【現役ママ医師監修】生後1か月の赤ちゃん!初めてのお出かけや入浴の注意点は?
【現役ママ医師監修】生後1か月の赤ちゃん!初めてのお出かけや入浴の注意点は?
公開日 2020/06/02
更新日 2020/08/28

【現役ママ医師監修】生後1か月の赤ちゃん!初めてのお出かけや入浴の注意点は?

赤ちゃんと対面して1か月経過。「新生児の世話は思ったより大変」と思いながら、少しずつ慣れてきた実感もあり、産後の慌ただしい生活も落ち着いてくるころではないでしょうか。そして、1か月健診で問題がなければ赤ちゃんと一緒に外出や入浴ができるようになり、家にこもりきりだった生活にも変化が生まれます。ここでは、生後1か月の赤ちゃんの成長と生活上の注意点について解説していきます。

執筆・監修 成田亜希子(内科医)

生後1か月の赤ちゃんの成長

  • 新生児のうちは1日に体重が平均30g増えるとされ、驚異的なスピードで成長していきます。新生児を卒業した生後1か月の赤ちゃんは、単に身体が大きくなるだけでなく、足や腕の筋肉も発達し、動きも活発化します。そして、大人と簡単なコミュニケーションが取れるようになるともいわれています。そんな生後1か月の赤ちゃんの具体的な成長について、詳しくみていきましょう。

生後1か月の赤ちゃんの体重や発育

  • 赤ちゃんらしい体つき

    一般的に、生後1か月の赤ちゃんは誕生時より身長が4cmほど伸び、体重は何と1kg前後も増えています。もちろん、成長のスピードには個人差があるものの、生後1か月になれば「新生児のころより一回り大きくなった」と感じることでしょう。皮下脂肪も付いて、ほっぺも腕もふっくら。赤ちゃんらしい体つきになってきます。

  • 運動の発達することで原始反射が消失

    新生児のころは、ある特定の刺激に対して無意識に筋肉が動く「原始反射」が盛んにみられます。大きな物音を聞くと手足を大きく広げてびっくりしたように泣き出したり、口の周りを指でつつくと吸い付こうとしたり……。これらは原始反射の一つです。とても微笑ましいものですが、脳の機能が整っていくにしたがって生後4週目ごろに自然と消失します。

  • 新生児の身体の動きのほとんどは、原始反射によるもの。そして、反射が起こらなくなる生後1か月以降は全身の筋肉が急速に発達していき、足をバタバタさせたり、うつ伏せになると首を起こそうとしたりする動きがみられるようになります。

生後1か月の赤ちゃんの視力や興味

  • 視力が発達してママの顔を識別

    新生児の視力は非常に弱く、色も黒・白・灰色しか認識できないと考えられています。視力は0.01~0.02ほどとされており、近くのものをぼんやり見ることしかできません。つまり生まれて初めて見る世界は、ぼやけたモノクロということ……。しかし、生後1か月では視力が発達し、近くのものをじっと見るようになります。そして、ママやパパの顔の認識を始めていると考えられています。赤・黄・緑などのはっきりした色の区別ができ始めるのもこの時期です。

  • 周囲に興味を持ち始める

    言葉を話せない赤ちゃんは、泣くことで「お腹が空いた」「オムツが気持ち悪い」「寒い」「寂しい」といった欲求を周囲の人に伝えます。特に新生児は、眠っている時間以外のほとんどをこれらの生理的な欲求に費やすものです。しかし、生後1か月を迎えるころには少しずつ周囲のものごとに興味を持つようになり、あやすと反応するなどして、コミュニケーションの第一歩が始まります。この時期は、親としては育児疲れがたまるころですが、できるだけ赤ちゃんとのコミュニケーションやスキンシップを図るようにしましょう。

赤ちゃんとの初めての外出で注意すること

  • 1か月健診でOKが出れば、赤ちゃんとお出かけできるようになります。とはいえ、いきなり電車やバスに乗せたり、遠出をしたりするのはNG。赤ちゃんの身体はまだまだ免疫力も抵抗力も弱いため、不特定多数の人がいる場所は避けたほうが無難です。また、突然の授乳やオムツ替えに備え、自宅から離れすぎている場所へ出かけることも控えましょう。ベビーカーや抱っこひもなどで、30分~1時間ほど近所をお散歩するくらいがいいですね。そのほか、赤ちゃんとのお出かけで注意してほしい点は次の通りです。

  • 暑い季節は朝や夕方など過ごしやすい時間帯を選ぶ。

    直射日光が目に入らないようにする。

    赤ちゃん用の日焼け止めなどで紫外線対策をする。

    虫が多い時期は虫よけスプレーを使用する。

    急に寒くなったり暑くなったりした日は外出を控える。

    寒い季節は厚着のしすぎに注意する。

    万が一に備え、授乳ケープやミルクセット、オムツセットを持ち歩く。

  • 外の世界は刺激にあふれているので、お出かけは赤ちゃんの心身の発達に効果的です。リスクに対しては注意を忘れず、トラブルのない外出を楽しんでください。

  • <コラム>赤ちゃんに紫外線は絶対にNG?

    赤ちゃんのお肌はとってもデリケート。ちょっとした刺激で肌トラブルを引き起こすことも少なくありません。日焼けもその一つです。そのため、紫外線を徹底的にシャットダウンしようと赤ちゃんに“重装備”をさせるママもいます。

    しかし、適度な紫外線は赤ちゃんの成長に必要なもの。骨の成長に必要なカルシウムの吸収を促すビタミンDは、紫外線を浴びることにより皮膚で作られるためです。紫外線を浴びる量が極端に少ないと、ビタミンD不足から骨の成長に異常が生じることもあります。もちろん、日焼け対策は大切ですが、神経質になりすぎず、日焼け止めなどで一般的な対策を行えば十分なのです。

赤ちゃんと入浴するときに注意すること

  • 1か月健診で赤ちゃんの状態とママの産後の回復に問題がなければ、ママの入浴は解禁です。そして、赤ちゃんは大人と一緒に湯船に入れるようになり、沐浴は卒業です。「沐浴セットの準備をしなくていいから楽になる!」と思う人も多いでしょう。しかし、赤ちゃんと一緒に入浴しようにも勝手が分からず手間取っていると、赤ちゃんがのぼせたり、湯冷めしたりするため、事前に準備を整えておきましょう。具体的には次のような準備が必要です。

  • 室温を整えた部屋に着替えを用意し、オムツを含めて着せる順番に重ねておく。

    脱衣所と浴室を適温にキープする(特に冬場は寒くなりやすいので注意する)。

    脱衣所にタオルやローチェアなどで赤ちゃんを寝かせておくスペースを作る。

  • 準備が整ったら、赤ちゃんを脱衣所のスペースに寝かせておき、ママやパパは先にシャワーで軽く身体を流します。身体の汚れが落ちたら、赤ちゃんを抱っこして湯船に入りますが、このときに注意したいのは湯の温度。赤ちゃんにとっては38℃前後が最適です。そして、よく泡立てた石けんで髪の毛、首、胸、お腹……と、上から順番に洗っていきます。丁寧に泡を落としたら、ママやパパとのプレイタイム。お湯を使った遊びなどで赤ちゃんとのスキンシップを図りましょう。

  • 入浴を終えたら、ひとまず赤ちゃんを脱衣所のスペースに寝かせて身体や頭を拭きます。ママやパパも素早く身体を拭いて着替え、あらかじめ整えておいた着替えをしてあげましょう。冬の脱衣所は思いのほか寒くなるので、赤ちゃんの身体が冷えないよう、入浴後の流れは特にスピーディーにこなすことが大切です。

生後1か月の赤ちゃんとの生活

  • 1か月健診で赤ちゃんとママに問題がなければ、お出かけや家族との入浴がOKとなります。ようやく赤ちゃんとの生活に慣れ始めたタイミングで、今度はお出かけや入浴といった新たなチャレンジが始まるのです。初めて育児をする人は、まだ首も座っていない赤ちゃんとのお出かけや入浴に戸惑うはず。紹介してきた注意点を踏まえて挑戦してみてください。

  • 生後1か月の時期は、赤ちゃんと一緒に楽しめることが増えてきます。ママやパパにとっては新しく準備しなければならないこと、できるようにならなければならないことが増えるため、負担に感じるかもしれません。しかし、ママもパパも「まだ1か月」の新米です。すべてを完璧にやろうと気負う必要はありません。それぞれのペースで新しいことに挑戦しながら、赤ちゃんとの生活を楽しんでください。

  • 【現役ママ医師監修】新生児はいつまで大変?寝かしつけや母乳などの悩みを解決

    【現役ママ医師監修】首が座り始める生後2か月の赤ちゃんの成長とママの身体

  • 成田亜希子

    執筆者プロフィール 成田亜希子
    2011年に医師免許取得後、臨床研修を経て一般内科医として勤務。その後、国立保健医療科学院や結核研究所での研修を修了し、保健所勤務の経験もあり。公衆衛生や感染症を中心として、介護行政、母子保健、精神福祉など幅広い分野に詳しい。日本内科学会、日本感染症学会、日本公衆衛生学会に所属。

campaign注目のキャンペーン

related article関連記事