【婦人科医に聞く】妊活中のお酒、妊娠しづらいって本当ですか?
【婦人科医に聞く】妊活中のお酒、妊娠しづらいって本当ですか?
公開日 2018/05/22
更新日 2019/11/26

【婦人科医に聞く】妊活中のお酒、妊娠しづらいって本当ですか?

お酒好きの人にとって、妊活中にお酒を飲んでもいいかは気になるところ。そこで、婦人科医の先生に、妊活中にお酒を飲むと妊娠しづらくなるのか、お酒が飲みたくなった時の対処法などについて詳しく伺いました。
また、妊娠に気づかずにお酒を飲んでしまった場合、おなかの赤ちゃんに与える影響などについても解説します。

監修:成城松村クリニック院長 松村圭子先生
執筆:高橋知寿(ライター)

妊活中にお酒を飲むと妊娠しづらくなる?

  • お酒が好きな方にとって「妊活中もお酒を飲んでいいのか」は気になるところですよね。

    「仕事柄、お酒を飲む機会が多い」という方もいらっしゃるでしょう。お酒とどのような付き合い方をしたらよいのでしょうか?

妊活中から禁酒した方がいい?

  • 妊娠した時のことを考えて今から禁酒を!

    近い将来、妊娠した場合、お酒を止めなくてはいけません。「いつ妊娠したか」は、体からハッキリとしたサインがすぐに出るわけではありません。となると、妊活中から禁酒をはじめるに越したことはありません。

  • 「子どもがほしい」と思ったら、食生活を見直すひとつの手段として、禁酒をはじめましょう。

  • 接待など付き合いで飲む場合は臨機応変に

    「仕事上の付き合いでお酒を飲まなければならない」という場合、明らかに妊娠していれば断りやすいですが、妊活中は言い出しづらいですよね。

    「どうやって断ろう……」とクヨクヨ考えていると、ストレスの元になってしまいかねません。断るのに毎回ストレスを感じるくらいなら、「その時だけのお酒(機会飲酒)」と割り切って、1~2杯程度付き合うのはいいでしょう。

  • ただし「その時だけのお酒」のはずが、毎晩晩酌…とならないよう、注意してください。

  • 比較的飲んでOKなお酒や量などはなし!禁酒を

    お酒が好きな方の中には、「アルコール濃度の低いものなら、習慣的に飲み続けてもいいのかな」「毎日ではなく、週に3~4日なら大丈夫かも」と、考える方もいるかもしれません。

    アルコール濃度やお酒の種類に関係なく、習慣的にアルコールを摂取していると、いざ妊娠した時にやめられないことがあります。

    妊活を良い機会と考え、お酒をやめましょう。妊娠した際に「禁酒しなきゃ!」と焦る必要が無いので、精神的な負担も減ります。

ノンアルコール飲料なら妊活中に飲んでもOK?

  • 「スパッと禁酒したけれど、なんだか口さみしい」と感じる時は、ノンアルコール飲料を代わりに飲んで満足させるのもひとつの方法です。

    今は、さまざまなノンアルコール飲料が出ていて、ビール風やカクテル風など「本物」に風味を近づける工夫がされているので、好みの味を探してみるのもいいでしょう。

飲酒直後に妊娠に気づいた時は?赤ちゃんへの影響は?

  • 妊娠中に母親が飲酒をすると、胎児に低体重・顔面を中心とする奇形・脳障害などを引き起こす可能性があります。これは、胎児性アルコール症候群と言われます

    母親が飲んだアルコールは、へその緒や胎盤を通しておなかの中の赤ちゃんへ移行します。

    特に妊娠4週~12週頃の妊娠初期は、赤ちゃんの骨格など、体の中で大切な器官が形成される時期なので、特に気を付ける必要があります。

    「お付き合い程度のその時だけの飲酒」であれば、おなかの赤ちゃんに影響を与えることは少ないとされていますが、飲酒直後に妊娠がわかった場合は、産婦人科医に相談してください。

~体験談~ 妊活中、どうやって禁酒した?

  • 妊活をきっかけにお酒を止めた方に、具体的にどうやってやめたのか、どんなことがつらかったのかを聞いてみました。

  • チーズや生ハム、ピザなど、お酒を連想させる食べ物も止めました

    私は大のワイン好き。ワインと一緒にいつもチーズや生ハム、ピザなどを食べることが多かったのですが、妊活を機にお酒をやめることに。

    ただチーズやピザを食べるとどうしてもワインを思い出してしまうので、それらの食べ物も止めて、しばらくはできるだけ視界に入らないように心がけました。

    禁酒から1カ月もすると「飲まない」ことが当たり前になり、3カ月経った今は、ピザを食べても「あ~飲みたい」と思うことはなくなりました。

  • 早く寝るように心がけました

    帰宅後、夕食のあとに夫とお酒を飲むのが日課になっていました。確かにお酒を飲むとストレス解消になっていましたが、寝るのが遅くなるため、起きるのが辛い朝もありました。

    妊活を機に夫と共に禁酒したところ、早く寝るようになり翌朝の目覚めもスッキリ!想像以上に「飲めないストレス」がなかったのも驚きでした。禁酒して3カ月で妊娠できました。

妊活を機にスパッと禁酒を!

  • 「妊活中の飲酒の有無によって、妊娠率に大きな違いはない」といわれています。

    ただ、妊娠がわかったらすぐに禁酒をする必要があるので、妊活をきっかけにお酒をスパッとやめましょう。

    ただ、仕事などでどうしても「一時的に飲酒」しなければいけない方もいるかもしれません。ストレスに感じてしまうなら、「その時だけのお酒」と割り切って1~2杯程度付き合う方法もあります。

    禁酒をして口寂しい時は、ノンアルコール飲料を試してみるのもいいでしょう。

    また、妊娠に気づかずに飲酒をしてしまった場合は、アルコールの量にかかわらず、おなかの赤ちゃんに影響を与えてしまう可能性も。心配な時は産婦人科医に相談してみてください。

  • 禁酒は意外と辛くない!という方も多いようです。長い人生で見れば一時的なものですから、赤ちゃんを迎えるために、しばらくお酒は控えるのが良いですね。

  • ※本ページに記載されている情報は2019年10月10日時点のものです

  • 松村圭子先生(成城松村クリニック 院長)

    監修者プロフィール 松村圭子先生(成城松村クリニック 院長)
    専門分野は婦人科。日本産科婦人科学会専門医。2010年、成城松村クリニックを開院。婦人科疾患のみならず、女性のトータルケアをサポートする。月経トラブル、性感染症、更年期障害など女性のあらゆる不調に対応するために、西洋医学だけでなく漢方薬やサプリメント、オゾン療法、高濃度ビタミンC点滴療法なども積極的に治療に取り入れている。また女性の美と健康に関する知見を活かし、さまざまなメディアで活躍。監修書に『「女性ホルモン力」を高める簡単ごはん』(芸文社)、著書に『女性ホルモンがつくる、キレイの秘密』(永岡書店)、『女30代からのなんだかわからない体の不調を治す本』(東京書店)、『40歳からの女性の不調にやさしく効く漢方の本』(日東書院)など。

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