

【パターン別】結婚後のベストな退職タイミングは?
結婚が決まったら、仕事をどうするかが悩みどころですよね。
夫婦共働きで頑張るか、思い切って辞めるべきか、迷う人もいるのではないでしょうか。
また仮に退職するとして、そのタイミングも悩みどころです。すぐに辞めるか、出産など別の理由ができたら辞めるか、という点でも悩む女性が多いようです。
今回は結婚後の退職を3つのパターンに分けて、それぞれのメリット・デメリットをご紹介します。
ぜひ自分にあてはめて考えてみてくださいね。
結婚したら仕事を辞めるのはアリ?
ここ数年、共働き夫婦が増えているとニュースなどで取り上げられることが増えました。とはいえ、結婚後は勤め先を退職して家庭に入る女性も決して少なくありません。
結婚後は退職を希望する女性たち
厚生労働省が独身女性に対して行った、結婚後の就業継続意欲についての調査があります。その中で、「結婚を機に(仕事を)やめる」と回答した女性は全体の17%という結果に。夫婦共働きが多い時代であっても、結婚を機に退職したいと考えている女性は一定数いるようです。
また、もともとは共働きを希望していたものの、何らかの事情で結婚後に退職する女性もいます。さらに、結婚後も仕事自体は続けるけれど、パートや非正規雇用に切り替えるなどして、家庭を優先させる人も多いようです。
結婚後は生活がガラリと変わります。そのときどきのライフスタイルに合わせて、仕事を継続すべきか考えてもいいでしょう。その際、退職をする場合はタイミングについてじっくり検討することが大切です。
結婚と同時に辞めるパターン
結婚と同時に仕事を辞める、いわゆる寿退社は、結婚する(した)女性の退職のタイミングとしては、もっとも早いパターンです。このタイミングで仕事を辞めるメリットは、慣れない新生活でのストレスを軽くできるという点があります。仕事を辞めて自由な時間ができるので、料理や掃除、家計のやりくりなど主婦業に専念することができます。さらに、妊娠を希望している場合は体調を整えるなど妊活に専念できるのも大きなメリットです。
一方、デメリットとして収入がダウンすることが挙げられます。また、子どもがいない間はかえって時間を持て余してしまうという声も耳にします。早めに子どもを授かりたい人や、夫の仕事が忙しいなどの理由で専業主婦を希望している人には、おすすめのパターンです。
妊娠・出産時に辞めるパターン
ある調査(※)によると、出産を機に退職した女性の割合は33.9%とのことです。なお、妊娠前から無職だった人は23.6%、就業継続した人は38.3%という結果が出ています。実に3人に1人もの女性が妊娠をきっかけに仕事を辞めているのです。出産前後で退職するメリットは、なんといっても体調管理や育児に専念できる点が挙げられます。
ただし、育休を取得せずに退職した場合、産後に同じ会社に復帰することができないというデメリットも。産後に新たな仕事に就く場合は、保育所の問題もあります。自治体によってさまざまですが、一般的に「求職中」や「内定者」といった扱いになり、育休中の人より点数が低くなってしまうことが多いのです。待機児童が多い地域では、見過ごせない点ですね。
とはいえ、子育ては重労働です。勤めている会社が激務であるなど、仕事と育児の両立が困難な場合は、ママの負担を軽くするためにもこのタイミングでの退職が有力な選択肢です。
夫の転勤・転居で辞めるパターン
妻自身の理由以外にも、家庭の事情で退職する場合があります。夫の転勤や、両親が暮らす地元に戻るといったきっかけも、女性が退職する理由として見過ごせないケースです。
退職の理由について、職場での理解を得られやすいのがメリットです。妻自身も、決断が楽だと感じる人が多いようです。
デメリットとしては、夫が単身赴任したケースと比較すると、収入ダウンにつながる点が挙げられます。しかし、仮に妻の収入がなくなっても、家族が一緒に暮らせることは、代えがたいメリットと言えるでしょう。
仕事をこのまま続けるのか、辞めるのか……働く女性なら一度は考えたことがある悩みかもしれません。結婚は大きなライフイベントです。公私ともに忙しく、悩みの多い時期かもしれませんが、仕事と家庭についてじっくり考えるきっかけになるはず。
退職を希望する場合は、ベストなタイミングをしっかり見極めましょう。夫婦二人でよく話し合って、自分たちに合った選択をしてくださいね。
※引用元:内閣府 仕事と生活の調和連携推進・評価部会 ,「第1子出産前後の女性の継続就業率」の動向関連データ集