【婦人科医に聞く】妊活中のカフェインはOK?コーヒーは何杯まで飲んでいい?
【婦人科医に聞く】妊活中のカフェインはOK?コーヒーは何杯まで飲んでいい?
公開日 2018/08/14
更新日 2019/11/12

【婦人科医に聞く】妊活中のカフェインはOK?コーヒーは何杯まで飲んでいい?

妊活中でも、仕事の合間や家でのリラックスタイムにコーヒーや紅茶を飲んでホッとひと息つきたい方もいるでしょう。ただコーヒーや紅茶にはカフェインが含まれているので、「妊活中に摂ると妊娠しづらくなるのかな」と心配している人もいるはず。そこで、カフェインを摂ると妊娠しづらくなるのか、コーヒーなら1日何杯程度OKか?などを、婦人科の医師に伺いました。

監修:成城松村クリニック院長 松村圭子先生
執筆:高橋知寿(ライター)

妊活中にカフェインを摂ると妊娠しづらい?

  • WHO(世界保健機関)によると「妊娠中は1日3~4杯のコーヒーなら飲んでも問題ない」とされています。

    そこから考えると、妊活中でも1日3~4杯までであれば許容範囲でしょう。

    ただし、カフェインの摂取量によって妊娠しづらいかどうか、カフェインがおなかの赤ちゃんに与える影響などは、まだよくわかっていないのが現状です。

コーヒー以外の飲み物にカフェインはどの程度入っている?

  • コーヒー以外にカフェインが入っている飲み物といえば、どんなものがあるのでしょうか。女性が好む代表的な飲み物を7つピックアップし、100mlあたりカフェインがどのくらい含まれているか、調べてみました。

  • <100mlあたりのカフェイン含有量>

    食品名カフェイン濃度備考
    コーヒー60mg/100ml浸出方法:コーヒー粉末10g/熱湯150ml(3)
    インスタントコーヒー(顆粒製品)57mg/100ml浸出方法:インスタントコーヒー2g/熱湯140ml(3)
    玉露160mg/100ml浸出方法:茶葉10g/60℃の湯60ml、2.5 分(3)
    紅茶30mg/100ml 浸出方法:茶5g/熱湯360ml、1.5~4 分(3)
    せん茶20mg/100ml浸出方法:茶10g/90℃430ml、1 分(3)
    ウーロン茶20mg/100ml浸出方法:茶15g/90℃の湯650ml、0.5 分(3)
    エナジードリンク又は眠気覚まし用飲料(清涼飲料水)32~300mg/100ml(製品 1 本当たりでは、36~150mg)製品によって、カフェイン濃度及び内容量が異なる(4)

    参考)抹茶 1杯当たり:抹茶 1.5g(カフェイン含有量 48mg)/70~80℃の湯 70ml (抹茶のカフェイン含有量 3.2g/100g) (3、29)

  • 出典:食品安全委員会「食品中のカフェイン」ファクトシート(平成30年2月23日更新)

  • ちなみにWHOは、「ココアやコーラ飲料には、紅茶と同じくらいのカフェインが含まれている」としているので、ココアやコーラ飲料をよく飲む人は、紅茶のカフェイン量を参考にしてみてください。

カフェインの入った飲み物の代わりに、妊活中に飲みたいものは?

  • この記事を読まれている方の中には、「妊活中からカフェインを控えたい」と考える方もいるでしょう。そんな時、おすすめのドリンクをいくつか紹介します。

  • カフェインレスコーヒー

    コーヒーの香りを残しつつ、カフェインを除去、もしくは少なくしたものです。「コーヒーを楽しんでいる」という満足感は得られます。

  • たんぽぽコーヒー

    たんぽぽの根を使ったもので、名前はコーヒーとついていますが、コーヒー豆は使っていません。カフェインを含んでいないのにコーヒーに似た飲み口を楽しめるため、妊婦さんでも愛飲している人が多くいらっしゃいます。

  • ハーブティー

    リフレッシュ目的でコーヒーやカフェイン飲料を飲んでいるなら、代わりにハーブティーを飲むのも良いでしょう。さまざまなフレーバーがあるので、いろいろな味を試してお気に入りを見つけるのも良いかもしれません。

  • また、ルイボスティーや麦茶もカフェインフリーの飲み物なので、カフェイン飲料の代わりに飲みたいものの1つです。

    これらの飲み物は、体を冷やさないよう、できるだけホットで飲むようにしてください。

カフェインを摂取した後、妊娠に気づいた場合は?

  • 前述したように、WHOは「妊娠中でも1日3~4杯程度ならOK」としているので、大量に摂取していなければ、赤ちゃんに与える影響はないと考えていいでしょう。

    ただ実際にはWHOも「カフェインの胎児への影響は確定してない」としているため、妊娠したらできるだけカフェインを摂るのを控えるようにしてください。

妊活中、カフェインを摂取する時の注意点

  • 夕方以降は飲まない

    カフェインは交感神経を興奮させ、脳を覚醒させる作用があります。夕方以降に飲んでしまうと、寝つきが悪くなり、睡眠不足などを招くことも。夕方以降は飲まないよう心がけてください。

  • カフェインには体を冷やす作用がある

    カフェイン自体に体を冷やす作用があります。体が冷えると内臓の働きも鈍くなるので、習慣的にたくさん摂ると妊娠しづらくなることも考えられます。

    「コーヒーは1日3~4杯まで」ですが、それを上限とし、できるだけ少なくなるよう、ハーブティーや麦茶などに置き換える習慣をつけておくといいでしょう。

  • 食品にも含まれているので、成分表に注目!

    日本では、カフェインを食品添加物として認めているため、上記で紹介した飲み物のほか、医薬品や眠気覚ましをうたったガムなどにも含まれている可能性があります。そのため、気づかずカフェインを摂取してしまうこともあるようです。

    市販の医薬品を服用する場合は、添付の説明書をよく読んでください。コーヒーやお茶などカフェインを含むものと共に服用しないよう書かれていないか、確認をしましょう。

    また、眠気覚ましをうたったガムやドリンク剤などは、コーヒーなどと同時に摂取しないように注意してください。

~体験談~ 妊活中のカフェインとの上手な付き合い方

  • 妊活中、カフェインとどう付き合うか?経験者の体験談をご紹介します。

  • 麦茶を水筒で持ち歩くように

    妊活するまでは1日10杯ぐらいコーヒーを飲んでいました。性格上、少しずつ減らすという方法が合わないため、妊活を機に毎朝、麦茶を煮出して水筒で持ち歩くように。最初はなんとなく物足りない気もしましたが、1週間ほどで慣れ、今では飲み物は麦茶か水です。さらにコーヒー分のお金が節約できるので、一石二鳥です。(minさん 女性 36歳 自営業)

  • 「自分ルール」を作ってゆるく減らしています

    妊活前、コーヒーは1日3~4杯飲んでいたのですが、同じ時期に妊活を始めた友人がカフェイン入り飲料を一切止めたのを見て焦り、私も真似してみました。でも想像以上にストレスを感じて、イライラすることが多くなってしまったのです。それ以来、「1日3杯目標」と考え、飲みすぎた日は翌日を控えるなど、自分ルールを作り、その中でできるだけカフェインを減らすよう調整しています。(トモさん 女性 32歳 会社員)

妊活中のカフェインは1日コーヒー3~4杯程度を上限に

  • WHOによると「妊娠中は1日3~4杯のコーヒーなら飲んでも問題ない」とされています。つまり妊活中に同じくらいの量を飲んでも、妊娠しづらくなることはないでしょう。

    カフェインを含む飲み物を減らすには、代わりにカフェインレスコーヒーやハーブティー、麦茶などを飲むといいでしょう。飲む際は体を冷やさないようホットがおすすめ。

    また、カフェインには覚醒作用があるため、できるだけ夕方以降は避けましょう。

    医薬品や食品にもカフェインが含まれていることがあります。市販の医薬品を服用する場合は説明書をよく読み、成分や飲み方を確認しましょう。

  • 正しい知識を元に、過剰に不安にならず、ゆったりとした心持ちで妊活ができると良いですね。

  • 松村圭子先生(成城松村クリニック 院長)

    監修者プロフィール 松村圭子先生(成城松村クリニック 院長)
    専門分野は婦人科。日本産科婦人科学会専門医。2010年、成城松村クリニックを開院。婦人科疾患のみならず、女性のトータルケアをサポートする。月経トラブル、性感染症、更年期障害など女性のあらゆる不調に対応するために、西洋医学だけでなく漢方薬やサプリメント、オゾン療法、高濃度ビタミンC点滴療法なども積極的に治療に取り入れている。また女性の美と健康に関する知見を活かし、さまざまなメディアで活躍。著書に『「女性ホルモン力」を高める簡単ごはん』(芸文社)、『女性ホルモンがつくる、キレイの秘密』(永岡書店)、『女30代からのなんだかわからない体の不調を治す本』(東京書店)、『40歳からの女性の不調にやさしく効く漢方の本』(日東書院)など。

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