老後の備え、してる?してない?老後資金の準備事情【独身女性編】
老後の備え、してる?してない?老後資金の準備事情【独身女性編】
公開日 2020/08/12
更新日 2020/08/12

老後の備え、してる?してない?老後資金の準備事情【独身女性編】

人生100年時代を迎えた今、若い世代にも晩年のお金の不安が広がりつつあります。特に、独身女性にとって老後の備えは切実なテーマ。そこで、20~39歳の未婚の社会人女性539人にアンケートを実施。みんなの老後資金の準備事情を調べてみました。その結果とともに、今からできる「備え」について、お金のプロからのアドバイスを紹介します。

取材・文:佐野勝大 監修:横山光昭(家計再生コンサルタント)

半数近くが「準備している」と回答。しかも、20代から始めていた人が多数!

  • 「何かしら老後資金の準備をしていますか?」という質問に対して、41.0%の人が「はい」と回答。実に半数近くの人が、すでに老後の備えをしていることが判明しました。若いうちから30年後、40年後のことを、しっかり考えている人が意外に多いことがわかります。

  • 【何かしら老後資金の準備をしていますか?】

    ・はい……41.0%

    ・いいえ…59.0%

  • では、いつ頃から将来への備えをスタートさせたのでしょう。もっとも多かったのが、「30歳」の14.5%。多くの女性が自分の将来を見つめ始める年齢であり、老後を意識し始めるタイミングのようです。ただ、もっと早くから準備を始めていたという人も多数。なんと、半数以上となる59.2%が、20代のうちから老後に備えているというのです。

  • 次に、具体的にどんな準備をしているのかを見ていきましょう。ダントツで1位を獲得したのが「普通預金」。以下、2位の「定期預金」、3位の「積立定期預金・定期積金」と続きます。比較的スタンダードな貯蓄方法で、老後資金を蓄えている人が多いよう。ちなみに、近年注目が高まっている「NISA」は5位、「iDeCo(個人型確定拠出年金)」は8位という結果でした。

  • 【どのような老資金後の準備をしていますか?】(複数回答あり)

    1位普通預金63.8%
    2位定期預金36.7%
    3位積立定期預金・定期積金20.8%
    4位保険商品系20.3%
    5位株式投資15.5%
    5位NISA15.5%
    7位投資信託14.0%
    8位iDeCo(個人型確定拠出年金)12.6%
    9位外貨預金12.1%
    10位年金財形貯蓄9.7%

老後の備えをしていてもしていなくても、みんな先行きは不安!?

  • 老後資金の準備を始めたキッカケとして多かったのは、将来に対する不安を感じたからという理由。「年金だけでは生きていけないと思った」「老後資金2000万円問題を見て不安になった」という声のほか、「年収と貯蓄額を考えたときに、このままでは老後破産しかねないと思った」という切実な声もありました。

  • また、家族や友人に誘われて老後の備えを始めた人も多数。そのほか、「社会人になったから」「それなりの年齢になったから」など、人生の節目で「老後の自分」に目を向けるようになった人も少なくありません。さらに、「会社の福利厚生で制度が用意されていたから」という人もいました。

  • ちなみに、「老後資金の準備をしていない」と答えた人の多くも、将来に対する不安を感じているようです。その証拠に、「準備は不要だと思うから」と答えた人はほんの少数派で4.4%でした。

  • では、必要性を感じているのに、なぜ老後の準備をしていないのでしょう。その理由として一番多かったのは、「準備したいが、お金がない」という意見。次に多かったのが、「準備したいが、やり方がわからない」という声でした。

  • 【なぜ老後資金の準備をしていないのですか?】

    ・準備したいが、お金がない………………51.3%

    ・準備したいが、やり方がわからない……22.8%

    ・準備は将来的にすればいいと思うから…20.1%

    ・準備は不要だと思うから…………………4.4%

一生独身の場合、最低でも1500万円の備えが必要に!

  • 「準備したいが、お金がない」「準備したいが、やり方がわからない」という方に向けて、ここからはプロのアドバイスを紹介します。まず、老後資金としていくら必要かを把握していない人も多いはず。そこで、家計再生コンサルタントの横山光昭さんに、理想の老後資金の額を伺いました。

  • 「老後資金とは、老後に『入ってくるお金』と『出ていくお金』の差額のこと。年金額や住宅ローンの有無、老後にどういう生活をしたいかによって大きく異なるので一概には言えませんが、一生独身の場合、最低でも1500万円程度は用意しておいたほうがいいでしょう」(横山さん/以下同)

  • では、その根拠はいったい何なのでしょう。総務省の『家計調査報告』をもとに、横山さんが解説してくれました。

  • 「2019年の『家計調査報告』によると、高齢単身無職世帯の家計収支の平均月額は、年金を含む収入が約12.5万円、支出が約15.2万円でした。その差額は月約2.7万円。これが65歳から20年間続くと約650万円、30年間続くと約1,000万円という計算になります。旅行など余暇を楽しむお金や税金、もしもの介護費用などを考慮すると、最低でもプラス500万円以上の貯蓄があったほうが安心です」

老後資金の準備をするなら、早ければ早いほどいい。今からできる備えとは!?

  • 「『今は目の前の生活で精いっぱい、先のことなんて考えられない』という人も多いと思います。ですが、老後が目の前に迫ってきたときに焦っても手遅れです。まずは家計の現状を把握し、固定費の見直しから始めてください。電気の契約アンペアの変更、LED照明への切り替え、節水シャワーヘッドの導入、電気とガスのセットプランの活用、格安スマホへの乗り換えなど、今すぐできることはたくさんあります」

  • 横山さんによると、住居費の見直しも重要なポイントだとか。理想は手取り月収の25%以内なので、それ以上に負担が大きい場合は、賃貸であれば住み替えや家賃交渉、持ち家であれば住宅ローンの借り換えを検討するのもひとつの手だそうです。

  • 「さらに、忘れてはいけないのが生命保険です。保険料視点での見直しも重要ですが、一生独身と考えたときに、老後の万一の備えとしてきちんと保障内容を今から設計しなおしておくことも大切。頼れるのは自分しかいないですから、保険でリクヘッジをしておく必要があるのです」

  • また、「老後資金の準備をするなら、早ければ早いほどいい」と断言する横山さん。その理由について、次のように語ってくれました。

  • 「20~30代であれば、将来の収入を増やす努力をする時間は十分にあります。会社員の場合、現在の収入が増えると年金額も増えるので、収入アップを目指してぜひキャリアを磨いてください。また、老後まで時間がある皆さんには、収入を増やすだけでなく、資産寿命を延ばすための投資にもチャレンジしてもらいたい。なかでも、『iDeCo(個人型確定拠出年金)』や『つみたてNISA』なら月数千円から始めることができるほか、税金面でも優遇されるので、効率的に資産形成ができます」

  • お金がなくても、特別なノウハウがなくても、今からできる将来への備えはいっぱい。老後までまだまだ時間がある今のうちから準備を始めて、幸せなシニアライフを手に入れましょう。

  • ※アンケートはファストアスク登録会員の20代・30代女性(未婚)539人に実施(2020年3月調べ)。

  • 家計再生コンサルタント 横山光昭さん

    お話を伺ったのはこの方 家計再生コンサルタント 横山光昭さん
    お金の使い方そのものを改善する独自の家計再生プログラムで、家計の確実な再生を目指し、これまでの相談件数は23,000件を突破。個別相談やマスコミ出演のほか、『年収200万円からの貯金生活宣言』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)や『お金が自然と貯まる 超シンプル・ルール』 (だいわ文庫)をはじめ、123冊の著作をリリース。その累計は330万部を超える。

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