどを用意し、一緒にお掃除(ごっこ)などをするのもいいですね。

  • お絵かきも楽しくなる時期

    クレヨンなどを握り、紙に押し付けられるようになったら、お絵かきもお勧めです。

  • 最初は手を振り下ろすような描き方ですが、次第に直線や曲線も描けるように。手を動かす喜びを感じながら、様々な色や形が生まれていくことで感性も育まれます。

  • 注意したいのは、準備する道具について。まだまだクレヨンを口に入れてしまうことも多いため、自然由来の成分でできているものだと安心です。細長いクレヨンだとすぐに折れてしまうので、短めでコロンとした握りやすい形状がいいでしょう。

  • また、「小さな紙の上だけに描く」というのは赤ちゃんにとって非常に難しいこと。机や床が汚れる心配をするくらいなら、最初から大きい紙を用意してあげましょう。

  • 「作品」は保存しておいてもいいですし、そのまま紙をビリビリ破る遊びに移行しても面白いですよ。

  • 「外遊び」にも挑戦してみよう

    特に歩けるようになってからは、外遊びの楽しさがぐんと増します。行動範囲が広がるため注意は必要ですが、公園の広場などで自由に探索を楽しめるといいですね。

  • カラフルな落ち葉や大小様々な小石など、子どもにとってはすべてが新鮮な「遊び道具」になります。

  • 大人がサポートすれば遊具も楽しめます。ブランコなら、膝に乗せてそっと揺らしてあげましょう。赤ちゃんにもクサリを握らせることがポイントです。

  • すべり台は、抱っこで持ち上げられるくらいの高さから、大人の手で支えながら滑らせるといいでしょう。

1歳3ヶ月の育児アドバイス

  • 心身の発達が著しく、感情表現も複雑になっていく1歳3ヶ月の赤ちゃん。「イヤイヤ」に振り回されることも多いですが、ねんね時代との差を実感し、大きくなった喜びを噛み締めることができる時期でもあります。

  • 「パパやママが自分を受け入れてくれる」という安心感は、赤ちゃんが自己肯定感を育む上でも欠かせない要素。ぜひ、自我の芽生えを温かい目で見守り、成長をサポートしてあげましょう。

  • ※本ページに記載されている情報は2020年12月1日時点のものです

  • 成田亜希子

    執筆者プロフィール 成田亜希子
    2011年に医師免許取得後、臨床研修を経て一般内科医として勤務。その後、国立保健医療科学院や結核研究所での研修を修了し、保健所勤務の経験もあり。公衆衛生や感染症を中心として、介護行政、母子保健、精神福祉など幅広い分野に詳しい。日本内科学会、日本感染症学会、日本公衆衛生学会に所属。

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