【現役ママ医師監修】お宮参りとは?いつ行くの?服装や祝い着はどうする?
【現役ママ医師監修】お宮参りとは?いつ行くの?服装や祝い着はどうする?
公開日 2020/06/03
更新日 2020/08/28

【現役ママ医師監修】お宮参りとは?いつ行くの?服装や祝い着はどうする?

地域差はあるものの、お宮参りは生後1か月前後に行うものとされています。いくらお祝い事とはいえ、産後の傷も十分に癒えてはおらず、慣れない新生児育児に追われているママにとっては、お宮参りは身体的・精神的負担を伴うものだといえるでしょう。ここでは、現役ママ医師である筆者が自身の経験も踏まえつつ、お宮参りを楽しく乗り切る方法をお伝えしたいと思います。

執筆・監修 成田亜希子(内科医)

お宮参りとは?

  • 日本の古き良き伝統文化である、お宮参り。かつては生まれたばかりの赤ちゃんを地域の氏神様に参拝させ、氏子としての祝福を受ける行事とされていました。現代でも「赤ちゃんの健やかな成長と長寿を願うお祝い事」として市民権を得ています。

  • 氏神様とは、神道における地域の守り神のこと。生後まもない時期に氏神様に参拝することで、赤ちゃんが祝福を受け、神様に守られながら成長できると信じられてきました。しかし、これは医療体制が整っておらず、無事に成長できない子も多かった時代の話……。多くの赤ちゃんが無事に成長できる現代では、「氏神様に守ってもらう」という切実さは薄れているといえるでしょう。

  • とはいえ、お宮参りは赤ちゃんの誕生を祝う行事として現代でも深く根付いており、「赤ちゃんの生まれて初めての晴れ舞台」と考えている家庭は多いです。では、お宮参りをする場合、どのように準備・実行すればいいのでしょうか。

お宮参りの流れ

  • 伝統的なお宮参りでは、地域の氏神様が祀られている神社に参拝し、神主さんからご祈祷を受けます。祈祷料の目安は5,000円前後が多いようですが、神社により異なるので事前に問い合わせて確認しておくと安心です。ご祈祷にかかる時間は30分前後ですが、記念撮影などの時間も含めると神社での滞在時間は1時間前後になるのが一般的です。

  • ご祈祷を終えると、写真館での記念撮影や近所へのあいさつ回り、親族を招いての食事会へと移ります。近ごろでは、色とりどりの衣装を取りそろえた子ども向け写真館でも「お宮参りプラン」があります。こうしたところのスタッフは赤ちゃんの撮影にも慣れているので、利用するのも良いと思います。

お宮参りの時期

  • 一般的に、お宮参りの時期は男の子であれば生後31日目、女の子であれば生後33日目とされています。しかし、これには地域差があり、北海道や東北地方の一部では生後100日前後に行う習わしがある地域も……。伝統に即したお宮参りを希望するなら、住んでいる地域の神社に問い合わせるなどして、適切な時期を確認しておきましょう。

お宮参りの祝い着や服装

  • お宮参りといえば、華やかな和装に身を包んだ赤ちゃんを思い浮かべる人が多いでしょう。もちろん、和装にこだわる家庭も少なくないのですが、どちらかというと現代ではベビードレスを選ぶほうが主流となっているようです。ベビードレスは着付けの必要がなく、いろいろな場面で着回せるので、経済的には合理的だといえます。和装でもベビードレスでもなく、普段の生活でも使える「お出かけ着」とする家庭もあります。お宮参りの服装をどうするかは各家庭の考え方によって様々ですが、必ずしも正装を用意する必要はないというのが現代流。赤ちゃんに似合った可愛いものを選んであげればいいと思います。

  • <コラム>お宮参りの正式な和装とはどんなもの?

    お宮参りでの赤ちゃんの正装は、祝い着を羽織らせた和装です。男の子であれば、黒や紺色などの地に兜(かぶと)や鷲(わし)、女の子であれば赤やピンク色などの地に手毬(てまり)やお花などが描かれたものがいいとされています(男の子の場合は、正式には祝い着に5つの家紋を入れます)。呉服屋さんや百貨店だけでなく、近ごろではインターネットでも気軽にレンタルしたり、購入できるようになっています。

    家族の服装については特に決まりはありませんが、伝統的なお宮参りをするなら、おばあちゃんやママは和装がお勧めです。少なくともジーンズなどのラフな服装は避け、スーツやワンピースなど、ある程度フォーマルな服装を選びましょう。

お宮参りの記念撮影

  • 写真館でプロのカメラマンに撮ってもらった写真は、確かに一生の記念になります。しかし、生まれたばかりの赤ちゃんや産後すぐのママにとって、神社でのご祈祷の前後にわざわざ写真館へ出向くのは思いのほか負担になるものです。もちろん、特別な記念写真を残したいなら頑張ってプロのもとを訪ねる選択もアリですが、近ごろは赤ちゃんやママの負担を考えて特別な写真撮影はせず、スマホやデジカメを使って家族で撮るだけ……というケースも増えています。最近のカメラは非常に性能が良いので、それでも十分に綺麗な写真を残すことができますよ。もしご家庭の都合で、お宮参りに行けない場合は、ご自宅で記念写真を撮るだけでも、赤ちゃんへの愛情は十分伝わるのではないでしょうか。

みんなはどうしてる?現代のお宮参り事情

  • 伝統的なお宮参りをする場合は多くの準備や段取りが必要で、特にママにとっては大きな負担になるというのが正直なところ……。一般的なタイミングとされる生後30日前後は、ちょうど育児疲れや寝不足がピークになるころで、そうしたときに赤ちゃんの祝い着の準備や諸々の予約をするなんて、考えただけで疲れてしまいそうです。その上、「お宮参り当日は授乳やおむつ替えに気を取られ、まったく楽しめなかった」「赤ちゃんの当日の体調が気になって数日前からやきもきしていた」というママも少なくありません。

  • そうしたこともあり、現代のお宮参りは赤ちゃんやママの体調に応じて、時期や服装を柔軟に調整することが一般的です。「心から赤ちゃんの誕生をお祝いできることが最も大切であり、必ずしも伝統的なやり方に固執する必要はない」という考え方になっているのです。こうした観点から、現代のお宮参り事情をみていきましょう。

  • 生後100日前後でお宮参りする家庭も少なくない

    どのタイミングで行くかについては、家庭により判断がまちまちになっている現状があります。前述の通り、生後1か月前後に行くことが一般的とされてはいますが、生後100日前後に行ったという家庭も相当あるという印象です。産後の体調が優れなかった筆者も、生後100日前後に行ったことを覚えています。

  • そのころには赤ちゃんの状態も、生後1か月前後よりは、お宮参りに伴う負担が減っている頃だと思われます。また個人差はありますが、生後3か月ごろを過ぎた赤ちゃんはあやすと笑うようになるので、可愛らしい笑顔の写真を残こすことができます。首が座っていれば、抱っこして歩くのも楽です。

  • さらには、家族・親族の都合や天候がベストなタイミングを見計らって……という、かなり自由なパターンもあります。それはそれで一つの考え方であり、かまわないのではないかと筆者は考えます。また、そもそもお宮参りは、病院の健診などと異なりあくまでも自由意志で判断するものです。「連れていかないと赤ちゃんがかわいそう」などということは、考える必要はありません。

  • 【現役ママ医師監修】生後1か月の赤ちゃん!初めてのお出かけや入浴の注意点は?

  • 成田亜希子

    執筆者プロフィール 成田亜希子
    2011年に医師免許取得後、臨床研修を経て一般内科医として勤務。その後、国立保健医療科学院や結核研究所での研修を修了し、保健所勤務の経験もあり。公衆衛生や感染症を中心として、介護行政、母子保健、精神福祉など幅広い分野に詳しい。日本内科学会、日本感染症学会、日本公衆衛生学会に所属。

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