【FP解説】一時保育の料金は?育児休業中の節約方法も教えます
【FP解説】一時保育の料金は?育児休業中の節約方法も教えます
公開日 2020/03/19
更新日 2020/03/19

【FP解説】一時保育の料金は?育児休業中の節約方法も教えます

「用事があって子どもを預けたい」「パパや親戚にも頼めない……」そんな時、一時的に子どもを預けられるサービスが一時保育です。どうやって申し込むの?預け先はどんなところ?料金は?……等、気になることを前半にわかりやすく解説します。
後半は、育児休業中でもストレスなくお金が貯まるコツをFPが伝授します。育児休業中は何かとお金がかかりますが、「気がついたらお金が貯まっている家計」を目指しましょう。

執筆:佐藤 彩菜(ファイナンシャルプランナー)

4人に1人が利用している一時保育

  • 「上の子の学校行事に参加したい」、「役所や銀行に行くのに子どもと一緒はちょっと……」。そんな時は一時保育に子どもを預けることができます。

    一時保育を利用したことのある親は年々増えており、平成27年には利用率が23.7%と、約4人に1人が何らかのサービスを利用しています。利用した理由は「仕事」「子どもの学校行事やPTAへの参加」「親戚の介護」「ボランティア等社会参加」「リフレッシュ」など様々です。

    一時保育は、幼児教育無償化が始まったことで、保育の必要性が自治体に認定された場合に保育料が無料になることがあります。0歳から2歳は「保育が必要かつ住民税非課税世帯を対象に月額4.2万円まで」、3歳から5歳は「保育が必要な児童を対象につき月額3.7万円まで」となっています。必要性の高い用事で一時保育を利用したい場合には自治体のホームページを確認してみましょう。

どんな預け先があるの?

  • 自治体が行う一時保育

    預け先は自治体が指定した公立・私立の認可保育園やNPOが運営する一時保育の専用施設、児童館等があります。自治体や施設によって「料金」や「預けられる時間」などサービスに多少の差はありますが、生後2カ月~半年ほどで預けられることが多く、料金は1時間あたり300円~600円ほどです。1時間あたりの利用料とは別に給食代(300円程度)おやつ代(100円程度)は実費が必要となることもあり、中には主食の持参が必要な自治体もあります。送迎サービスはないため、子どもの送迎は必要です。

  • 利用には事前予約が必要で、多くの自治体では利用日の1カ月前から予約が可能です。定員が限られているため、申し込みを開始したその日のうちに定員に達してしまうこともめずらしくありません。また、緊急性の低い用事は利用頻度が制限されたり、そもそも利用を断られたりする、といったケースもあるようです。まずは、住んでいる市区町村のホームページを確認しましょう。

    自治体が行う一時保育サービスは定員が限られていますが、手頃な料金で利用できます。事前に分かっている予定がある場合や、近くに該当の保育施設がある場合はぜひ利用してみましょう。

  • 認可外保育園での一時保育

    地域の認可外保育園でも一時保育を実施しているところがあります。

    利用方法などは自治体の一時保育とそれほど変わりません。利用料金は1時間あたり1,000円~2,000円程度と、自治体の一時保育と比べてやや高めです。認可外保育園の場合、自治体のホームページには掲載されていないこともあるので、認可外保育園の情報が集約されているサイトから近くの保育園を探したり、心当たりのある保育園のホームページをチェックしてみましょう。

  • 自治体や認可外保育園での一時保育は混みあっていると、思うように予約が取れなかったり、1カ月前から数日前には予約を入れなくてはならないため急な予定への対応が難しい制度です。また夜間や休日は対応ができないことがほとんど。そんな時は他制度の利用も検討しましょう。

  • 自治体のファミリーサポート制度

    乳幼児や小学生等がいる大人が会員となり、子どもを預けたい会員と預かってくれる会員が助け合いながら子育てをする、支え合いの制度です。コーディネーターを介して預け先が決まるため、施設での一時保育と同様に事前の予約が必要です。

    料金は1時間あたり800円から1,000円程度です。夜間や休日は利用料が上がるものの、双方の会員が希望する時間が合えば、子どもを預けられることもあります。

  • ベビーシッターサービス

    ベビーシッターが依頼者の自宅等で保育を行うサービスです。慣れた環境で子どもを預けられ、また保育園等での集団保育とは違って個別に子どもを見てくれるといった特徴があります。たとえば「このおもちゃを使って遊ばせてほしい」「お昼寝前の寝かしつけはこうやってほしい」等、要望にも応えてくれます。「自宅に来てもらうのはちょっと……」という場合は近所の児童館などでの一時保育を依頼することもできます。

    ベビーシッターサービスの相場は1時間あたり1,000円から4,000円程度。これとは別に交通費やオプション料金が発生することがあります。保育園での一時保育やファミリーサポート制度と大きく異なる点は、急な用事にも対応できるところ。普段は保育園の一時保育を利用し、緊急時にはベビーシッターを利用するなど、使い分けてもいいかもしれません。

病気の子どもを預けたい場合はどうするの?

  • 病気の子どもを預かってくれる「病児・病後児の一時保育」は、自治体、ファミリーサポート制度、認可外保育園、ベビーシッターなど様々なところで実施されています。病院内に一時保育施設が併設されていたり、看護師の資格を持ったベビーシッターが自宅を訪問してくれるサービスもあります。多くのサービスでは事前にサービスへの登録が必要ですが、定員に空きがあれば当日でも子どもを預けることができます。

    病児・病後児の一時保育の場合、料金は通常に比べて高く、1時間あたり2,000円程度となっています。

育児休業中のお金の貯め方のコツ

  • 一時保育の利用にはじまり、育児休業中は何かとお金がかかります。2009年度の内閣府調査では、未就園児1人にかかる毎月の平均支出はおよそ5.3万円。そんな中でもお金を貯めていくにはどうやりくりをすれば良いのでしょうか。ここでは2つのポイントに絞ってお伝えします。

  • (1)固定費を見直そう!

    マイホームを購入した後や、出産を経て仕事のペースを落とす予定のママが、これまで通りの保険に入っている場合は入りすぎかもしれません。多すぎる保障はカットして保険料を節約しましょう。「保険料は定年まであと何十年も納める予定」ということも多いため、毎月1,000円の削減でも大きな節約につながります。

    反対に、水道光熱費はなかなか節約が難しいものの1つ。家にいる時間が長ければどうしても費用がかさむものです。職場復帰するまでは仕方ないと割り切ってしまい、他のところで節約を頑張るのもいいでしょう。

  • (2)児童手当を貯めよう!

    「子どものためにお金を貯めたい!」と思ったら、児童手当を貯めましょう。児童手当は3歳未満の子どもに1カ月あたり15,000円、3歳からは10,000円が国から支給され、子どもが15歳になった年の年度末まで続きます(一般所得に分類される場合)。これを15年間使わずに貯めていくと約200万円になります。これだけのお金があれば、私立文系大学4年間の学費のうち約半分は児童手当だけでまかなえるので、ぜひ実践してください。普段使わない口座に振り込まれるよう指定すれば、簡単に引き出すことはできないはず。児童手当は無いものとして生活できるようチャレンジしましょう。

  • いかがでしたか。一時保育は預け先の料金や特徴、利用しやすさによってママ自身や子どもに合うものを見つけてください。育児休業中のお金のやりくりはアレコレ手を出さずに効果が大きいポイントに絞って実践しましょう。

  • ※ 本ページに記載されている情報は2020年3月12日時点のものです

  • 佐藤 彩菜(さとう あやな)

    執筆者プロフィール 佐藤 彩菜(さとう あやな)
    株式会社FPフローリスト
    CFP®認定者、1級ファイナンシャル・プランニング技能士、一種証券外務員
    信用金庫勤務を経て、お金のことを気軽に相談できる窓口になりたいという想いでFPとして活動を始める。お客様の結婚や出産、住宅取得など人生の転機にお金の不安なく笑顔で過ごせるよう、家計の見直しやライフプラン、資産運用のアドバイスを行っている。

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