【保存版】FPが解説、はじめての投資信託。キホンをわかりやすく説明します
【保存版】FPが解説、はじめての投資信託。キホンをわかりやすく説明します
公開日 2020/03/27
更新日 2020/03/27

【保存版】FPが解説、はじめての投資信託。キホンをわかりやすく説明します

教育資金や老後資金など、人生にはたくさんのお金が必要になることがあります。コツコツ貯金も大切だけれど、低金利で利息が期待できないこのご時世。預金よりも投資が良いとは思いながらも、怖くて踏み切れない人もいるのではないでしょうか。それなら預金よりは高めの利回りを期待できつつ、投資初心者にも始めやすい「投資信託」を買ってみるのも良いと思います。
今回は、投資信託の基本的な仕組みや選び方について説明します。

※投資信託は、初心者向けではありますが、あくまで貯金とは異なります。元本割れの可能性もゼロではありませんので、リスクを知って正しい理解を深めた上で始めましょう。

執筆:續 恵美子(ファイナンシャルプランナー)

投資信託とは?投資初心者にも始めやすいって本当?

  • 投資信託とは、多くの投資家からお金を集めてひとつにまとめ、ファンドマネージャーと呼ばれる運用の専門家が、そのお金を使って国内外の株式や債券などに分散投資して運用し、値上り益や分配金などの収益を投資割合に応じて投資家に還元する金融商品です。

  • 数ある金融商品のなかで投資信託は比較的安全性が高く、投資初心者でもトライしやすいと言われています。それには主に2つの理由が挙げられます。

  • ・分散投資ができる

    ・運用のプロに任せられる

  • そもそも分散投資とは、1つの金融商品だけに投資資金を集中させるのではなく、複数のものに分けて投資をすることを言います。

  • 昔から投資の世界で「タマゴをひとつのカゴに盛るな」という格言が伝え続けられているほど、分散投資はリスクを抑えるための基本です。格言の意味をざっくり言うと、仮にタマゴが10個あって、10個ともひとつのカゴに入れていれば、もしも運ぶ途中にカゴを落としてしまえば10個とも割れるリスクがありますが、複数のカゴに分けて運べばひとつのカゴを落としてタマゴは割れても、全部のタマゴがダメになる可能性は減るということを表します。

  • これをお金に代えて考えると、ひとつの銘柄だけにすべてのお金をつぎ込むのではなく、多数の商品や銘柄に分けて投資することで、どれかが値下がりしても、他の銘柄がそのままだったり値上りすれば、全体的には損失を小さくとどめられたり、免れられるということです。

  • とはいえ、実際に分散投資をしようとしても実は容易ではありません。いくつかの金融商品を買うのはその分多くの資金が必要になりますし、金融商品を選ぶのも、値動きをチェックするのも数が多くなればなるほど、時間も労力もかかります。とくに初心者にとっては大変です。

  • そこで、投資信託の仕組みを利用するのが効果的というわけです。投資信託がどういうものであるかは冒頭で説明したとおりですが、わかりやすく言うと、いわゆる共同購入のようなイメージです。

  • たとえば、A、B、C、D、Eの株式5銘柄に投資するとして、投資に必要な金額(株価×最低購入単位)はそれぞれ100万円、40万円、60万円、80万円、50万円とします。1人でこの5銘柄に投資しようと思うと最低でも330万円必要ですが、これをたとえば友人3人で同額ずつ出し合って購入すれば1人当たり110万円の負担に抑えることができます。もしも購入仲間が30人に増えれば1人当たり11万円に下がります。

  • 逆に、仮に30人それぞれが20万円ずつお金を出せるなら、全部で600万円分の株を買えるようになります。実際には投資の規模はもっともっと大きいですが、それもこれも大勢の投資家が集まって大きな資産を作るからこそ、個人単位では実現しにくい分散投資ができるということなのです。

  • ところで大勢でお金を出し合って共同購入(投資)する場合、幹事役が必要になりますね。なかには投資のことは分からないから、投資やお金管理に長けた人にお願いしたいと思う人もいるでしょう。

  • 実は投資信託においては、ファンドマネージャーと言われる運用のプロがその役割を担っています。その投資信託ごとに定められた目的や運用方針に従って、経済・金融情勢などに関するさまざまなデータを収集・分析しながら投資家から集めたお金(信託財産)をどの資産にどうやって投資するのかを考え、どの銘柄をどのタイミングで、そしてどの価格で売るか、買うかなどを決定してくれます。これが、「運用のプロに任せられる」という投資信託の2つ目のメリットです。

投資信託でお金を増やすとは?

  • 気になるのは自分がその投資信託にお金を出すことによって、自分のお金をどう増やせるかということだと思います。

  • ざっくり言うと、投資信託の価格も毎日変動しますから、買った時の価格よりも売る(換金する)ときの価格が上がっていれば売却益を獲得することができます。この投資信託を購入したり、換金するときの最小単位一口の価格を「基準価格」といいます。

  • もうひとつの方法は、分配金でお金を増やしていく方法です。投資信託は株式や債券など多くの金融商品に投資し、運用するものですが、この運用によって得られた利益から運用に関する経費などを差し引いた残りを保有口数に応じて投資家に分配するお金のことです。投資信託の決算が行われる際に支払われる、利益の分け前のようなものです。

  • この分配金の受取り方には2種類の方法があります。1つはそのまま受け取る方法。臨時収入のようにお金が入ることになります。

    もう1つは直接受け取らずに再投資に回してもらう方法です。具体的には同じ投資信託をその分配金で買える分だけ再購入してもらいます。こうすることで保有する口数が増えることになります。最終的に、投資して得られるお金の総額は「口数×換金時の基準価格」となりますから、口数が多くなれば得られるお金も多くなることが期待できます。

  • なお、投資信託によってはそもそも分配金を出さないものもあります。そのような投資信託の場合、運用で得られた収益を元金に組み入れて再投資するようになります。こうすることで複利効果が得られ、投資資産が膨らんでいくことに繋がり、先ほど見た「口数×換金時の基準価格」のうち基準価格が高くなる可能性を期待できます。個々の投資家にとっては、換金するまで直接的に自分のお金が増えている実感がないかもしれませんが、最終的には得られるお金も多くなることが期待できる、というわけです。ただし、いずれの場合も分配金の金額は運用成果によります。毎回確定されるものではないことは知っておきましょう。

私に合った投資信託、どう選べばいいの?

  • 投資信託にはさまざまなタイプのものがあり、期待できる利益の大きさや、リスクの大きさが異なります。自分に合った商品を選ぶことが大切です。

  • そこでまずはその投資信託のタイプを見分けることから始めてみましょう。タイプを知る方法として主に次の2つをチェックします。

  • ・運用スタイルが「アクティブ運用」か「パッシブ運用」か

    ・「投資先」は何をメインにしているか

  • アクティブ運用は、目標とする指数(日経平均株価やTOPIXなど)を上回る運用成果をあげようする手法です。対してパッシブ運用は、市場の平均的なリターンを追求する投資手法です。その手法をとりいれた代表的な商品が「インデックスファンド」で、目標とする指数(日経平均株価やTOPIXなど)に連動するような運用成績をめざす投資信託です。どちらがいいかは各投資家の好みにもよりますが、リスクの割合や手数料なども考慮しながら選ぶと良いでしょう。手数料は、一般的にはアクティブ運用の方が高く、パッシブ運用の方が低めです。

  • 投資先はさまざまなものがありますが、基本的な投資信託の投資先として次の6つを知っておくといいでしょう。「国内株式」、「国内債券」、「先進国株式」、「先進国債券」、「新興国株式」、「新興国債券」。これらをさまざまな配分でミックスしたものもありますが、バランス良く配分したバランス型というのもあります。ここには記載していない不動産や金、原油などに投資しているものもありますが、まだ投資に慣れていないうちは基本的な上記6つを知っておくといいでしょう。その投資信託がこれらのどれに投資しているかは、投資信託のパンフレットや目論見書(もくろみしょ)という資料に「主な投資対象」として記載されていますので、必ずチェックしてください。

  • ちなみに投資信託のことを「ファンド」といいます。投資信託の名前に「○○日本株ファンド」などというように、ファンドという言葉が良く用いられていたり、目論見書の中でもよく見かける言葉ですから知っておくといいでしょう。なお、この場合には「主に日本株を対象に投資している投資信託」ということを表しています。

  • これらの情報をチェックするためには、まずどういった投資信託があるかを知る必要もあるでしょう。その方法として、証券会社がホームページなどで紹介しているランキングをチェックするのもいいでしょう。みんながどんな投資信託を買っているのか参考にすることができます。ただし、ランキングはその証券会社で取り扱っている投資信託商品だけで、日本中の投資信託のランキングではありません。また、投資に慣れた人、リスクが取れる人が選んだ商品もランキングに入っていますから、ランキング上位にあるものを買えば安心というわけでもないことは知っておきましょう。

  • ランキングの上位にあるものをクリックすると、それがどんなタイプの投資信託で、どんなものを対象に投資しているかなどの情報を見ることができます。目論見書もここからチェックできます。

  • 目論見書の中で、もう1つ必ずチェックしなければならないのが手数料です。投資信託にはいくつかの種類の手数料がかかりますが、主には購入時にかかる「購入時手数料」と保有中にかかる「信託報酬」があります。

  • ・購入時手数料:銀行や証券会社といった販売会社に対して支払う手数料

    ・信託報酬:運用管理費用として運用会社、販売会社、信託銀行にそれぞれ支払う手数料

  • 信託報酬は「投資信託の資産残高に応じて年率〇%」というように定められた率で日々資産から差し引かれています。投資家が直接負担するものではないですが、売買するときの値段となる基準価格に反映します。同じようなタイプの投資信託と比べてみて手数料が安いものを選ぶのがおすすめです。

投資信託はどこで買うの?買った後はどうするの?

  • 投資信託の仕組みや選び方などの基本について説明しましたが、実際に投資してみることも大切でしょう。投資信託にもよりますが、基準価格は1万円程度のものが多くありますから、まずは少額からトライしてみることをおすすめします。

  • 投資信託は証券会社や銀行、郵便局でも購入できます。また、最近では申し込みから購入までの手続きをオンラインでできるところも多くありますが、もしも何か分からないことがあれば、窓口でしっかりと説明を受けて納得してから購入しましょう。証券口座を開設するところにより購入できる投資信託が違うので、やはりある程度は、事前に証券会社のホームページなどで、どんな投資信託を取り扱っているのか確認しておくことも大切です。

  • 最後にとても大切なことも知っておきましょう。基準価格は毎日変動しますから、自分が買った後の基準価格がどうなっているのかチェックすることは大切ですが、仮に買った時より下がっていても慌てないことです。その投資信託が目標としている指標もチェックし、同じように下がっていれば大丈夫。じっくり待っていれば回復する可能性は充分あります。分配金や複利効果も長く保有し続けるからこそ得られるものです。「お金は長い時間をかけてじっくり増やしていくもの」と少し大きく構え、様子を見ていくのがおすすめです。

  • ※ 本ページに記載されている情報は2020年3月2日時点のものです

  • 續 恵美子(女性のためのお金の総合クリニック認定ライター。ファイナンシャルプランナー〈CFP®〉)

    執筆者プロフィール 續 恵美子(女性のためのお金の総合クリニック認定ライター。ファイナンシャルプランナー〈CFP®〉)
    生命保険会社で15年働いた後、FPとしての独立を夢みて退職。その矢先に縁あり南フランスに住むことに――。夢と仕事とお金の良好な関係を保つことの厳しさを自ら体験。生きるうえで大切な夢とお金のことを伝えることをミッションとして、マネー記事の執筆や家計相談などで活動中。
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