妊娠~出産準備~出産まで、いくらくらいかかるの?
妊娠~出産準備~出産まで、いくらくらいかかるの?

2018/05/18

妊娠~出産準備~出産まで、いくらくらいかかるの?

妊娠発覚で大喜び!あれ?でも出産までにかかる費用ってどのくらいなの…?
国や自治体の助成金もあるって聞いたけれど、実際の自己負担はどのくらい?
妊娠から出産まで、ざっとかかる費用をご紹介。
体もお金も、しっかり準備を!

監修: 山口京子(ファイナンシャルプランナー) 文:伊藤律子(京田クリエーション)

【妊婦健診費用】

  • 自治体による補助金額が約10万円、自己負担額が約5万円程度

  • 妊婦健診は自費診療なので、健康保険は適用されません。そのかわりに、母体と胎児の健康確保のため、自治体(区市町村)が妊婦健診費用の一部を補助してくれる受診券・補助券制度があります。この制度の利用で、健診毎の自己負担額は無料~5000円程度に。妊婦健診時には、毎回必ず受診券・補助券を持参しましょう。

  • 平成28年4月現在、全1741自治体で、妊婦1人当たり14回以上の妊婦健診・平均10万2097円の補助を行っています(平成28年4月・厚生労働省子ども家庭局母子保健課調べ)。自治体によって補助金額の差がかなりあるのが現状。補助上限を超えた分の費用や、国の検査対象項目でないものを検査した場合は差額が自己負担となり、総額は平均約5万円程度と言われています。ただし、母体に問題が生じたとき(妊娠高血圧症候群、切迫早産など)は、治療や検査、受診に関わる料金のみ保険扱いになり3割負担となります。

  • 初回の健診費用は全額自己負担なので注意!

  • 産婦人科の超音波検査で胎嚢、胎芽、心拍が確認されたら初めて「妊娠」と診断されます。その後、役所に妊娠届を提出し、各自治体から母子手帳と共に妊婦健診補助券が配付されます。母子手帳交付前の受診は全額自己負担となるので注意を。初診料や経膣エコー、尿検査、血液検査がある場合もあり、5000円~2万円程度かかります。

【分娩入院費用】

  • 分娩費用は約50万円。「出産育児一時金」の利用で、自己負担額は10万円前後

  • 正常分娩にかかる全国平均金額は50万5759円です(平成28年度・国民健康保険中央会調べ)。内訳は入院料が約15万円、分娩料が約23万円、新生児管理保育料が約5万円、その他、検査や処置、室料差額などを含みます。地域差も大きく、一番安い地域では平均39万6331円(平成28年度・鳥取県)、一番高い地域では平均62万1814円(平成28年度・東京都)です。

  • 正常分娩の場合は、健康保険が適用されません。ただし、健康保険から42万円の「出産育児一時金」(産科医療補償制度に加入していない産院での出産、もしくは妊娠22週未満の出産は40万4000円)が給付されるので、自己負担額は数万~10万円程度が一般的。双子以上の多胎出産は子供の人数×42万円、妊娠4カ月(85日)以上での早産・流産・死産・人工妊娠中絶のいずれについても支給対象です。

  • 直接支払い制度なら、退院時に大金を用意する必要なし!

  • 現在は「出産育児一時金」が健康保険から産院に直接支払われる制度(直接支払制度・受取代理制度)が原則となり、大金を退院時に準備する必要はありません。金額が42万円を超えた場合は超過分を医療機関へ払い、42万円より安かった場合は差額分を健康保険に請求します。

  • 退院までの間に、産院にある「直接支払制度」の合意書をもらい、必要事項を記入するだけでOK。ただし直接支払制度は任意参加なので、医療機関が導入しているか事前に確認を。そのほか、費用を全額自分で医療機関へ支払った後、健康保険に手続きをして支給してもらう「産後申請方式」もあります。

  • 無痛分娩は、自然分娩より高くなる場合が多い

  • 無痛分娩は、自然分娩の費用と比べると約3万~15万円程度高くなる傾向にあります。計画分娩の場合も多いので前日の入院費がかかるほか、麻酔薬代、陣痛促進剤代、無痛分娩管理料などが上乗せされます。無痛分娩も健康保険は適用外ですが、分娩時に医師が必要と判断して吸引分娩や鉗子分娩などの医療行為を行った場合は、その分のみに保険が適用されることがあります(自然分娩も同様)。

  • 帝王切開は、加入している民間の医療保険などにより総額が変わる

  • 帝王切開の出産費用は、健康保険が適用される部分とされない部分があります。厚生労働省が策定している診療報酬点数表(平成28年度)によると、帝王切開の手術費用は20万1400円(緊急帝王切開は22万2000円)。手術費は健康保険が適用されるので、3割の自己負担で済みます。そのほか投薬、検査、処置にかかわる費用は健康保険の対象ですが、差額ベッド代や入院中の食事代は健康保険の対象とならず、自己負担。入院日数も長くなるのでコストがかさみます。ただし保険適用部分は高額療養費の対象となるので、請求すれば限度額以上の金額が返金されます。さらに医療保険などに入っていると保険契約に応じた保険金がおりるので、トータル金額が自然分娩よりも高いか安いかはケースによってさまざまです。

【里帰り出産費用】

  • 産後に夫が通う交通費が意外とかさむ

  • 里帰り出産をする場合に一番かさむのが交通費。産後、夫が通うときにかかる交通費も想定を。また、実家に滞在するときの生活費やお礼を用意するママも多いようです。また、里帰り前の自治体で受け取った妊婦健診補助券が使用できないケースも。その場合は自費で全額支払い、領収書をとっておいて産後に自分が住んでいる自治体に請求するパターンが一般的。里帰り出産を考えている人は、妊婦健診補助券が里帰り先で使えるのかを自治体に確認し、使えない場合はその費用も用意しておきましょう。

【内祝い費用】

  • 内祝いは「半額~3分の1返し」が基本

  • 待望のベビーが誕生したら、いただくのが親族や友人からの出産祝いです。出産内祝いは、いただいた金額の半額~3分の1をお返しするのが一般的。両親や目上の方は、高価なお祝いを贈ってくださる場合もあります。その場合は半額~3分の1返しの目安にこだわらず、無理のない予算でお礼を。何かの折には赤ちゃんの成長を報告するなど、心のお返しを忘れずに。内祝いは産後1ヵ月くらいを目安に届けましょう。

  • いかがでしたか?上記以外にも、マタニティ・ベビー用品にかかる費用や、産まれたあと赤ちゃんの成長を祝う行事費用など、なにかと物入りです。でも、各項目の総額を出産前に大体イメージしておくと、抑える費用、かける費用が見えてくるはず。簡単でもよいので事前に家族で話し合ってプランを立て、新しい命を迎えましょう!

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