【FP監修】公立高校の学費、いくらかかるの?最新受験事情も
【FP監修】公立高校の学費、いくらかかるの?最新受験事情も
公開日 2020/03/13
更新日 2020/03/13

【FP監修】公立高校の学費、いくらかかるの?最新受験事情も

高校になると、小学校や中学校に比べて塾などのお金がかかるようになる場合があります。
公立高校に進学する予定だから、と安心していると後で困ることになるかもしれません。

公立高校の学費の現状と学校外で必要なお金についてお伝えします。

執筆:安部 智香(ファイナンシャルプランナー)

公立高校の学費、いくら必要?

  • 子どもが中学生になると、現実的に考えていかなければならないのが高校受験です。

    中学校までは義務教育ですが、高校は受験をして合格しなければ入学することができません。

  • 公立高校とは

    どこの高校に通うのかを決める上で、最初に決めなければいけないことは「公立高校」なのか「私立高校」なのかということになるかと思います。

    そもそも「公立高校」と「私立高校」は何がちがうのでしょうか。

  • 公立高校は都道府県や市町村が運営している学校です。つまり、授業料は国や市町村が支払っているということです。

    一方、私立高校はざっくり言うと国や市町村以外が運営している学校です。授業料は生徒の保護者が支払うことになります。

    公立高校は授業料が安いのに対して私立高校は授業料が高いというのは、このような仕組みだからなのですね。また、私立高校は最新の設備が整っていたり、学習が独自のプログラムであったりする場合があるので、そのような点も授業料が高い原因の一つといえるでしょう。

  • 公立高校の学費は?

    では、実際、公立高校では学費がどれくらいかかるのでしょうか。

    文部科学省の『子どもの学習費調査(2016年)』によると、公立高校の1年間の学費は約45万円となっています。この内訳は、授業料や修学旅行代、教科書代、制服代、クラブ活動代などの「学校教育費」が約28万円、学習塾代や参考書、習い事の月謝、交通費などの「学校外活動費」が約17万円ということです。

  • 修学旅行は高校によって行先が違うので、「平均額」と言われても自分の子どもが行く高校はいくら必要なのか気になるところですね。

    修学旅行は、各都道府県で旅行期間や旅費などが決められています。

    公益財団法人日本修学旅行協会『2019年度都道府県・政令指定都市修学旅行実施基準概要一覧』によると、例えば東京都の場合、旅行期間は国内の場合3泊4日、海外の場合120時間以内、旅費は国内の場合8万6,000円(税抜)以内、海外の場合11万5,000円(税抜)以内(ただし燃油特別付加運賃、渡航手続き費用、その他の個人的経費を除く)となっています。

    自分の住む自治体を調べておくと、だいたいの目安になって安心ですね。

  • 学校以外で必要なお金、自分の子どもは?

    「学校外活動費」の平均額が約17万円なので、1カ月当たり、約1万4,000円となります。

    でも、あくまでも平均額なので、実際のところは自分の子どもの習い事にどれくらいお金をかけるのかは家庭によって大きく違ってくるでしょう。

  • 学研教育総合研究所(Gakken)『高校生白書』(2018年9月調査)「高校生の生活・学習に関する調査」による習い事をしている高校生としていない高校生は図のような結果が出ています。

  • 高校生 習い事

    出典:学研教育総合研究所(Gakken)『高校生白書』(2018年9月調査)「高校生の生活・学習に関する調査」

    リンク先で詳しく見る

  • この図をみると、「学校以外で行っている習い事はない」と答えた高校生は56.8%でした。

    一方、高校生が行っている習い事で一番多いのが「受験のための塾・学校の補習のための塾」で27.7%、次が「通信教育」で12.7%となっています。その他にも、趣味や幼少から続けている習い事もあるようです。

  • 高校生の習い事(複数回答可)
    習い事率(%)
    1位27.7
    2位通信教育12.7
    3位英会話5.5
    4位音楽教室5.2
    5位書道2.5
    6位サッカー2.0
    7位水泳1.8
    8位ダンス(バレエ以外)1.84
    9位そろばん1.7
    10位武道1.5

    出典:学研教育総合研究所(Gakken)『高校生白書』(2018年9月調査)「高校生の生活・学習に関する調査」より筆者抜粋

  • 習い事の中には、月謝の他に発表会やコンクールの費用が大きくかかる場合もあるでしょう。

    また、学校行事や定期テストの準備などで、なかなかレッスンに通えない場合、月謝を払い続けているだけではもったいないですね。

    子どもが習い事をする時は、習い事のゴールをどこにするのかなど、習い事の目標をしっかり話し合うことが大切です。

高校無償化って?

  • 高校無償化と言われる制度を聞いたことがある人も多いかと思いますが、正しくは「高等学校等就学支援金制度」というもので、文部科学省が授業料を支援する制度です。

  • 高等学校等就学支援金制度は、公立高校などの授業料を無償化することを目的として2010年に始まりました。その後、2014年に所得制限が加わり、年収約910万円未満の世帯に対して、公立高校の全日制で月額9,900円、定時制で月額2,700円、通信制で月額520円が支給されています。

  • また、年収の目安が270万円未満の場合は月額9,800円の2.5倍(年額29万7,000円)、年収の目安が350万円未満の場合は月額9,800円の2.0倍(年額23万7,600円)、年収の目安が590万円未満の場合は月額9,800円の1.5倍(年額17万8,200円)が支給されます。

  • 各都道府県でも高校生等少額給付金などの制度があるところがあるので、早めにリサーチしておくといいでしょう。

高校までの学費は家計費で賄うのがキホン

  • 教育資金は、住宅資金、老後資金と合わせて人生の三大資金と言われています。

    最近は晩婚化が進んだこともあり、教育資金を貯めながら、住宅資金や老後資金を並行して貯めていかないといけないことが多いようです。

  • 先ほど見た公立高校の1年間の学費は約45万円でした。これは1カ月に換算すると約4万円になります。

    同じく文部科学省の『子どもの学習費調査(2016年)』によると、公立小学校の学費は1カ月当たり約3万円、公立中学校の学費は1カ月当たり約4万円です。このように、公立高校の学費は、公立小学校や公立中学の学費と大きくは変わらないことがわかります。

  • 教育資金は、やはり大学の費用を目標に貯めていきたいですね。子どもが生まれた時から、大学の教育資金をコツコツ準備しつつ、高校卒業までの学費は毎月の生活費でやりくりしていきましょう。

公立高校、最新の受験事情

  • 子どもたちにとって大きな挑戦となる高校入試。親世代の高校入試と変わっているところもあるでしょう。

    ここでは、最新の高校入試についてふれておきたいと思います。

  • 公立高校の入試はいつ?

    公立高校の入試は、自治体によって1回または2回の実施となっており、2月上旬から中旬にかけて1回目の入試が、2月中旬から3月上旬にかけて2回目の入試があります。

    入試が1回の場合は学力検査が必須になっています。入試が2回ある学校の場合は、それぞれ異なる選抜方法で合格者が選ばれます。また1回目の入試より2回目の方が、募集定員が多くなっていることが多いようです。

    現在の入試は2回方式が主流となっていますが、1回方式の自治体もまだあるので、自分の地域はどうなのか調べておいてくださいね。

  • 公立高校の入試は英数国理社の5教科が100点満点で出題されます。中学3年間で学ぶ内容が出題されるので、中学生の間はまんべんなく基礎をしっかり学んでおくようにしましょう。そうすることで、直前になって高額な入試講座などを受講しなくても済むかもしれませんよ。

  • 高校受験にかかる費用は?

    公立高校を受験する時は受験料がかかります。

  • 公立高校の受験料は2019年現在、ほとんどの都道府県で2,200円です。これは、国立高校の9,800円や私立高校の平均額2万2,000円に比べると、かなり差があることがわかります。

    もし、私立高校と併願する場合、私立高校を何校受験するかによって、準備する受験料が大きく変わってくるので、入試のスケジュールを組む時はしっかり考えて組んでくださいね。

  • 今回は公立高校の最新情報についてお伝えしました。

    公立高校と言っても、習い事などによってかかるお金はそれぞれです。その先の大学の学費を準備しつつ、子どもの楽しい高校生活を応援してあげたいですね!

  • ※ 本ページに記載されている情報は2020年3月5日時点のものです

  • 安部 智香(ファイナンシャルプランナー)

    執筆者プロフィール 安部 智香(ファイナンシャルプランナー)
    女性のためのお金の総合クリニック「エフピーウーマン」認定ライター
    安部智香ファイナンシャルプランニングオフィス代表、
    ファイナンシャル・プランニング技能士2級、AFP(日本FP協会認定)、一種外務員資格
    短大卒業後、証券会社に勤務。在職中は資産運用のアドバイスを担当。結婚退職後は「もっとお金のこと、家計のこと、資産運用のことを伝えたい」という思いで個人事務所を立ち上げ、個別相談、執筆業務、マネーセミナー講師として活動中。著書は『幸せなお金持ちになるマネーレッスン♪』 (パブラボ)

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