出産までの流れや出産方法を徹底解説!知っておきたい、お産の「キホン」
出産までの流れや出産方法を徹底解説!知っておきたい、お産の「キホン」

出産までの流れや出産方法を徹底解説!知っておきたい、お産の「キホン」

「1昼夜かかった」「一旦家に帰された」など、先輩たちのお産話を聞いたことがある人も多いはず。でも実際にお産の具体的な流れは、イマイチ伝わってきません。そこで人気婦人科医に、お産の基本を伺いました。

監修 広尾レディース院長 筑波大学ならびに慈恵会医科大学非常勤講師 宗田 聡先生

陣痛から出産までの流れ

    陣痛から出産までの3STEP

  • 第一期(開口期)

    陣痛が10分間隔で起こるようになってから、子宮口が全開になるまで。

    第二期(娩出期)

    子宮口が全開になってから、赤ちゃんを産み出すまで。

    第三期(後産期)

    赤ちゃんが生まれてから。盤などをすべて体外に排出し終えるまで。

    お産の始まりはおしるしから、破水から、陣痛からと三者三様です。ここでは陣痛から始まるお産の流れを見ていきます。陣痛には出産前のウォーミングアップともいえる「前駆陣痛」と、規則的な子宮収縮が起こる「本陣痛」の2種類が存在。不規則だった「前駆陣痛」が規則正しくなり、分娩につながる「本陣痛」が始まります。痛みが治まってから次の痛みがくるまでの間隔が10分を切ったら、「第一期(開口期)」のスタート。すぐに連絡をして、病院に向かいましょう。

実にさまざま!出産方法

  • 出産方法は、大きくは自然分娩と帝王切開の2つに分けられます。自然分娩は「経膣分娩」と言われ、赤ちゃんが産道を通って膣から出てくる分娩です。「病院では分娩台に仰向けに横たわって産む普通分娩が主流。近年では、陣痛の痛みを和らげながら産む『和痛分娩』の人気も高まっています」。また助産院では、妊婦が好きな体勢で産むフリースタイルを採用するところが多いようです。

    いっぽう帝王切開とは、ママのお腹と子宮を切開して、直接赤ちゃんを取り出す手術のこと。赤ちゃんの頭が下にきていない「逆子」や、双子などの「多胎妊娠」、赤ちゃんの頭がママの骨盤より大きい「児頭不均衡」のほか、前置胎盤や子宮筋腫がある場合、高齢出産など、自然分娩にリスクがともなう場合に行われる場合が多いです。また分娩直前、もしくは分娩中にへその緒を圧迫されたり、胎盤機能が低下したりして赤ちゃんの元気な状態が損なわれてきた場合、緊急帝王切開が行われるケースもあります。

    「最近の日本では、4~5人に1人が帝王切開で子どもを産んでいます。多くの妊婦さんが『なるべく自然分娩で産みたい』と望みますが、赤ちゃんとお母さんの安全を追求した結果、帝王切開が増えてきたのです」。つまり自然分娩とは、そもそもリスクが伴うもの。「今の日本ではそういうリスクを、帝王切開によって克服してきたと言っていいでしょう。ですから、帝王切開は決して『不自然』なお産ではありません。帝王切開で子どもを産んだからといって、うしろめたさを感じたり、自分を責めたりする必要はまったくないのです」。

  • 主な出産方法

    自然分娩

    普通分娩 一般的な病院の分娩台で、仰向けに寝た状態で産む分娩法。
    座位分娩 特別な分娩台を使い、座った姿勢で分娩します。
    フリースタイル分娩 ママ自身が楽だと思う姿勢で、自由に産むことができる方法。
    水中分娩 30度くらいの温水の中で行います。陣痛の痛みを和らげる効果が。
    ラマーズ法 事前にトレーニングしておいた呼吸法を用いての分娩。
    ソフロロジー ヨガと禅の呼吸法を取り入れ、精神統一をしながら産む方法。
    無痛分娩・和痛分娩 陣痛を和らげるために麻酔を使って産む方法。
  • 帝王切開

    予定帝王切開 分娩にリスクが予想される場合に、あらかじめ予定を立てて行うもの。
    緊急帝王切開 母児の安全を考えて自然分娩の途中で帝王切開分娩に変わるもの。

高齢出産でのお産で気をつけるべきこと

  • 高齢出産には、大きく3つのリスクがあるそう。「1つ目は、妊娠中のリスクが若いときより高まること。妊娠中は、カラダを流れる血液の量が1.5倍に増えます。30代、40代になると血管や心臓も年月を重ねていますから、その変化に耐えられないケースがあるのです。2つ目は、出産時のリスクが高くなるということ。リスクを回避するために、帝王切開が行われる割合も上がります」。

    3つ目は、産後の子育てに関するものです。「子どもを産むということは、妊娠出産で終わりではありません。むしろ、その後の子育てのほうが本番と言ってもいいでしょう。まとまった睡眠がとりにくい授乳期、走りまわる子どもを追いかける幼児期など、何かと体力が必要になってくるのです。ですから育児も、体力的には若いころのほうが楽だと思います」。高齢で出産する際には、妊娠・出産期の対策だけでなく、産後の生活に対する心構えもしておいたほうがいいでしょう。

  • 広尾レディース院長 筑波大学ならびに慈恵会医科大学非常勤講師 宗田 聡先生

    お話を伺ったのはこの方広尾レディース院長 筑波大学ならびに慈恵会医科大学非常勤講師 宗田 聡先生
    筑波大学卒、同大学講師として臨床・研究・教育に従事。平成17年にパークサイド広尾レディスクリニック院長に就任、平成24年に広尾レディースを立ち上げる。
    http://www.hiroo-ladies.com/

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