【FP監修】年収300万円女子のお金事情!手取りや生活費・貯金額は?
【FP監修】年収300万円女子のお金事情!手取りや生活費・貯金額は?
公開日 2020/02/27
更新日 2020/07/28

【FP監修】年収300万円女子のお金事情!手取りや生活費・貯金額は?

国税庁の調査によると、20代半ばから30代の女性の平均年収はおよそ300万円となっています。年収300万円は手取りにすると240万円ほどになります。つまり手取り月収20万円ということですね。同じ20万円でも、貯金ができている人とギリギリの生活をしている人がいます。何が違うのか気になりますよね。そこで、一人暮らし女性の生活費の平均データを基に、賢いお金の使い方を指南します。これであなたも「貯めてる女子」の仲間入りができますよ。

執筆:石倉博子(ファイナンシャルプランナー)

年収300万円の生活費はどのくらい?

  • 「年収300万円の一人暮らし」の方々の、生活費はどのくらいでしょうか。

    総務省の家計調査を基にして生活費の内訳(※月単位)を表にしてみました。

    年収300万円 一人暮らしの生活費
    食料34,375円
    住居25,056円
    光熱・水道9,740円
    家具・家事用品3,653円
    被服及び履物5,577円
    保健医療4,527円
    交通・通信20,656円
    通信費(7,630円)
    教養娯楽15,435円
    その他の消費支出21,293円
    保険料6,502円
    合計146,814円

    「家計調査 家計収支編 単身世帯(2018年)|総務省統計局」を基に筆者が作成

  • 給与収入が約20万円の人の全国平均であるため、一番大きいと思われる住居費(家賃など)が低く抑えられています。寮や社宅制度がなく、東京都内で一人暮らしとなると、住居費はグッと上がります。

    東京都内の1Kの家賃相場は6万円~8万円ほどなので、仮に7万円とすると、家賃だけで手取り月収の35%を占めてしまいます。東京都内の一人暮らしを想定すると、この表の支出の合計に、家賃を7万円とした場合の4万5,000円をプラスしておきましょう。そうすると、生活費はおよそ19万円となります。手取り月収が20万円ですから、貯金がほとんどできないギリギリの生活となります。

年収300万円の理想的な家計バランス

  • 貯金をするためには、どこかを削らなければなりません。どこを削るべきかを知るために、

    一人暮らしの女性の理想的な家計バランスを見てみましょう。

    年収300万

    こちらは、筆者が家計調査などを基に考えたものなので、すべての人に当てはまるものではありません。あくまでも目安として見てください。

  • 東京都内で一人暮らしをする独身女性を想定した場合、家賃7万円の物件に住むと仮定すると、住居費は35%に上がってしまいます。その分、貯蓄を減らし、10%とした場合の支出の内訳を表にしてみましょう。

    費用万円
    住居費7万円
    食費3万円
    被服・美容費1.6万円
    水道光熱費1.2万円
    通信費1万円
    交際費1万円
    保険料0.8万円
    趣味・娯楽費0.8万円
    日用雑貨費0.6万円
    その他1万円
    貯蓄2万円
    合計20万円

  • いかがでしょうか。

    最初に提示した家計調査とも比較してみましょう。光熱費は1万円、保険料は5千円くらいに抑えられそうです。被服・美容費は多めになっていますが、このあたりを節約するとさらに貯蓄に回せそうです。

  • 理想の家計バランスでは貯蓄は20%としていましたが、10%に減らしても、毎月2万円は貯金が可能です。貯金をもっと頑張りたいなら、家賃を6万5,000円に下げてみる、昼食をお弁当にして食費を節約する、被服・美容費を1万円に抑えるなど、工夫次第で3万円にできるかもしれませんね。

  • 家計簿をつけると見えてくるもの

    このような理想の家計バランスを提示しても、本人が何にいくら使っているのかを把握していないと、そもそも無駄を見つけられません。まずは、家計簿をつけて、支出を記録しましょう。今はスマホで簡単に家計簿がつけられる“家計簿アプリ”がたくさん登場しています。無料で利用できますので、家計簿をつけたことがないという人は使ってみてはいかがでしょうか。

  • 家計簿をつけて支出が把握できたら、いよいよ問題解決のための方策を練ることができます。理想的な家計バランスと比べて、割合が多くなっているところが問題点です。食費が多い、通信費が多いなど、見つけられたらあとは削る努力をするだけです。家計簿をつけるとあなたのお金の使い方の癖が見えてきて、なかなか面白いものですよ。

年収300万円のおすすめ貯金方法

  • 収入から支出を引いて、余ったお金を貯金する方法では、なかなか思ったように貯金は増えていきません。先程の一人暮らし女性の支出表を見て、貯金が2万円はできそうだということがわかったら、給料が振り込まれた時点で自動的に貯金をする「先取り貯金」を実践しましょう。

    先取り貯金の方法はさまざまあります。

  • 1. 会社の財形貯蓄を利用する

    勤務先の会社に財形貯蓄制度があるなら利用してみましょう。

    給料から財形貯蓄分が天引きされて振り込まれるので、新たに何かする必要がありません。財形貯蓄には「一般財形貯蓄」「財形住宅貯蓄」「財形年金貯蓄」の3種類があり、「財形住宅貯蓄」と「財形年金貯蓄」には税制メリットがあります。また、会社によっては、財形貯蓄をしている従業員に給付金を出す給付制度を設けている場合もあります。

  • 2. 積立式定期預金を利用する

    給料が振り込まれる普通預金とは別に作ることができます。毎月設定した日に設定した金額を普通預金から積立式定期預金へ振り替えるので、一度設定してしまえば、自動的に積み立てることができます。また、特別月の設定もできるので、たとえば、ボーナスが出る月には金額を多くすることも可能です。

  • 3. 積み立て投資をする

    こちらは先の二つとは趣が異なります。まずは、次の二つの条件をクリアした場合に考えてほしいと思います。一つ目はまとまった金額の貯金がすでにできていること。二つ目は長期間の積み立てを考えていること。これらがクリアできたら、増やす目的で積み立ててみましょう。国が推奨しているつみたてNISAを利用すれば、利益にかかる税金が非課税になります。

将来を見据えたマネープランを立てよう!

  • 毎月定額を貯金することをステップ1としたら、ステップ2はライフプランを描いて、それに沿ったマネープランを立てることです。

    現在は年収300万円なので、毎月2万円貯金しているとしても、将来は年収が上がっていることを想定して、毎月の貯金額を増やしたいと思うはずです。そのためには、年収を上げるために今できることを考えてみましょう。たとえば、資格を取る、副業を考える、転職するなどさまざまな方法があります。そのための準備としてお金を使うことは自分への投資になります。そこで、先ほどの家計バランスに貯金とは別に自己投資のための費用を加えてみてください。趣味・娯楽費や被服・美容費を減らすことで費用を捻出できるかもしれません。

    また、女性は結婚、出産で大きくライフプランが変わってきます。結婚や出産をしても年収を下げない工夫を今から考えておくことはとても大事です。会社の福利厚生を確認し、育児支援制度などを実際に利用している人がいたら、話を聞いておくとよいでしょう。残念なことに、こうした制度がない会社に勤めていたら、転職を視野に入れてもいいかもしれません。

    一時的に年収が下がったとしても、長く勤められる会社で働く、こうしたことが将来を見据えたマネープランと言えます。

  • 年収300万円の一人暮らしの女性の生活費や貯金額などイメージできたでしょうか。貯金はしようと思っても、あれば使ってしまうのが人の性です。先取り貯金で強制的に貯金をすること、家計簿をつけて支出の無駄を発見すること、当たり前のようでなかなかできないこれらのことを実行することで、将来の貯蓄額が変わってきます。貯金ができていれば心の余裕も生まれます。「貯めてる女子」は気持ちもポジティブになりますよ。

  • ※ 本ページに記載されている情報は2020年2月14日時点のものです

  • 石倉 博子

    執筆者プロフィール 石倉 博子
    FPwoman Money Writer's Bank 所属ライター
    1級ファイナンシャル・プランニング技能士、CFP(R)
    “お金について無知であることはリスクとなる”という自身の経験と信念から、子育て期間中にFP資格を取得。実生活における“お金の教養”の重要性を感じ、生活者目線で、分かりやすく伝えることを目的として記事を執筆中。

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