話の切り出し方が大切!夫に快く不妊検査を受けてもらうには!?
話の切り出し方が大切!夫に快く不妊検査を受けてもらうには!?
公開日 2019/01/17
更新日 2019/01/17

話の切り出し方が大切!夫に快く不妊検査を受けてもらうには!?

時間との勝負ともいわれる妊活を始めてみると気づくのが、妻と夫の感覚の差。妊娠のタイムリミットを実感し「できる対策は何でもしたい」と考える妻に対し、夫には切迫感が欠けることが多いよう。しかし妊活をスムーズに進めるためにも、早い段階で男性不妊検査を受けてもらいたい…。最初のハードルともいえる男性不妊検査を快く受けてもらうには?不妊カウンセラーの池田麻里奈さんに、夫婦での上手な話し合いの方法を聞きました。

監修:池田麻里奈(不妊カウンセラー)、取材・文:江尻亜由子

「責める」「説得」はNG。大切なのはコミュニケーション

  • 「男性にとってデリケートな生殖機能について、病気の自覚もないのに病院へ行くのは、抵抗が大きいもの。しかし男性不妊の一因として、精子は作られていても手術で精子の通り道を塞いでしまっているケースがあり、その場合は自覚症状がありません。その状態でタイミング法を続けても、貴重な時間をロスすることに。できれば、妊活の初期段階で男性不妊検査を受けてもらうことをおすすめします」(池田麻里奈さん・以下同)

  • そのためには、夫婦で協力体制を築くことが大切。最初につまずくと夫が妊活に拒否反応を示すことになりかねないので、上手な伝え方を心がけましょう。

  • タイミングを考える

    「働き盛りで『子供は自然にできるもの』と考えがちな男性と、周りの出産や年齢的なリミットを感じ始める女性では、焦りの度合いが違います。しかも男性は、性的な事柄が絡むことで妻に焦られたり詰め寄られたりすると、気持ちが引いてしまいます」

  • そこで、普段の生活の中で急に「本気で子供のこと、考えてる!?」のような感情的な言葉を投げかけるのはNG。

  • 「仕事で疲れて帰宅した夫を待ち構えたように話をしても、あまり建設的な話し合いにはなりません。休日などに、落ち着けるレストランやカフェに連れ出しましょう」

  • 外で話をするメリットは、テレビなどの誘惑がなく、二人で向き合って会話をする状況が整うこと。

    「美味しいものを食べるなど心地よい環境だと、人は頼みごとを聞きやすいという心理データも。また自分も周りの目があるために感情的になりすぎず、気持ちを伝えられます」

  • 「要望」は「気持ち」をセットにして伝える

    その話し合いではまず、「なかなか妊娠しなくてとても不安だから(気持ち)、一度ふたりで検査を受けてみない?(要望)」など、気持ちと要望をセットで伝えることからスタート。

  • 「具体的に何をしてほしいのか、という『要望』を伝えつつ、なぜそうしたいのかという『気持ち』をセットにすると、妻の状況を想像しやすくなります」

  • また、「あなたは…」と相手を主語にするユー(You)メッセージだと相手を責めたり命令したりするような印象になりがちなので、「私は(こう思う)」と自分を主語にするアイ(I) メッセージを使うのもポイント。

  • 「この言い方なら自分の感情や要望を伝えているだけなので、相手も反発することなく、冷静に受け止めやすいはずです」

  • お互いの考えを確認する

    自分の考えを伝えたら、相手を説得しようとせず「夫はどういう考え方なのか」を聞く姿勢も大切なのだとか。

  • 「説得しようとすると、協力的でない相手を無意識に責めるような態度が出てしまうことがあります。でも、夫には夫の考えがあるはず。それを話してもらうことで、問題を共有する感覚が作れることが多いです」

  • データを紹介する

    急に「不妊検査を受けてほしい」と言うと、抵抗感のある男性も多いはず。そこで、特に論理的な夫の場合には、男性不妊についての客観的なデータをWEBなどで探して見せることも有効。

  • 「女性の卵子は毎月減少し、年齢とともに老化していきます。一方で男性の精子は毎日作られます。睡眠や飲酒、ストレス、喫煙、栄養状態などの影響で精子状態にはかなりの変化が。それを知らない男性も多いので、『体調を見る感覚で調べてみない?』というような形でお願いするのも一案です」

  • 医師や妊活カウンセラーなど、第三者に頼る

    それでも男性不妊検査への抵抗を示す場合は、妊娠の知識不足が考えられます。妊娠の基礎から学べる妊活セミナーは増えていますので、同行してもらいましょう。「ひとりだと心細いから、一緒に行ってくれるとうれしい」というような形で、ここでも気持ちをセットにしてお願いを。

  • 「病院で医師から直接説明を聞くと、やる気が出る夫は多いです。また病院の待合室にはカップルの姿が目立つようになりました。協力的な他の夫の姿を見ることで、良い刺激になることも。男性同士の情報交換があるような場合、妻の言葉より他の男性からの情報を聞き入れやすいタイプの男性もいます」

  • 病院に行かない方法を利用する

    そもそも病院に行くこと自体が嫌だという夫の場合にも、対策が。

  • 「最近では、精液を自宅で採取し、妻が病院に持参する方法を採用する病院も増えています。また郵送でキットを受け取り、精液を入れたカップを病院に持参して誰にも会わずに窓口へ提出できるような病院もあります」

  • スマホアプリと専用キットで精子のセルフチェックができるサービスも登場している。

    「自分の精子の状態を知ることで、男性の意識が変わるきっかけになるかもしれません」

  • 妊活は、夫婦で乗り切りたい問題。女性1人ががんばってしまいがちですが、上手に夫を巻き込むことが大切です。

  • 「夫婦だから何も言わなくても察してほしい、というのは男女ともに難しい注文。気持ちを伝え合って、上手に協力してもらいましょう」

  • 妊活カウンセラー 池田麻里奈さん

    プロフィール 妊活カウンセラー 池田麻里奈さん
    「コウノトリこころの相談室」主宰。自身の妊活、流産、死産、子宮全摘出などの経験から、不妊に悩む当事者支援活動をスタート。妊活・流死産から養子縁組相談まで、幅広くカウンセリングを行う一方で、講演なども行なっている。新聞、雑誌などへの執筆も。

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