30歳の平均年収は?男女・業種・職種別データやFPが教えるお金を増やすコツ
30歳の平均年収は?男女・業種・職種別データやFPが教えるお金を増やすコツ
公開日 2020/12/18
更新日 2020/12/18

30歳の平均年収は?男女・業種・職種別データやFPが教えるお金を増やすコツ

この記事では、2019年時点のデータをもとに30代の人の平均年収は何万円くらいなのかまとめました。30代前半と後半ではどれくらい変わるのか、また男性と女性での違いや業種による違いなども紹介します。これから先の人生で、結婚や子育て、転職した方がいいのかなどの参考にしてみましょう。

執筆:續 恵美子(ファイナンシャルプランナー)

【男女別】30代の平均年収

  • 厚生労働省が毎年調査、公表している「賃金構造基本統計調査(2019年)」をもとに、まずは30代の平均年収を男女別に確認してみましょう。

  • 参照しているデータは月額賃金で示されていますので、ここでは12カ月分の年収ベースで表示します。

  • 30歳男性の平均年収は?

    30代前半および30代後半の男性の平均年収は次のとおりです。

  • 男性平均年収
    30~34歳約349万円
    35~39歳約394万円

    出典:厚生労働省「賃金構造基本統計調査(2019年)/性、年齢階級別」をもとに筆者作表

  • 30代半ばを境にして、年収が約45万円、1カ月当たりの賃金にすると3万7,500円アップしています。

  • 同調査では、ボーナスおよび残業手当、深夜勤務手当、休日出勤手当など、月によって変動しやすい手当類は含まれていません。ボーナスや残業手当などを含めると、平均年収はもう少し多くなりそうです。なお、これから紹介する他の平均年収も同様です。

  • 30歳女性の平均年収は?

    次に女性の平均年収を30代前半および30代後半に分けて見てみましょう。

  • 女性平均年収
    30~34歳約297万円
    35~39歳約307万円

    出典:厚生労働省「賃金構造基本統計調査(2019年)/性、年齢階級別」をもとに筆者作表

  • 30代前半で52万円、30代後半になると87万円と、男性と女性では平均年収の差は大きくなっていくようです。というのも、男性が、30代前半から後半にかけて平均年収が45万円アップしているのに対し、女性は10万円のアップです。1カ月当たりでは8,300円程度上がるに過ぎません。

  • この要因としては、次のような理由が考えられます。

    〈男性に多いこと〉

    ・役職手当が付くようになる

    ・結婚して配偶者手当(家族手当)が支給される場合がある

  • 〈女性に多いこと〉

    ・産休・育児休業などで、一時的に会社からの給与が支払われない場合がある

    ・出産を機に時短勤務に切り替える人がいる

    ・結婚・妊娠・出産を機に雇用形態を変える人がいる

  • そこで、ここから先は、業種や職種、雇用形態などに分けて30代の人の平均年収を男女別に見てみましょう。

【業種別】30代の平均年収

  • 前出の調査データから主な業種を取り上げて、30代の平均年収をまとめたのが次の表です。

  • 業種男性女性
    30~34歳35~39歳30~34歳35~39歳
    金融・保険業約465万円約562万円約317万円約344万円
    電気・ガス・水道業約443万円約504万円約372万円約413万円
    教育・学習支援業約397万円約467万円約326万円約364万円
    IT・情報通信業約388万円約460万円約350万円約378万円
    医療・福祉業約350万円約386万円約309万円約313万円
    卸・小売業約350万円約400万円約289万円約301万円
    運輸・郵便業約337万円約356万円約290万円約284万円
    製造業約326万円約368万円約258万円約269万円
    生活関連サービス業約324万円約379万円約280万円約286万円
    宿泊・飲食サービス業約307万円約337万円約261万円約264万円

    出典:厚生労働省「賃金構造基本統計調査(2019年)/産業、性、年齢階級別」をもとに筆者作表

  • これを見ると、男女間の年収差が比較的少なかったり、女性でも30代後半からの年収アップが望めそうな業種があることがわかりますね。

  • たとえば、IT・情報通信業や教育・学習支援業などのように専門知識や高度な技術が必要な業種ではその傾向が高いようです。

  • 逆に、業種によっては男性でも年収アップが比較的少ないケースもあるようです。

【職種別】30代の平均年収

  • 同じ業種で働く場合でも、雇用形態や職種によっても年収は異なるものです。そこで、雇用形態および職種別に30代の人の平均年収を見てみましょう。

  • 業種男性女性
    30~34歳35~39歳30~34歳35~39歳
    正社員・正職員約356万円約403万円約312万円約326万円
    非正社員・非正職員約266万円約271万円約229万円約234万円

    出典:厚生労働省「賃金構造基本統計調査(2019年)/雇用形態、性、年齢階級別」をもとに筆者作表

  • 性別にかかわらず、正社員と非正社員では100万円前後の差があることがわかります。ただし、前述したようにここで紹介している年収にはボーナスや残業手当が含まれていません。

  • 正社員はボーナスが支給され、非正社員には支給されないという会社も少なくないですから、実際の年収差はより大きいかもしれません。

  • ここで、製造業における職種別の平均年収を紹介しましょう。生産ラインに立つ人と、管理・事務系の人それぞれで平均年収をまとめたのが次の表です。

  • 職種(製造業)男性女性
    30~34歳35~39歳30~34歳35~39歳
    生産労働者約305万円約333万円約228万円約236万円
    管理・事務・技術労働者約364万円約428万円約294万円約307万円

    出典:厚生労働省「賃金構造基本統計調査(2019年)/製造業における労働者の種類、性、年齢階級別」をもとに筆者作表

  • 男女ともに職種によって年収差があることがわかりますね。しかし、生産労働者よりも管理・事務系労働者の平均年収が高いとはいえ、女性は男性に比べると昇級の程度は小さめです。

【学歴別】30代の平均年収

  • 最後に学歴別に30代の平均年収を見てみましょう。

  • 学歴男性女性
    30~34歳35~39歳30~34歳35~39歳
    大学・大学院卒約386万円約452万円約336万円約365万円
    高専・短大卒約325万円約358万円約290万円約304万円
    高校卒約311万円約342万円約245万円約253万円

    出典:厚生労働省「賃金構造基本統計調査(2019年)/学歴、性、年齢階級別」をもとに筆者作表

  • 性別に関係なく、高学歴であるほど平均年収も高くなることがわかります。この傾向は初任給の時から同様ですが、実は昇給率も学歴の高さに応じて上がる傾向にあります。

  • たとえば、大学・大学院卒の男性では、20~24歳時の年収を100とすると、30~34歳では144.4、40~44歳では187.4と増えていきます。

  • 一方、同じ男性でも高校卒の場合、20~24歳時の年収が100であれば、30~34歳では127.5、40~44歳では152.5と増え幅は小さめです。

  • この傾向は女性も同様で、大学・大学院卒の人では、20~24歳時の年収100に対し、30~34歳では124.7、40~44歳では151.1となっています。

  • 高校卒の場合では、20~24歳時の年収100に対し、30~34歳では109.7、40~44歳では118.6という状況です。

  • 学歴と年収が比例関係にあることをみると、知識やスキルの高さは昇給の条件のひとつと言えそうです。

貯金や使えるお金を増やすためのアドバイス

  • これからのライフプランを考えると、結婚費用、子育て・教育費用、住宅購入費用、老後生活にかかるお金と、多額のお金が必要になることが次々と訪れます。できるだけ収入アップを目指し、貯蓄を増やしていきましょう。

  • 平均年収のデータから考えて、収入アップのためには次のことがおすすめです。

    ・昇給や資格手当をもらえるよう、資格取得する

    ・給与相場が高めの業種に転職する

    ・結婚しても退職せずに、正社員として共働きを続ける

    ・副業をして収入を増やす

  • 貯金を増やすためには次のようなことを実行してみましょう。

    ・先取り貯蓄で毎月一定額を貯蓄する

    ・食費や被服費、美容費など、家計費目の予算を決め、無駄な買い物をしない

    ・キャッシュレスを利用し、ATMは使わない

    ・貯蓄の一部を株や投資信託などの投資商品で運用してみる

  • 最後に挙げた株や投資信託での運用は、値下がりするリスクがあり、元本が保証されていません。しかし、だからこそ、社会やさまざまな企業、業種などの状況、経済状況などをしっかりチェックする必要があります。

  • このことが世の中の動きを見る力になり、仕事のうえでも役に立つかもしれません。そして、キャリアアップや収入アップにつながるかもしれません。ただし、あくまで余裕資金で行うようにしてください。

  • ※本ページに記載されている情報は2020年11月17日時点のものです

  • 續 恵美子(女性のためのお金の総合クリニック認定ライター。ファイナンシャルプランナー〈CFP(R)〉)

    執筆者プロフィール 續 恵美子(女性のためのお金の総合クリニック認定ライター。ファイナンシャルプランナー〈CFP(R)〉)
    生命保険会社で15年働いた後、FPとしての独立を夢みて退職。その矢先に縁あり南フランスに住むことに――。夢と仕事とお金の良好な関係を保つことの厳しさを自ら体験。生きるうえで大切な夢とお金のことを伝えることをミッションとして、マネー記事の執筆や家計相談などで活動中。
    エフピーウーマン(https://www.fpwoman.co.jp/

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