【現役ママ医師監修】生後4か月の赤ちゃんについて。寝返りって練習できる?
【現役ママ医師監修】生後4か月の赤ちゃんについて。寝返りって練習できる?
公開日 2020/06/09
更新日 2020/06/09

【現役ママ医師監修】生後4か月の赤ちゃんについて。寝返りって練習できる?

生後4か月は、そろそろ寝返りの準備を始める時期。寝返りができるようになると赤ちゃんの活動範囲はグンと広がり、一人遊びの時間も増えていきます。

しかし、寝返りを完全にマスターするまでは思わぬケガや窒息などの危険があるため、赤ちゃんから目が離せなくなります。疲れがピークに達し、心身の不調が現れるママやパパも少なくありません。ここでは、生後4か月の赤ちゃんの成長と生活上の注意点について解説していきます。

執筆・監修 成田亜希子(内科医)

生後4か月の赤ちゃんはどう成長する?

  • 生後4か月になるころには、ほとんどの赤ちゃんの首は座るようになります。そして、腹ばいになって目の前のものに手を伸ばそうとしたり、身体を起こして遠くのものを見つめたりと、少しずつ好奇心に満ちた動作ができるようになってきます。具体的にどのようなことができるようになるのか、詳しくみていきましょう。

  • 寝返りの練習で動きが活発になる

    首が座った赤ちゃんの動きは、ますます活発になります。手足の動きも新生児のころに比べるとダイナミックになり、身体を起こして首を自由自在に動かしながら様々な遊びをするように……。ご機嫌な声を挙げながら一人遊びすることも増えていきます。

  • こうした毎日の遊びの中で、赤ちゃんの筋力はどんどん発達していきます。そして、生後4か月後半ごろには、「首の座り」の次のステップともいえる寝返りができるようになる子も出てきます。完全に寝返りができなくても、興味があるものに手を伸ばして身体を横に向けるなど、寝返りの練習を始める時期です。

  • 寝返りは、お座りやハイハイなど、さらに次のステップに進むために大切な運動発達過程の一つ。個人差はありますが、生後4か月後半から6か月ごろにかけて獲得するとされています。赤ちゃんがスムーズに寝返りをマスターできるよう、たくさん運動や遊びをさせてあげましょう。

  • 「ずりばい」でずりずり移動する

    首が完全に座るようになると、赤ちゃんは腹ばいの状態で首を起こすことができるようになります。そして、その状態で2本の腕を巧みに使いながら興味のあるもののほうへ移動する「ずりばい」を始める子もいます。もちろん、ずりばいをしないままハイハイができるようになる子もいますが、ずりばいは腕や脚、背中などの筋肉を鍛えるにはもってこいの運動です。

  • ずりばいを始めると、赤ちゃんの活動範囲は大幅に拡大します。そのため、思わぬケガを防ごうと、狭いベビーサークルなどに赤ちゃんを入れておく人も少なくないでしょう。しかし、せっかくずりばいができるようになったなら、できるだけ活動できる範囲を広げてたくさん運動させてあげたほうがいいと筆者は考えます。

  • おもちゃをつかんで遊べるようになる

    生後4か月以前は興味のあるおもちゃに触れたり、近付いたりするだけだった赤ちゃんも、少しずつ意味のある遊びができるようになっていきます。視覚や聴覚などの感覚と手の運動が関連付けられるようになるからです。

  • 生後3か月ごろまでの赤ちゃんは、目で見たり耳で聞いたりしたものには興味を抱くものの、手を動かすことで興味を引かれたものを使いこなすという動作はできませんでした。

  • しかし、生後4か月を迎えるころになると、赤ちゃんは自身の手の動きがどのような意味を持つのか分かるようになってきます。ガラガラであやせばガラガラに手を伸ばして自分で音を出そうとする、音のするおもちゃに振り向いて手を伸ばしてつかむなど、「感覚」と「運動」を組み合わせた動作をよくするようになります。

生後4か月の時期。親はどんなことに注意すべき?

  • 赤ちゃんの成長は親にとって何よりもうれしいものですが、生後4か月になるとできることが増える分、日常生活の中で様々なリスクが生じてきます。具体的には、どんなことに注意すべきなのでしょうか。

  • 小さなものの誤飲に注意!

    生後4か月にもなると、赤ちゃんは興味を持ったものに手を伸ばして握るようになります。握るだけなら問題ないのですが、この時期の赤ちゃんは手につかんだものを何でも口に持っていく習性があります。そして、口に入れたものを誤って飲み込んでしまう事故が起こりやすくなるのです。

  • 「赤ちゃんの動きが活発になってきたな」と感じたら、床やテーブルの上に赤ちゃんが飲み込んでしまうような小さなものは置かないようにしましょう。特に、ピーナッツやボタン電池などを誤嚥すると窒息したり、食道や胃にダメージを負ったりすることも……。万が一、誤嚥をしてしまった場合は、様子に変わりがなくても早急に病院を受診してください。

  • また、「小さなもの」といっても、赤ちゃんの口は思いのほか大きく開き、「まさか飲み込めないだろう」と思うようなものを誤嚥することも少なくありません。明らかに飲み込むことができない大きなおもちゃなどを除いて、赤ちゃんの手が届く範囲には不用意にものを置かないようにしましょう。

  • 寝返り練習をサポートしよう!

    生後4か月ごろは、寝返りの獲得に向けた大切な時期。日々の遊びを通して、赤ちゃんが寝返りのコツをつかめるようにサポートしてあげることが大切です。横を向いて興味があるものに手を伸ばすようになったら、おもちゃを赤ちゃんから少し離れた場所に置きましょう。

  • 赤ちゃんは全身の筋肉をうまく使って身体を横に向け、一生懸命おもちゃに近付こうと手を伸ばします。このような遊びを繰り返すうちに、いつの間にか寝返りができるようになっていた……というケースも少なくありません。

  • また、筋力は十分なのに寝返りのコツが分からない子には、身体を横に向けたときにくるっと背中を押して回してあげることをお勧めします。身体が回る感覚を覚えることで、自然と自分で寝返りができるようになるでしょう。

出産から4か月。ママの身体はどうなる?

  • 大変だった出産から4か月も経つと、身体に負ったダメージはほぼ回復し、体重や体型も徐々に妊娠前の状態に戻ってきます。

  • 一方で、昼夜を問わない授乳やオムツ替え、抱っこなどに追われ、目まぐるしい生活のストレスや疲れがたまるころでもあります。さらに、生後4か月ごろの赤ちゃんは危なっかしい寝返り練習などを始めるため、ますます目が離せなくなることに……。

  • そうしたママのストレスや疲れは、気分の落ち込みやだるさなどにつながり、育児を楽しめなかったり、育児する気が起こらなかったりするようになるかもしれません。このころになると授乳間隔も開くようになるため、家族に赤ちゃんを任せて息抜きする機会を設けてください。頑張りすぎは禁物です!

  • <コラム>産後の生理は?妊娠する可能性もあるって本当?

    早いママでは、産後4か月もすると、そろそろ生理が再開してきます。再開したばかりの生理では排卵が起こらないことも少なくありませんが、正常な排卵が再開していた場合、妊娠する可能性はゼロではありません。


    一般的には、1か月健診を過ぎれば性交渉を再開していいケースがほとんどです。ただし、「産後は生理が始まるまで妊娠することはないから、避妊しなくでもOK!」と考えるのは大きな間違い。初めての排卵で受精が成立すると、生理が再開しないまま妊娠する可能性もあります。すぐに次の子を希望するのでなければ、生理が再開する前から避妊を徹底しましょう。

  • 成田亜希子

    執筆者プロフィール 成田亜希子
    2011年に医師免許取得後、臨床研修を経て一般内科医として勤務。その後、国立保健医療科学院や結核研究所での研修を修了し、保健所勤務の経験もあり。公衆衛生や感染症を中心として、介護行政、母子保健、精神福祉など幅広い分野に詳しい。日本内科学会、日本感染症学会、日本公衆衛生学会に所属。

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