FP解説!同棲にかかる初期費用と生活費はいくら?お金の折半方法から節約術まで
FP解説!同棲にかかる初期費用と生活費はいくら?お金の折半方法から節約術まで
公開日 2021/11/19
更新日 2021/11/19

FP解説!同棲にかかる初期費用と生活費はいくら?お金の折半方法から節約術まで

同棲をはじめるときに気になる費用。初期費用の他、月々の家賃や生活費としていくらくらいお金がかかるのか、費用をどのように折半するのがいいかといった疑問を持つカップルもいるのではないでしょうか。そこで本記事では、同棲をはじめるのにかかる全体の費用相場を紹介するとともに、同棲による経済的なメリット、同棲費用の分け方、節約方法などについて説明していきます。

執筆:續 恵美子

同棲に必要な初期費用の相場と内訳

  • まずは同棲をはじめるにあたり、どのような費用がかかるのか見ていきましょう。

  • 初期費用の相場

    賃貸物件を借りて同棲をはじめる場合、地域・物件によっても異なりますが、約114万円~約135万円(東京都の場合)が初期費用の相場です。

  • この初期費用には、入居にかかる初期費用のほか、家具・家電製品など同棲生活をはじめるための物品購入費用も含みます。

  • 初期費用の内訳

    内訳は、大きく分けると「入居にかかる初期費用」と「インテリア・家具、家電製品の購入費用」の2つです。

  • 賃貸物件にかかる初期費用
    (東京都/1LDK~2DKタイプの賃貸マンション)

    約55万円~約76万円
    インテリア・家具、家電製品の購入額約59万円
    同棲をはじめるための初期費用合計約114万円~約135万円

    出典:公益財団法人不動産流通推進センター「2020不動産業統計集(9月期改訂)」およびリクルートブライダル総研「新婚生活実態調査2020」を元に筆者編集・作表

  • 実際には物件や家主などによって異なりますが、入居時には敷金や礼金、仲介手数料、前家賃、火災保険料ほか諸費用が必要で、初期費用は「家賃5~7カ月相当額」が目安と言われています。東京都の1LDK~2DKタイプの賃貸マンションの家賃平均額10万9,600円を元にすると、約55万円~約76万円となる計算です。

  • また、「新婚生活実態調査2020(リクルートブライダル総研調べ)」によると、インテリア・家具、家電製品の購入額は平均約59万円です。同棲か結婚かという違いはありますが、二人暮らしを始める際の参考になります。

同棲での平均的な生活費はいくら?

  • 二人での生活費は、総務省の家計調査(2020年)を参考にしてみましょう。二人暮らしの勤労者世帯の住居費を除く1カ月あたりの平均生活費は22万7,851円です。

  • 家計費目金額
    食費(外食を含む)6万8,273円
    光熱・水道代1万8,754円
    家具・家事用品1万1,605円
    被服・履物代8,260円
    保健医療1万3,648円
    交通・自動車等関係費2万2,902円
    通信費1万3,669円
    教育・教養娯楽費2万4,853円
    その他
    (諸雑費・理美容・小遣いなど)
    4万5,887円
    合計22万7,851円

    出典:総務省「家計調査・家計収支編/二人以上世帯/2020年/二人以上の世帯のうち勤労者世帯」を元に筆者編集・作表

    注:「住居」のほか「自動車等購入」、「贈与金」、「仕送り金」を除いています。

  • これに住居費が加わります。前出の家賃平均額10万9,600円を加算すると月々の生活費は33万7,451円になります。

同棲でかかるお金の折半方法

  • 後々のトラブル防止のためにも、初期費用・月々の生活費のそれぞれで、お金の折半方法についてあらかじめルールを決めておきましょう。

  • ここでは3つのパターンを紹介します。二人で良い方法を選ぶようにしましょう。

  • 支出がある度に折半する

    初期費用と月々の生活費のどちらも二人の生活にかかるお金という観点から、すべてを半分ずつ負担する方法です。

  • 家賃や公共料金が口座から引き落とされたり、スーパーに買い物に行ったりする度に、半分の金額を相手に請求(支払い)します。

  • ただし、この方法だと煩雑になりがちですので、月末にまとめて請求(支払い)する方法も検討してみましょう。

  • 同額を出し合って共通財布に入れる

    あらかじめ同額を出し合い、1つの財布に入れておき、生活に関する支出はすべて共通の財布から支出する方法です。

  • 現金代わりに電子マネーにチャージするのもおすすめです。ただし、家賃や公共料金など口座振替となる支出は上記方法のように、相手に請求することが必要です。

  • 費目別に支払いの担当を決める

    家賃や電気代、食費など、費目ごとに支払い担当を決める方法です。

  • この方法では、あらかじめ費目ごとの金額を見積もり、大体同額になるように調整しておくことが大切です。

同棲することで経済的なメリットはあるの?

  • 同棲をするなら、「好きな人と一緒に暮らす」ということ以外に、経済的なメリットも得られるのが理想です。

  • 一般的には、それぞれに一人暮らしをする場合に比べると、同棲で二人暮らしをする方が生活費は安く済む場合がほとんどです。

  • 家賃は1人当たりの負担が大きく省けますし、これまで電話でよく話していたなら一緒に住むことで通信費も節約できます。

  • 一方で、食費や水道・光熱費等などは必ずしも負担が減るとは限りません。たとえば食費は食べる物や量、質などによって、水道・光熱費は使い方によっても金額が変わります。

  • 自分と相手の消費スタイルによっては金額を単に折半することで、これまでよりも負担が大きくなる可能性もあります。

同棲カップルにおすすめの節約術

  • せっかくの経済的なメリットを充分に享受できるように、お互いに節約を心がけたいですね。

  • 初期費用を節約する方法

    初期費用は、賃貸物件と家具・家電類のそれぞれで節約を考えましょう。

  • 物件にかかる費用を節約するためには、できるだけ家賃を抑えましょう。敷金や礼金、仲介手数料などは家賃をベースに計算されます。

  • 仮に家賃の6カ月分が必要だとすると、家賃が5,000円違うと初期費用も3万円の差になります。また、敷金や礼金のかからない物件を選ぶ方法もあります。

  • 家具・家電類の費用を抑えるためには、すでに持っているものを持ち寄ったり、サブスクを利用したりする方法があります。

  • 将来的に結婚も考えているカップルは、結婚するまでお金を取っておくことを二人で決めるのもおすすめです。

  • 生活費を節約する方法

    たとえば食事時間がずれていると、温め直しなどで余計に電気やガスを消費してしまいます。電気代、ガス代、水道代の節約のためにも、できるだけ二人の生活リズムを揃えましょう。

  • また、あらかじめ費目ごとの予算を決め、先に紹介したように共通の電子マネーにチャージするのもおすすめです。

  • 月中に追加で拠出しなくて良いよう支出管理に努めることもできますし、ポイント還元されて節約につながります。

  • 大切なのはカップルのお金に対する価値観を合わせることです。今の同棲生活だけでなく、結婚を考えているカップルの場合は将来に向けて二人の資金設計をしていけるよう、家計や貯蓄などについて話し合うのもおすすめです。

  • ※本ページに記載されている情報は2021年10月5日時点のものです

  • 續 恵美子(女性のためのお金の総合クリニック認定ライター。ファイナンシャルプランナー〈CFP(R)〉)

    執筆者プロフィール 續 恵美子(女性のためのお金の総合クリニック認定ライター。ファイナンシャルプランナー〈CFP(R)〉)
    生命保険会社で15年働いた後、FPとしての独立を夢みて退職。その矢先に縁あり南フランスに住むことに――。夢と仕事とお金の良好な関係を保つことの厳しさを自ら体験。生きるうえで大切な夢とお金のことを伝えることをミッションとして、マネー記事の執筆や家計相談などで活動中。
    エフピーウーマン(https://www.fpwoman.co.jp/

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