ここだけは押さえたい!「へそくり」をしっかり貯めるポイント3つ
ここだけは押さえたい!「へそくり」をしっかり貯めるポイント3つ
公開日 2020/03/31
更新日 2020/03/31

ここだけは押さえたい!「へそくり」をしっかり貯めるポイント3つ

みなさんには「へそくり」がありますか。もともとは、専業主婦やパートなど、働いてない妻や収入が少ない妻が、夫の収入や家計の余ったお金をこっそりと別で貯めておくものという意味で使われていました。しかし、現在は、夫婦共働きの家庭が増えており、その定義自体も多様化してきているようです。
今回は、「へそくり」とはどういうものなのかを見直し、みなさんの働き方や生活スタイルなどに合わせて、上手にへそくりを管理していくポイントについてご紹介します。

執筆:下中英恵(ファイナンシャルプランナー)

家庭のお金の管理方法

  • 一昔前は、夫は外で働き、妻が専業主婦として家事や子育てを行い、家のお金の管理も妻が行うという家庭が多く見られました。しかし、現在は、夫婦共働きの家庭が増えてきており、家のお金の管理方法も少し変化しているようです。まずは、実際に、誰が家のお金を管理しているのかチェックしていきましょう。最新の調査結果(*)によると、新婚生活を始めた共働き夫婦と、専業主婦(夫)の家庭において、家のお財布の管理方法は以下の通りとなっています。

  • <共働き夫婦>

    ・夫婦で家計共有型 :83.6%

     主に妻が管理   :46.8%

     主に夫が管理   :3.7%

     夫婦ふたりで管理 :33.0%

    ・夫婦で家計独立型 :14.2%

    ・その他      :2.3%

  • <専業主婦(夫)の家庭>

    ・夫婦で家計共有型 :92.9%

     主に妻が管理   :89.5%

     主に夫が管理   :0.6%

     夫婦ふたりで管理 :2.8%

    ・夫婦で家計独立型 :2.2%

    ・その他       :4.8%

  • 家計管理

    新婚生活実態調査2018(リクルートブライダル総研調べ)

    https://souken.zexy.net/data/trend2018/XY_ML18_release.pdf

  • この調査結果を見ると、共働き夫婦の場合、妻が主にお金を管理している家庭が4割以上いる一方で、夫も一緒に家計管理をしているケースも3割以上いることが分かります。妻だけに家計管理を押し付けるのではなく、夫婦で協力してお金を管理していこうという姿勢が見られます。

  • 一方、妻(夫)が働いていない専業主婦(夫)の家庭の場合、妻が家計を管理しているケースが9割近く、大多数を占めています。実際のところ、専業主婦(夫)の家庭では、夫が、家の収支状況や貯蓄状況など、詳しいことを把握していない場合も多いと考えられます。

へそくりの定義とは?

  • 今説明した通り、専業主婦の家庭では、妻が家のお財布を握っている場合が多く、夫に内緒で少しずつお金を貯めている人もいるかもしれません。これが、一般的によく使われている「へそくり」です。毎月の夫の収入から、生活費や家族用の貯金を差し引いて、余ったお金をこっそりと貯金しているので、「へそくり」に、あまり良いイメージを持っていない人も多いのではないでしょうか。しかし、実のところ、へそくりは、一概に悪いものとは言い切れません。

  • 例えば、専業主婦の家庭を考えていきましょう。専業主婦の仕事である家事労働は、基本的に、対価として給与が支払われません。妻は、夫や子どもたち家族のために毎日一生懸命に働いているのに、自分のお小遣いがゼロでは、精神的に辛くなってしまうケースがあるでしょう。専業主婦にとって、家族のための家事労働に励むために、へそくりは大事なモチベーションのひとつであると考えられます。

  • また、夫婦共働きの家庭も見ていきましょう。夫婦共働きで、ふたりで協力してお財布を管理している家庭であっても、自分が自由に使えるお金を貯めている人は多いのではないでしょうか。自分のお小遣い(へそくり)を優先して、家庭の収支自体が赤字になってしまったり、将来の教育資金や老後資金などの貯金ができていない状況は良くありません。しかし、自分へのご褒美として、多少のお小遣いを貯めておくこと自体は、決して悪いことではありません。共働き夫婦にとっても、へそくりは、今後しっかりと働くモチベーションにもつながります。

  • このように、「へそくり=自分のために使えるご褒美貯金」と定義すると、へそくりは、毎日楽しく、イキイキと生活するためには、大切なエッセンスのひとつであると考えられます。「へそくり=悪いもの」と捉えず、日々の仕事のモチベーションを上げるもの、そして生活を豊かにするものとして、ぜひ前向きなイメージを持ってみてはいかがでしょうか。

へそくりを上手に貯めるポイント3つ

  • では、次に、「へそくり=自分のために使えるお金」を上手に管理していくポイントについて、チェックしていきましょう。まず1つ目、へそくりをする大前提として忘れてはいけないポイントは、「へそくりは、日々の家計を圧迫するものであってはいけない」というものです。専業主婦(夫)の家庭であっても、夫婦共働きの家庭であっても、毎月の家計は、まず黒字化させることが基本的なルールです。1カ月の「収入-支出」がマイナスとなってしまっている場合は、自分のお小遣いを優先させてはいけません。銀行口座の入出金データをチェックしたり、家計簿をつけるなどして、家計の収支状況を確認するようにしましょう。

  • へそくりの上手な管理方法のポイント2つ目は、「へそくりをする前に、まずは家族用の貯金を優先させる」というものです。特に、小さな子どもがいる家庭などでは、今後大きな教育費の出費などが見込まれます。自分のお小遣いを優先させてしまい、将来的に子どもの学費が払えなくなってしまったという状況は、避けなければなりません。へそくりを始める前には、ライフプラン表を利用するなどして、これから訪れる家族のイベントをチェックすることが大切です。そして、何年後に、どのくらいのお金がかかるのか、家族のマネープランを作成しましょう。夫婦お互いが、これから家族用に必要な貯金額を把握しておくことが重要です。

  • そして、へそくり管理のポイント3つ目は、へそくりの保管場所についてです。へそくりをしている人の中には、現金のままタンスなどに隠しておく、いわゆる「タンス預金」として保管している人がいるかもしれません。しかし、これはあまり賢い方法とは言えません。へそくりの金額が大きくなればなるほど、盗難にあった場合や、地震や洪水などの自然災害に見舞われてしまった場合、さらに紛失してしまった場合の損害が大きくなります。へそくりは、やはり銀行口座などの金融機関に預けておく方が安心です。

  • また、へそくりの有効活用として、資産運用にチャレンジしてみるという方法もあります。税制面において優遇が受けられる「NISA(少額非課税制度)」と呼ばれる制度を利用すると、資産運用初心者でも、大きな抵抗なく始めることができるでしょう。長期的に資産運用を行えば、へそくりという名の自分のためのお金を少しずつ増やして、老後資金の一部とすることも可能です。特に目的がなくお金を貯めている人は、これを機に資産運用について検討してみましょう。

  • いかがだったでしょうか。「へそくり」は、適切に、そして堅実に貯めることができれば、あなたの生活を豊かにすることができる重要なお金のひとつです。今回説明した内容を参考にしながら、家庭のお金を上手に管理し、へそくりの貯金方法や保管場所、そして使い方について、ぜひ見直ししてみましょう。

  • 本ページに記載されている情報は2020年3月9日時点のものです

  • 下中英恵(1級ファイナンシャル・プランニング技能士(資産設計提案業務)、第一種証券外務員、内部管理責任者)

    執筆者プロフィール 下中英恵(1級ファイナンシャル・プランニング技能士(資産設計提案業務)、第一種証券外務員、内部管理責任者)
    東京都出身。2008年慶應義塾大学商学部卒業後、三菱UFJメリルリンチPB証券株式会社に入社。 富裕層向け資産運用業務に従事した後、米国ボストンにおいて、ファイナンシャルプランナーとして活動。現在は東京において、資産運用・保険・税制等、多様なテーマについて、金融記事の執筆活動を行っています。
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