【現役ママ医師監修】赤ちゃんの生後6か月はハーフバースデー!成長と生活の注意点
【現役ママ医師監修】赤ちゃんの生後6か月はハーフバースデー!成長と生活の注意点
公開日 2020/06/17
更新日 2020/08/31

【現役ママ医師監修】赤ちゃんの生後6か月はハーフバースデー!成長と生活の注意点

生後6か月を迎える赤ちゃん。
「生後6か月のお祝い」として「ハーフバースデー」という言葉もあるようです。
慣れない育児に追われていた新生児期をずっと昔のことのように感じるかもしれません。

しかし、生後6か月はまだまだ手のかかる時期。
次々と新しい成長段階へ突入していくため、親としても戸惑うことは多いはずです。

ここでは、生後6か月の赤ちゃんの成長と生活上の注意点について解説していきます。

執筆・監修 成田亜希子(内科医)

生後6か月の赤ちゃんの成長

  • 生まれたばかりのころは1日に30g前後のペースで体重が増えていた勢いも、生後6か月を迎えるころにはひと段落。1か月前の写真と見比べて「大きくなった!」と驚くことは少なくなるでしょう。

  • しかし、その分、運動機能や情緒の発達は目覚ましく、できることが次々と増えていきます。赤ちゃんの成長はうれしいものですが、新たな成長に伴ってこれまでにはなかったトラブルが生じることも……。生後6か月の赤ちゃんの具体的な成長の様子を詳しくみていきましょう。

生後6か月の赤ちゃんはお座りができるようになる

  • 生後6か月は、そろそろお座りできるようになる子が増えてくる時期です。厚生労働省の「乳幼児身体発育調査(平成22年)」1)によれば、生後6~7か月には3割強の赤ちゃんがお座りをマスター。生後9~10か月にはほとんどの赤ちゃんがお座りできるようになるとのこと。

  • 生後6か月になると、完全な一人座りはできなくても、両手をついたり、何かに寄りかかったりしながらお座りするようになります。

  • 両手を離してのお座りは、身体に対して重い頭をバランス良く支えられるようになって初めてマスターできるものです。そのためには、首から腰にかけての筋肉と神経の発達を待たなければなりません。

  • 生後6か月ごろは筋肉や神経の発達が完全ではないので、しっかりと一人座りできるようになるのはもう少し先のこと。それまでは、短い時間ならお座りができるようになったとしても、バランスを崩して倒れ込んでしまうことが少なくありません。ソファーからの転落、家具による打撲などには十分に注意してください

生後6か月の赤ちゃんは乳歯が生えてくる

  • 乳歯が生えるタイミングは赤ちゃんによって異なりますが、一般的には生後6か月前後で下の前歯が生え始め、上の前歯、切歯……と続いていきます。

  • ちょこっと頭を見せる小さな白い歯は、とてもキュートで微笑ましいものです。しかし、乳歯が生え始めることで、虫歯という新たな心配の種が生じることにもなります。

  • 生えたばかりの乳歯はもろいため、条件さえそろえば赤ちゃんでも虫歯になってしまう可能性があります。乳歯が虫歯になると口の中に虫歯菌が棲みつき、将来的には永久歯も虫歯になりやすくなってしまいます。

  • 虫歯を予防して健康な口内環境を守るためには、小さな乳歯であってもしっかりとケアすることが大切です。授乳や離乳食の後にはデンタルフロスや乳歯用の柔らかい歯ブラシで優しく汚れを取り除いてあげましょう。

  • 赤ちゃんが乳首をかむ!どうすれば防げる?

    乳歯が生え始めると、赤ちゃんは歯茎のむずむず感を覚えるようになります。そのため、乳歯が生え始める前後に機嫌が悪くなったり、夜泣きを始めたりする子も少なくありません


    また、母乳育児中のママを悩ませるのが乳首のかみ癖です。このころの赤ちゃんは、歯茎のむずむず感を和らげるために柔らかいおもちゃなどをかむようになります。その流れで、授乳中にママのおっぱいをかんでしまうのです。


    生えたばかりの乳歯は小さくて薄いとはいえ、強い力で乳首をかまれたら激痛に襲われることは必至。出血や痛みのあまり授乳を続けられなくなってしまうこともあります。


    こうした事態を避けるためには、授乳前に歯がためのおもちゃなどで十分に遊ばせ、歯茎のむずむず感を軽減させておきましょう。


    また、乳首を乳輪まで深くくわえさせると、かまれたとしても歯が乳首に当たりにくくなります。乳首の傷が痛むときは無理に直接の授乳を続けず、乳頭保護器を活用するといいでしょう。

生後6か月の赤ちゃんは人見知りが始まる

  • 慣れていない人を見ると、大声で泣いたり拒絶したりしながら怖がる「人見知り」。

  • 生後6か月にもなると赤ちゃんの視力と脳機能はだいぶ発達し、ママやパパなど普段から身近にいる人をはっきりと認識できるようになります。そして、認識した人に対して安心感を覚え、信頼関係を築いていくのです。

  • 一方で、慣れていない人と身近な人との区別もできるようになるため、慣れていない人を見ると安心感を得るために身近な人を求めて不機嫌に……。これが人見知りのメカニズムだと考えられています。

  • 人見知りの始まる時期や程度は赤ちゃんによって異なりますが、生後6か月を迎えるころに始まる場合が多いようです。

  • ママやパパにとって赤ちゃんの人見知りは厄介なものに感じるかもしれません。しかし、人見知りも赤ちゃんの大切な成長過程の一つ。赤ちゃんが安心するまで抱っこしてあげたり、徐々に外の世界に連れ出してあげたりと、赤ちゃんのペースに合わせて対応していきましょう。

生後6か月の赤ちゃんの注意点

  • 生まれたばかりの赤ちゃんは、胎盤を通してママから譲り受けた免疫があるため、かぜにかかりにくいもの。この免疫の効果は、生まれた後も半年ほど続きます。

  • 裏を返せば、生後6か月を過ぎるとママからの免疫の効果が消え始め、かぜや感染症にかかりやすくなります。しかも、この時期の赤ちゃんの身体はまだまだ未熟なため、かぜをひくと気管支炎や肺炎など重篤な合併症を引き起こすことも少なくありません。

  • したがって、生後6か月を迎えたら、赤ちゃんを守るためにも今まで以上に手洗いや手指消毒などの感染対策を徹底してください。また、インフルエンザなどの流行期には、不特定多数の人が集まるようなラッシュ時の公共交通機関、休日のショッピングモールなどの利用を極力控えることも大切です。

「ハーフバースデー」とは?

  • 生後6か月のお祝いをする「ハーフバースデー」。今では日本でも浸透してきている赤ちゃんのお祝い事ですが、もともとは欧米からやってきた習慣です。

  • 欧米では夏休みなどの長期休暇が非常に長く、その間に誕生日を迎えた子は友達からお祝いしてもらうことができません。そこで、欧米には「2歳半」や「5歳半」など半年の節目にもバースデーパーティーを開く習慣があるのです。

  • その習慣が持ち込まれてきたのが日本版ハーフバースデーです。新しく生まれた習慣のため、どんなことをすればいいのか悩む家庭も多いでしょう。赤ちゃんのために「キャラ離乳食」や「離乳食ケーキ」を作ったり、写真館で記念撮影をしたりする人が多いようです。

  • しかし、「○○をしなければならない」という決まりはありません。変な義務感に縛られて、お祝いすることが精神的な負担になってしまうのは避けたいところですね。

  • また、ハーフバースデーには、「ママやパパになってから半年のお祝い」という意味もあります。負担にならない範囲で準備して半年の節目を楽しく祝い、これまでの頑張りをねぎらい合いましょう。

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  • 成田亜希子

    執筆者プロフィール 成田亜希子
    2011年に医師免許取得後、臨床研修を経て一般内科医として勤務。その後、国立保健医療科学院や結核研究所での研修を修了し、保健所勤務の経験もあり。公衆衛生や感染症を中心として、介護行政、母子保健、精神福祉など幅広い分野に詳しい。日本内科学会、日本感染症学会、日本公衆衛生学会に所属。

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