産んだらどうなる?産後のカラダとココロ
産んだらどうなる?産後のカラダとココロ

2017/07/26

産んだらどうなる?産後のカラダとココロ

産後のママのカラダは、40週育んできた赤ちゃんがいなくなるという大きな変化を迎えます。同時にホルモンバランスが急激に変化するため、産後はココロも不安定になりがち。その変化と、対処法を伺いました。

監修 広尾レディース院長筑波大学ならびに慈恵会医科大学非常勤講師 宗田 聡先生

こんなに変わる!産後のカラダの変化

  • 産後にやるべきカラダのケア

    産後の体型戻し お腹周りのお肉を減らすのは時間がかかります。骨盤矯正などで引き締めても◎。
    抜け毛対策 できるだけ刺激の少ないシャンプーを使い、ストレスをためないことが大切です。
    腰痛対策 骨盤ベルトで腰を支えつつ、授乳時などに無理な体勢をとらないよう配慮。
    妊娠線のケア クリームや化粧水で保湿すると、ある程度は目立たなくなっていくでしょう。
    性行痛対策 落ち着くのに半年ほどかかることも。それまでは無理せず時間をかけてゆっくりと。
    尿漏れケア 骨盤底筋を鍛えるエクササイズなどにチャレンジしてみてもいいでしょう。

    赤ちゃんを産んだ後、ママはさまざまな変化を実感するでしょう。体型が戻らなかったり腰痛や肩こりといった不調が起きたりするのは、出産時に開いてゆがんだ骨盤が戻るまでに時間がかかることが大きな原因です。「妊娠中に大量分泌されていたホルモンが急激に減少することにより、抜け毛が増えたり気持ちが不安定になったりする場合も。慣れない子育てと睡眠不足も、さまざまな不調を悪化させることがあります」(宗田聡先生、以下同)。

産後のデリケートなココロを守るために

  • 妊娠中~産後のホルモンの変化

    妊娠中~産後のホルモンの変化妊娠中~産後のホルモンの変化

    出産後の1週間で、女性ホルモンが急激に減少。そのため産後1週間は精神が不安定になるのも当たり前、と宗田先生。「急に悲しくなったり涙が出たりしますが、いずれも生理的な現象ですから、気にする必要はありません。しかし、産後1ヵ月以上たってからも気持ちが落ち着かないのであれば、専門家に相談するのがいいでしょう」。

  • 産後のココロを安定させるテクニック

    夫の理解と協力を得る 話し相手になってもらい、育児や家事も協力して行うようにしましょう。
    家事を軽減する 夫や家族に頼るほか、家事代行サービスを利用するのもオススメ。
    短時間でも自分の時間をもつ ときには子どもを見てもらって、一人で一息つく時間をつくりましょう。
    睡眠時間を確保する 子どもと一緒に昼寝をするなど、上手に休む工夫ができるとベストです。
    できるだけカラダを動かす カラダを動かすことは、大きなリフレッシュに。子どもと散歩に行くと◎。

    30代以降に出産する女性が増えている昨今では、出産前に仕事などでさまざまなストレスを受け、メンタルの問題を抱えたことがある人も少なくありません。そんな人は、要注意です。「うつ以外でも、摂食障害や不安症、パニック障害などにかかったことがある人は気をつけたほうがいいでしょう。引っ越したり転職したりして症状が治ったように見えても、産後の過酷な生活とホルモンバランスの乱れにより、再び調子を崩してしまう人も少なくないのです」。

    妊娠から出産、産後にかけてメンタルトラブルに見舞われる人は、7人に1人ほどいるとされています。「産後は心身ともに、どうしても不安的になる時期。ココロを健やかに保つためには、夫や家族、友人に上手に頼ることが大切です。協力してもらう人には、妊娠中からしっかりと根回しをしておくようにしましょう」。

産後のカラダとココロに効く!? 母乳育児のメリット

  • 母乳育児には、さまざまなメリットがあります。密着することで赤ちゃんの精神が安定し、ママも癒されるという効果も。「お母さんの免疫が赤ちゃんに届くことでアレルギーを予防でき、強く吸うことで赤ちゃんのあごの発達を促します。また、ミルクを作る手間がいらないため、夜中の授乳も楽ですし、お母さんの睡眠時間確保にも役立ちます。お金がかからないのもポイント」。さらに母乳をあげることで母体のエネルギー消費も大きくなるので、産後ダイエットにも一役買いそうです。

    いっぽう、母乳育児一辺倒でも困ります。ママによっては一回に飲んでいる量がどのくらいなのかわかりにくいため、心配になるケースも。とくに赤ちゃんの体重の増えが悪い場合は、不安に思うママも多いようです。授乳間隔が短いときには、外出時などに授乳場所探しに苦労することもあるでしょう。また他人に預けにくいことや、乳房や乳頭トラブルが起きることもあります。

    とはいえ、最近はやはりできるだけ母乳で育児したい、と思うママは多いよう。しかし、そこにこだわりすぎても問題があるようです。「もちろん母乳育児のメリットはたくさんありますが、ママの体質や赤ちゃんの好みも違いますし、兄弟の有無や職場復帰の時期など、状況も個人差があるでしょう。『こうでなくてはいけない』というものではないので、情報に振り回される必要はありません。固定概念にとらわれずに、それぞれのライフスタイルや個性に合わせて、ミルクもうまく取り入れていければいいですね」。

  • 広尾レディース院長 筑波大学ならびに慈恵会医科大学非常勤講師 宗田 聡先生

    お話を伺ったのはこの方 広尾レディース院長 筑波大学ならびに慈恵会医科大学非常勤講師 宗田 聡先生
    筑波大学卒、同大学講師として臨床・研究・教育に従事。平成17年にパークサイド広尾レディスクリニック院長に就任、平成24年に広尾レディースを立ち上げる。
    http://www.hiroo-ladies.com/

campaign注目のキャンペーン

related article関連記事