【2021】大学受験にかかる費用は総額どれくらい?大学入学共通テスト情報も
【2021】大学受験にかかる費用は総額どれくらい?大学入学共通テスト情報も
公開日 2020/03/10
更新日 2021/02/25

【2021】大学受験にかかる費用は総額どれくらい?大学入学共通テスト情報も

受験にかかる費用は、受験料だけではありません。
願書の入手や受験にあたっての交通費や宿泊費、さらに入学金まで多岐にわたります。
また、併願校の数や、志願校が国公立大学なのか私立大学なのか、など目指したい進路により大きく差が出てきます。

この記事では、国公立大学・私立大学それぞれに、受験料から入学初年度に大学に支払う納入金まで、幅広く解説。
さらに、一般選抜での大学受験の場合、総額でいくらの費用が必要になるのかもシミュレーションしてみました。

執筆:前佛朋子(ファイナンシャルプランナー)

大学受験に必要な費用の種類

  • 大学受験では、受験料の他にもかかる費用があります。では、どんな費用が必要になるのか見ていきましょう。

  • 受験料:1万2,000円~3万5,000円(医歯薬学部は除く)

    大学受験の受験料は、国公立大学も、私立大学も、1つ出願するごとに(1学部1学科)受験料がかかります。

  • 国公立大学の場合は、大学入学共通テストと志望大学での個別入試の受験料が必要です。私立大学の場合は、各大学の個別入試の受験料のみとなりますが、大学入学共通テスト利用入試を受けるときは国公立同様、大学入学共通テストの受験料が必要になります。

  • 本命校と併願校を合わせると、20万円以上かかる場合もあります。

  • 入学願書の入手にかかる費用:300~1,500円

    2021年現在、ほとんどの大学ではインターネット出願が主流になっているため、願書の費用はかかりません。ただ、一部の大学で紙での願書で出願するところもあります。

  • 志望する大学のホームページを確認し、入手が必要な場合は申し込みフォームから請求しましょう。

  • 願書に貼る写真代:2,000円~(依頼する写真店等による)

    願書には証明写真を貼ります。大学によっては、仕様の指定がある場合、あるいは、入学後の学生証の写真に使用する場合もありますので、多めに撮影しておくと良いでしょう。

  • 高校によっては、学校で一括して撮影し注文できるところもあります。

  • 出願書類の郵送:簡易書留320円+速達290円+定形外郵便120円(250グラムまでの場合) 合計730円

    最近はインターネット出願を実施する大学が増えていますが、その場合でも高校の調査書などを郵送する必要があります。

  • 郵送する際は角2封筒との指定があります。また、簡易書留速達を指定する大学がほとんどですが、指定がない場合も、出願期限があるので速達で送るとよいでしょう。

  • 受験時の交通費・宿泊費

    受験当日、大学への交通費や、遠方の大学を受験する場合は宿泊が必要になることもあります。ただし、大学によっては地方都市で受験できる場合もあり、宿泊代をかけずに受験できます。志望校の受験会場を確認してみましょう。

大学入試の受験料はどれくらい?

  • 大学入試の受験料は、具体的にどれくらいになるのでしょうか?ここでは、2021年度の受験料を紹介します。今後、受験料は変更になるかもしれないので、大学受験の際は、受験校の入試要項で確認しましょう。

  • 大学入学共通テストの受験料

    大学入学共通テストの受験料は、科目数によってかかる費用が変わります。

    教科数受験料
    3教科以上18,000 円
    2教科以下12,000 円

  • 成績を通知してほしい場合は、成績通知手数料として出願時に800円を受験料とともに払い込みます。

  • 国公立大学の受験料は?

    国公立大学を受験する場合、大学入学共通テストを受験し、後日、各大学が実施する二次試験を受験します。また、総合型選抜入試、学校推薦型選抜入試を実施する大学もあります。

  • 受験方法受験料
    二次試験約17,000円
    総合型選抜入試・学校推薦型選抜入試約17,000円

  • 私立大学の受験料は?

    私立大学の入試は、大学入学共通テスト利用入試、個別入試、全学部統一入試、総合型選抜・学校推薦型選抜などの推薦入試のほか、英語技能を活用した英語外部検定利用入試を導入する大学もあります。受験料は大学により異なるので、入試要項で確認しましょう。

  • 受験方法受験料
    大学入学共通テスト利用入試約15,000円~約19,000円
    個別入試・全学部統一入試約35,000円
    総合型選抜・学校推薦型選抜約35,000円

一般選抜の場合の費用シミュレーション

  • 大学受験で気になるのは、全体でどれくらいの受験費用が必要になるかという点なのではないでしょうか?

  • 東京地区私立大学教職員組合連合が1都5県の私立大学に入学した子どものいる家庭を対象に実施した「私立大学新入生の家計負担調査2019年度」によると、受験費用は、自宅外通学の場合は26万8,800円、自宅通学の場合は24万7,100円という結果が出ています。

  • 自宅外通学者は受験の際に交通費や宿泊費がかかっているので、自宅通学者よりも受験費用が多くなっているのでしょう。

  • ここでは、国公立大学と私立大学に一般選抜で受験する場合の、受験費用のシミュレーションを紹介します。

  • 【国立大学(自宅通学)の場合】

    受験方法内容受験費用
    大学入学共通テスト3教科以上18,000円
    私立大学の大学入学共通テスト利用入試学力相応校2校
    滑り止め校2校
    60,000円
    私立大学個別入試学力相応校2校
    滑り止め校2校
    140,000円
    国立大学二次試験前期日程(本命校)1校
    後期日程(併願校)1校
    34,000円
    合 計252,000円

  • 【私立大学(自宅通学)の場合】

    受験方法内容受験費用
    大学入学共通テスト3教科以上18,000円
    大学入学共通テスト利用入試学力相応校1校
    滑り止め校1校
    30,000円
    個別入試チャレンジ校1校
    学力相応校2校
    滑り止め校2校
    175,000円
    全学部統一入試本命校1校で2学部70,000円
    合 計293,000円

  • 紹介したシミュレーションの受験数は、あくまでも一例です。併願校の数は人それぞれで、家庭の経済状況や子どもが希望する進路によって増減があります。

  • 大学の入試要項を入手し(大学ホームページでダウンロード可能)、受験したい大学の入試日程や併願が可能か否かを確認し、早めに受験費用を準備しておきましょう。

大学受験にかかる費用の準備は余裕を持って

  • 多くの受験生は複数回の受験をします。1つの大学でも受験方法はさまざまで、国公立大学は日程から3校まで受験可能で、私立大学の場合も日程が異なれば何校でも受験することができます。また、1つの大学の中でも異なる学部を併願することも可能です。

  • 受験校の数が多くなる可能性を考えて、大学受験までに余裕を持って教育費を貯めておくとよいでしょう。

  • 大学受験の割引制度を利用しよう

  • 私立大学では、出願の割引制度を実施するところが増えています。同じ大学で複数の学科を受験する場合、2つ目以降の学科では受験料が割引になる併願割引を実施するところもあります。

  • さらに、1つの大学で複数の入試日程が設定されますが、いくつかの日程を併願する場合に、追加受験する日程の受験料が割引になる場合もあります。受験する大学の割引制度は各大学のホームページに掲載されているので、確認してじっくり検討しましょう。

  • 入学手続きの費用は余裕を持って準備して

    下記は2018年度入試で大学に払い込んだ初年度納入金(平均額)を表にしたものです。

  • 大学の初年度納入金(2019年度)

    入学金授業料施設設備費合計
    私大文科系学部228,262円793,513円150,807円1,172,582円
    私大理科系学部255,566円1,116,880円177,241円1,549,688円
    私大医歯系学部1,073,083円2,867,802円862,493円4,803,378円
    国立大学282,000円535,800円817,800円
    公立大学392,391円538,734円931,125円

    出典:文部科学省「2019年度 私立大学入学者に係る初年度学生納付金平均額(定員1人当たり)の調査結果」「2019年度学生納付金調査結果 大学昼間部」

    ※公立大学の入学金は「地域外」(大学の地元以外の出身者の平均額)を掲載、「地域内」(地元出身者の平均額)は229,365円

    ※計数は端数処理により、合計において一致しない場合があります

  • 大学に合格したら、1週間から2週間後までに入学申し込み手続きとして入学金を払い込まなければなりません。仮に第二志望の大学が先に合格となり、第一志望の合格発表が2週間以上後になる場合は注意が必要です。

  • とりあえず第二志望の入学手続きをしておかないと合格が無効になってしまいます。後日、第一志望の大学に無事合格して、第二志望の大学を辞退した場合、入学金は戻ってきません。場合によっては第二志望にも入学の可能性を残すためのお金が必要になることもあります。

  • また、大学合格後、入学手続きの期限内に払い込む入学金と初年度納付金が必要になることも覚えておきましょう。

新しく始まった大学入学共通テストとその動向

  • 1990年1月以降実施されてきたセンター試験(大学入試センター試験)は、2020年1月に幕を閉じました。そして、大学入試改革が行われ、2021年1月からは「大学入学共通テスト」となり、知識を問うこれまでのマークシート方式から、思考力・判断力・表現力を問う問題へと変わりました。

  • 2021年度の大学入学共通テストは、センター試験と同じマークシート方式で実施され、思考力・判断力・表現力を活用しながら資料やデータを読み解く問題が出題されました。また英語に関して、センター試験での配点は筆記200点・リスニング50点だったのが、大学入学共通テストではリーディング100点・リスニング100点に変わっています。

  • 2021年1月時点で今後の動向についてわかっていることは、2025年の大学入学共通テストからは、出題教科や科目が変更になることです。教科に情報が加わり、プログラミングの科目ができるとか。ただ、これはあくまでも予定で、決定されたわけではありません。

  • 大学入学共通テストの最新情報は、学校や学習塾、あるいは「独立行政法人大学入試センター」のホームページを確認しましょう。

  • ※本ページに記載されている情報は2021年1月29日時点のものです

  • 前佛朋子(ファイナンシャルプランナー)

    執筆者プロフィール 前佛朋子(ファイナンシャルプランナー)
    10年超ライターとして活躍。節約に関する執筆を行うなか、お金の使い方を整える大切さに気付き、ファイナンシャル・プランナーとなる。お金と暮らしの整え方を伝授して不安を安心に変えるサポートを行うため、家計見直し、お金の整理、ライフプラン、遠距離介護などの相談を受けている。

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