【現役ママ医師監修】離乳食は?夜泣きは?生後5か月にまつわる悩みに答えます
【現役ママ医師監修】離乳食は?夜泣きは?生後5か月にまつわる悩みに答えます
公開日 2020/06/10
更新日 2020/06/10

【現役ママ医師監修】離乳食は?夜泣きは?生後5か月にまつわる悩みに答えます

赤ちゃんは毎日驚くべきスピードで成長し、生後5か月ごろには出生時の約2倍の体重になっています。
新生児期の弱々しかった姿からは想像もできないほど大きくなり、そして運動機能や情緒も発達していきます。
できることがどんどん増え、寝返りをマスターしたり、お座りの練習をしたりするようになる子も少なくありません。

ここでは、生後5か月の赤ちゃんの成長と生活上の注意点について解説していきます。

執筆・監修 成田亜希子(内科医)

生後5か月でありがちな悩み―体重増加、離乳食、夜泣き

  • 生後5か月といえば、寝返りやずりばいをマスターする子も増え、活動範囲が大幅に広がる時期。好奇心も旺盛になり、ちょっと興味を引かれるものが目に入ると、そこへ向かってびっくりするようなスピードで移動していきます。一方で、「家具の角に頭をぶつけた」「おもちゃを飲み込みそうになった」など、親をハラハラさせる場面も増えるでしょう。

  • この時期の赤ちゃんは、1歳前後での一人歩きの獲得に向けて大きく成長していきます。目が離せなくなるためイライラすることも増えると思いますが、赤ちゃんの成長をサポートする関わりを大切にしていきましょう。

  • 体型がスリムになったように見えるけれど大丈夫?

    新生児期には体重が1日に30g前後も増えていた赤ちゃんですが、生後5か月を過ぎると成長スピードが少しずつ落ち着いてきます。

  • 一方で、寝返りやずりばいができるようになると、赤ちゃんの活動量はどんどんアップしていきます。ムチムチだった腕や脚には少しずつ筋肉が付き始め、スリムになる赤ちゃんも少なくありません。

  • 「ちょっとやせたかな?」と不安を感じたときは、体重をチェックしてみてください。筋肉が付いたことで体型がスリムになっても、体重自体はあまり変わっていないことがほとんどです。仮に体重が少し減っていても、赤ちゃんがこれまでと変わらず母乳やミルクをよく飲み、ご機嫌で遊んでいるのであれば、問題となることはまずありません。

  • 離乳食を始めるタイミングはどうすればいい?

    生後5か月の時期で最大のイベントといえば、離乳食の開始。これまで母乳やミルク、お茶などの水分しか口にしてこなかった赤ちゃんが、食事の練習をするための大切な成長段階です。慌ただしい育児の中、慣れない離乳食の準備は大変だと思いますが、成長したわが子と食卓を囲むシーンを想像しながら乗り越えてください。

  • 一般的に、離乳食を始めるタイミングは生後5~6か月ごろとされています。そのタイミングも赤ちゃんによって差があるものですが、食べ物に興味を持ち始めたり、よだれが増えてきたりしたら、離乳食開始のタイミングだと考えられます。赤ちゃんの様子を見ながら、本人にとってベストなタイミングで始めましょう。

  • 厚生労働省の「乳幼児栄養調査(平成27年度)」1)によれば、離乳食開始の目安としたものは「月齢」と回答した家庭が最も多く(84.3%)、以下「食べものを欲しがるようになった」(49.5%)、「体重など発育状態」(14.2%)、「スプーンなどを口に入れても舌で押し出すことが少なくなった」(13.5%)と続いています。また、生後5~6か月で離乳食を開始した家庭は85.6%にも上っています。

  • しかし、ベストなタイミングは月齢だけで計れるものではありません。月齢を重視するあまり、本人にとっては時期尚早なうちに離乳食を始めてしまうおそれもあります。

  • 早すぎるタイミングで離乳食を始めると、赤ちゃんが食事嫌いになってしまうかもしれません。あくまで本人のペースに合わせて、離乳食開始のタイミングを見極めるようにしてください

  • 夜泣きが始まった!どうしたらいい?

    体内時計のリズムが整い、昼夜の区別が付き始めるようになるのは生後2か月ごろ。それから3か月が経ち、赤ちゃんの体内時計はほぼ完全に整ってきたと考えられます。

  • しかも、生後5か月ごろの赤ちゃんは全身を使って様々な遊びをするため体力の消耗が大きく、夜は疲れてぐっすりと眠るようになる子も増えてきます。毎日の寝不足から解放され、「育児が少し楽になってきた」と感じるママやパパも多いのではないでしょうか。

  • こうしたタイミングで、そろそろ現れてくるのが「夜泣き」。夜間、突然大きな声で泣き出し、授乳してもあやしても抱っこしても何時間も泣き止まない……。永遠に続くのではないかと思えるほどつらい時間で、身体的にも精神的にも参ってしまうママやパパもいることでしょう。

  • しかし、夜泣きの頻度や程度には個人差があり、中にはまったく夜泣きをしない子もいます。赤ちゃんが夜泣きをする原因ははっきりとは分かっていませんが、睡眠の質が整っていく過程の一環とも考えられています。つまり、赤ちゃんにとっては夜泣きも大切な成長過程だということです。

  • とはいえ、毎晩のように夜泣きに悩まされるのはつらいです。夜泣き対策として、どんなことが考えられるでしょうか。一般的なのは、添い寝。赤ちゃんに安心感を与えてあげられるだけでなく、あやすときに起き上がる必要がないというメリットもあります。

  • また、「昼間に運動をさせる」「遅い時間に昼寝をさせない」というように生活リズムを整え、夜になったら自然な眠気をもよおすようにすることも有効です。

生後5か月の赤ちゃんにはどんな遊びがお勧め?

  • 生後5か月ごろの赤ちゃんは視力が発達し、遠くのものもはっきり見えやすくなります。これまで以上に様々なものに興味を持つようになるでしょう。

  • そして、マスターした寝返りやずりばいを駆使して活発に動きます。遊びを通して筋力を発達させながら寝返りからお座り、ハイハイと、次のステップに向かって進んでいくのです。

  • ここでは、さらに赤ちゃんの好奇心や筋力を高めるために適した遊びをご紹介します。

  • 鏡遊び

    生後5か月ごろの赤ちゃんは、「人」を認識できるようになります。鏡を見せるとはじめは驚くかもしれませんが、次第に「自分」を認識するでしょう。

  • また、鏡を通して様々な表情を見ることで、「人には心がある」という学びにつながると考えられています。最近では、プレイジムやベビーカーなどに取り付けられるプラスチック製の安全な鏡もあるので、ぜひ取り入れてみましょう。

  • お膝遊び

    首がしっかりと座り、背中や腰の筋力もアップすると、お座りの練習ができるようになります。ママやパパの膝に向かい合わせで赤ちゃんを座らせ、左右に揺らしたり、ちょっとだけ持ち上げたりしてみましょう。

  • 赤ちゃんの目を見て話しかけながら、様々な体勢にしてあげるといいですね。腰回りの筋肉やバランス感覚を鍛えることにつながります。また、ママやパパとの身体・声・目線を使ったコミュニケーションにもなるので、情緒の発達にも適しています。

生後5か月の時期はママやパパも新たな挑戦のとき

  • 出産から5か月がたち、育児生活にもだいぶ慣れ、赤ちゃんがいることが当たり前になりつつあるころではないかと思います。しかし、赤ちゃんは日々成長していくもの。

  • 特に生後5か月ごろはそろそろ離乳食の準備を始め、新たなステップへ踏み出す時期。ということは、ママやパパにとっても新たな挑戦が待っています。赤ちゃんのペースを最大限に尊重し、親子で試行錯誤しながら乗り越えていきましょう。

  • 成田亜希子

    執筆者プロフィール 成田亜希子
    2011年に医師免許取得後、臨床研修を経て一般内科医として勤務。その後、国立保健医療科学院や結核研究所での研修を修了し、保健所勤務の経験もあり。公衆衛生や感染症を中心として、介護行政、母子保健、精神福祉など幅広い分野に詳しい。日本内科学会、日本感染症学会、日本公衆衛生学会に所属。

campaign注目のキャンペーン

related article関連記事