30代の貯金はいくら必要?貯蓄額の平均値・中央値から老後資金を貯める方法まで
30代の貯金はいくら必要?貯蓄額の平均値・中央値から老後資金を貯める方法まで
公開日 2021/09/27
更新日 2021/09/27

30代の貯金はいくら必要?貯蓄額の平均値・中央値から老後資金を貯める方法まで

30代で必要な貯金・貯蓄額がいくらかを知りたい場合、貯蓄額の平均値と中央値も併せて比べてみるのがおすすめです。
平均値は貯蓄がゼロの人や逆に高額の貯蓄がある人の数値につられる傾向があります。
中央値は調査データを順番に並べたときに真ん中にくる数値で、実態に近いと考えられています。

本記事では、独身・夫婦世帯別に30代の貯蓄額の平均額と中央値を紹介します。
また、老後までに必要となるお金や貯金・貯蓄を増やす方法についても説明していきます。

執筆:續 恵美子

30代の平均的な貯蓄額【単身世帯の場合】

  • 【独身世帯】30代の貯蓄額の平均値は327万円

    30代シングルの平均貯蓄額は327万円。これは銀行の預貯金ほか、投資信託や株式などの投資資産、貯蓄型保険など他の金融資産も含まれた金額です。

  • なお、同じ30代でも年収によって平均貯蓄額は異なります。下表にまとめましたので、自分の場合と比べてみましょう。

  • 年収平均貯蓄額
    収入なし43万円
    300万円未満141万円
    300~500万円未満329万円
    500~750万円未満994万円
    750~1,000万円未満1,352万円
    1,000~1,200万円未満1,400万円
    1,200万円以上1,500万円

    出典:金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査[単身世帯調査](2020年)

  • 【独身世帯】30代の貯蓄額の中央値は70万円

    貯蓄の中央値は70万円という状況です。こちらも他の金融資産も含まれた金額です。年収別の貯蓄中央値も見てみましょう。

  • 年収中央値
    収入なし0円
    300万円未満20万円
    300~500万円未満187万円
    500~750万円未満558万円
    750~1,000万円未満1,250万円
    1,000~1,200万円未満1,400万円
    1,200万円以上1,500万円

    出典:金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査[単身世帯調査](2020年)

30代の平均的な貯蓄額【二人以上世帯の場合】

  • 次に、同調査(二人以上世帯)から、30代夫婦世帯の貯蓄額を紹介します。

  • まずは中央値をチェックし、自身の貯蓄額を同年代の他世帯と比較してみましょう。中央値と同程度あるいは超えているのが理想です。平均額に近づけるよう、さらに貯蓄を増やしていきましょう。

  • 【夫婦世帯】30代の貯蓄額の平均値は591万円

    30代夫婦世帯では、他の金融資産も含んだ平均貯蓄額は591万円です。

  • 世帯年収別の平均貯蓄額は下表のとおりです。年収1,000万円を境に平均貯蓄額が減っていますが、不動産購入などで、保有資産が金融資産以外の形に変わっているとも考えられます。

  • 年収平均貯蓄額
    300万円未満187万円
    300~500万円未満337万円
    500~750万円未満721万円
    750~1,000万円未満1,338万円
    1,000~1,200万円未満923万円
    1,200万円以上905万円

    出典:金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査[二人以上世帯調査](2020年)

  • 【夫婦世帯】30代の貯蓄額の中央値は400万円

    夫婦世帯では、貯蓄の中央値は400万円という状況です。年収別の貯蓄中央値は下表のとおりです。

  • 年収中央値
    300万円未満55万円
    300~500万円未満250万円
    500~750万円未満550万円
    750~1,000万円未満1,318万円
    1,000~1,200万円未満850万円
    1,200万円以上905万円

    出典:金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査[二人以上世帯調査](2020年)

30代の結婚から老後までに必要となるお金は?

  • 30代に入り、これから結婚・出産・育児など、次々とライフイベントを迎える人も多いと思います。それぞれのライフイベントで必要となるお金を確認してみましょう。

  • それぞれの資金が必要になる時期までにお金を準備できるよう、期間を逆算して月々の貯蓄額を割り出してみましょう。

  • 結婚資金

    挙式形式や披露宴への招待客人数などによっても変わりますが、挙式や披露宴・披露パーティにかかる費用の総額は362万3,000円ゼクシィ 結婚トレンド調査2020調べ)が相場です。ご祝儀などでもらえるお金を差し引いた、カップルの自己負担額の平均は154万6,000円という状況です。

  • なお、平均自己負担額は年々増加傾向にあり、2019年の調査に比べて5万1,000円、2014年調査との比較では29万6,000円増加しています。結婚がまだ少し先という人は、少し多めに見積もっておいてください。

  • 子育て費用

    子育てにかかる費用には、出産費用や保育費用などがあります。

  • 出産費用は正常分娩の場合で40~50万円が目安です。しかし、(国民)健康保険から出産育児一時金が42万円支給されるため、自己負担は数万円程度に収まる可能性もあります。

  • 保育費用は居住地や世帯所得、子どもの年齢等によって異なりますが、総務省の「小売物価統計調査(2020年)」によると、2歳児の保育所保育料の全国平均額は年間32万4,000円程度という状況です。「幼児教育・保育の無償化」により3歳児からは保育料が無料になります。

  • 住宅購入費用

    住宅購入費用は住宅タイプやエリア、新築・中古、建売・注文などの違いによって大きく差が開きます。

    住宅金融支援機構の「フラット35利用者調査(2019年度)」によると、マンションの平均購入価格は新築が平均4,521万円、中古の場合は3,110万円という状況です。戸建の場合、平均購入価格は新築建売で3,494万円、中古が2,574万円となっています。

  • 老後資金

    金融庁の報告書「高齢社会における資産形成・管理(2019年)」によると、公的年金以外に必要となる老後資金の目安は1,300~2,000万円程度です。

  • これは、現在の無職高齢夫婦の平均生活費および平均年金受給額などをもとに試算されており、各人の年金加入状況および今後の物価動向などによって変わる可能性があります。

貯金・貯蓄額を増やす方法

  • 老後まで視野に入れると今からしっかり備えをしておきたいですね。ここからは30代から貯金・貯蓄を増やしていくための具体的な方法を紹介します。

  • 先取り貯金でお金を貯める

    まずは、貯金・貯蓄の第一歩として誰にでも始めやすい「先取り貯金」をする方法をおすすめします。「給料を使う前に貯金に回す」を鉄則に、毎月貯金に回す金額を決め、積み立てていきましょう。

  • 給与から天引きされる財形貯蓄や給与口座からの自動振替ができる積立定期預金などを申し込んでおけば、自動的にお金が貯まり、貯金が増えていきます。

  • 貯金に回す金額は、一人暮らしか実家暮らしかにもよりますが、手取り給与の10~20%程度が理想です。ただし、無理をしすぎて度々貯金を引き出すことのないように、毎月必ず必要な支出額を確認しておくことも大切です。

  • 貯金以外の方法で貯蓄する

    定期預金や財形貯蓄よりも金利の高い金融商品で資産運用し、お金を増やす方法もあります。預貯金のように元本は確保されていませんが、配当金や運用利益を得ることも期待できます。

  • 投資初心者には、運用利益が非課税になるつみたてNISAや所得税と住民税を節税できるiDecoなどを利用して、リスクが低めの投資信託を少しずつ積み立てていく方法がおすすめです。ただし、iDeCoは原則60歳まで払出しできませんので注意してください。

  • 多額のお金がかかるライフイベントが次々訪れても対応できるよう、しっかり貯金・貯蓄を増やしていきましょう。

  • ※本ページに記載されている情報は2021年7月31日時点のものです

  • 續 恵美子(女性のためのお金の総合クリニック認定ライター。ファイナンシャルプランナー〈CFP(R)〉)

    執筆者プロフィール 續 恵美子(女性のためのお金の総合クリニック認定ライター。ファイナンシャルプランナー〈CFP(R)〉)
    生命保険会社で15年働いた後、FPとしての独立を夢みて退職。その矢先に縁あり南フランスに住むことに――。夢と仕事とお金の良好な関係を保つことの厳しさを自ら体験。生きるうえで大切な夢とお金のことを伝えることをミッションとして、マネー記事の執筆や家計相談などで活動中。
    エフピーウーマン(https://www.fpwoman.co.jp/

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