不妊治療を検討するなら。費用や助成金をチェックして万全な準備を
不妊治療を検討するなら。費用や助成金をチェックして万全な準備を

2018/11/30

不妊治療を検討するなら。費用や助成金をチェックして万全な準備を

晩婚化が進み、高齢出産が増えている現代の状況を考えると、不妊治療を考えているご夫婦も多いでしょう。
日本生殖医学会は、30歳を境に自然妊娠する確率は減少し、年齢が高くなるほど不妊率は増加すると認めています。
つまり、不妊治療は他人事ではないということです。
ですが、それにかかる費用については「高額なんじゃないか……」というイメージはあるものの、具体的な内容までは知らない人も多いのではないでしょうか。

そこで、今回は不妊治療の費用についてご紹介していきます。

監修者:大塚真紀(医師、医学博士)

高齢になるほど不妊率は高くなっていく

  • 厚生労働省が行った「婚姻に関する統計」の中に、「夫婦の初婚年齢」についてのデータがあります。これによると、昭和50年の初婚年齢(女性)は25.2歳、平成17年では29.4歳、平成27年では31.3歳と晩婚化が進んでいることが分かります。また、同じく厚生労働省が行った「我が国の人口動態」という調査の中の、「母の年齢階級別出生率の年次推移」についてのデータを見てみましょう。これによると、昭和50年以降は20代の出生率は大きく減少し、30~40代での出生率が増加しています。

  • 晩婚化が進むにつれて高齢出産をする女性の数も増加しているということなのですが、高齢になればなるほど不妊率も増加していきます。実際に、昭和50年に比べて平成28年の出生件数は約半分に減少しているにもかかわらず、不妊治療を受ける人数や体外受精による出生件数は年々増加しています。女性の年齢が上がると妊娠する力が低下するということは、日本生殖医学会でも認められている事実なのです。晩婚化による高齢出産をする女性の増加は、誰もが不妊治療を受ける可能性があるということを意味します。

  • しかし、不妊治療の話題はなかなか気軽にできるものではなく、不妊治療にかかる費用についてはあまりよく知らないという人も多いでしょう。誰でも妊活のひとつとして不妊治療を選ぶ可能性がある現代。きちんと不妊治療の費用についての知識を持っておく必要があるといえます。

不妊治療にかかる費用

  • 不妊治療にかかる費用は受ける治療法、治療期間等によってまちまちです。安ければ10万円~50万円、高ければ500万円以上、中には総額で1000万円を超えてしまったケースというのも存在します。

  • 一般的に、不妊治療を開始した場合はまず妊娠しやすい日を医師から指導してもらうタイミング法からスタート。タイミング法は1回数千円で保険も適用されます。タイミング法で妊娠しなかった場合は、妊娠しやすい日に元気な精子を直接子宮に入れて受精しやすいようにする人工授精にステップアップ。人工授精は1回1~2万円ですが保険は適用されません。タイミング法や人工授精で妊娠しなかった場合、次は体外受精や顕微授精を行っていきます。これらの不妊治療法は「特定不妊治療」と呼ばれ、保険適用外で1回20万~60万円がかかる高額治療です。そのため、特定不妊治療を行う夫婦に対しては助成制度があり、不妊治療にかかる費用の負担を軽減することができます。

  • 助成金の対象になる条件や限度額についてはこちら(不妊治療で助成金がもらえる特定不妊治療とは?条件・金額など)で詳しく紹介しています。また、住んでいる地域によっても助成金の対象が異なりますので、こちら(自治体独自の制度もチェック!不妊治療の助成金)も参考にしてください。

不妊治療の体験談

  • 不妊治療を実際に行った人の体験談を、費用と共にご紹介していきましょう。

  • 【35歳の女性Aさんの場合】

    不妊治療中の人の中には不妊の原因が分からないという人もかなり多いもの。Aさんご夫婦も原因不明からの不妊治療でした。約1年半、不妊治療を行い、1回5万円の人工授精の5回目のトライで妊娠し、無事に出産することができました。

  • 【29歳の女性Bさんの場合】

    自分だけではなくご主人の方にも不妊の原因が見つかったというBさんは、約3年間の治療で約130万円かかりました。夫婦共に手術を受ける期間があったことで不妊治療のリフレッシュにもなったそうです。

  • 2組の詳しい体験談はこちらで掲載していますので、ぜひ見てみてください。(「人工授精5回目のトライで授かった」Aさんの不妊治療体験記「約130万円かけて体外受精で授かった」Bさんの不妊治療体験記

  • 高齢出産が増えている現代では、誰もが不妊治療を行う可能性があります。不妊治療は身体的、精神的だけではなく経済的にも負担となることも多いので、きちんと不妊治療についての知識を持っておくことは大切なことです。不妊治療にかかる費用は個人差がありますが、体験談などを参考にだいたいの費用を準備しておくと安心です。また、住んでいる地域によって受け取れる助成金の対象が変わるので、自治体の制度も事前に調べておきましょう。

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