【選び方編】つみたてNISAもiDeCoも、これを知らなきゃ始まらない!投資信託ってどんなもの?
【選び方編】つみたてNISAもiDeCoも、これを知らなきゃ始まらない!投資信託ってどんなもの?

2019/09/10

【選び方編】つみたてNISAもiDeCoも、これを知らなきゃ始まらない!投資信託ってどんなもの?

つみたてNISAやiDeCoなど、貯蓄の強い味方となる税制優遇制度を使う場合に、避けては通れないのが「投資信託」。知っておいて損はない、最も身近な金融商品です。【基本編】では、投資信託の利点を解説してもらいました。この【選び方編】では、初心者におすすめな投信の探し方について、チェックポイントをファイナンシャルプランナーの加倉井慎さんに教えてもらいます。

監修:加倉井慎、取材・文:江尻亜由子 イラスト:村澤綾香

がんばって売買するより、ほったらかしのほうが安全!?

  • アクティブ型より、インデックス型

  • 投資信託(投信とも呼びます)は大きく分けると、アクティブ型(運用の専門家が投資先を決め、投信設定時のジャンルの範囲内で適宜投資先を変更したりする)タイプと、パッシブ型(=インデックス投信。投信設定時に決めた各種の株価指数※に自動的に連動するよう設定し、運用の専門家はいない)タイプの2種があります。

  • ※主な株価指数=インデックスについては【基本編】を参照してください

    アクティブ投資とインデックス投資
  • アクティブ運用は人件費がかかるため手数料が高く、パッシブ運用は手数料が安くなります。

  • ただ相場の予測は、専門家であっても難しいもの。5年10年と相場の先を読み続けられる専門家はいないため、長期での運用成績はパッシブ運用のもののほうが良いという統計が出ています。そのため初心者には特に、手数料も安く成績の良いパッシブ運用タイプ(インデックス投信)がおすすめです。

  • 「アクティブ型投信の中には、指数がないようなジャンルの企業で社会貢献をしているところを集めたものなど、運用会社のカラーが出ているものも。ある程度の企業情報を自分で集められるようになって、投資したいと思う企業を集めて運用しているアクティブ型投信が見つかったら、それを購入するのも良いと思います」

  • なるべく広いグループのインデックスに連動するものを

  • インデックス投信の中にも、TOPIX連動が半分、米国株式連動が半分のタイプや、すべてを「MSCIコクサイ・インデックス」に連動させて運用するものなどがあります。

  • 「できれば国内株式と海外株式の指数と債券を組み合わせて幅広く分散投資するほうが、安全性が高いと思います。ただ商品価格指数は値動きが激しいものもあるので、上級者向けだと思って避けるほうが良いかもしれません」

  • 複利の効果を得られるものを

  • 複利とは、投資で得た利益を元本にプラスして再投資した時に、利益分につく利益のこと。

  • たとえば、100万円分購入した投信が年5%の運用成績だった場合、1年後の元本+分配金(利益)で105万円に。

  • この105万円をまた同じ投信に再投資して年5%の成績なら、110万円ではなく、110万2500円に。この2500円は、1年目元本についた5万円の利益に対しての利益で、これを複利といいます。

  • 同じ元本100万円でも、分配金が出るごとに受け取ってしまうと「単利」のまま、5%で5万円が出るだけですが、元本に配当金をプラスして再投資を続ける複利での運用は長期投資であるほどでも大きく差がつきます。

  • たとえば、現実的に1カ月3万円を積み立てて年間36万円投資したとしても、単利と複利では下のイラストのような差が出ることに。

  • 36万円/年を30年間投資した場合(単位:万円)

    30年間に年36万円投資した場合
  • そのため、投信を選ぶ場合は、元本を増やして投資し続ける「分配金再投資」タイプのものを。これなら、分配金に利益が出ていた場合に引かれる約20%の税金がかからず、新たに購入する再投資分の購入手数料もかからず、複利効果も得られて3重のおトクに。

  • 「投資信託の中で少し前まで人気だったのは、毎月・数カ月ごと、などに分配金が出るタイプのもの。元本は投資したままお金が手に入る気がしてお得に見えますが、実は元本を少しずつ減らしながら分配時ごとに20%の税金が引かれ、さらに、利益を再投資する仕組みの投信で得られるはずの複利効果がなくなってしまう、残念な投信です」

  • 現在は目先の配当にだまされないよう「トータルリターン」の表示が義務付けられ、分配金と元本両方を足した運用成績が「目論見書」(投信の説明書)などに記載されますので、その成績を確認してから購入しましょう。

  • 管理手数料が低いものを

    将来の運用成績は誰にもわかりませんが、投信の購入や管理にかかる手数料は確実にわかっているもの。長期運用するほど、その小さな金額の差が大きくなってくるので、手数料は低いものを選ぶほうが有利です。

  • ・まず購入時にかかる「購入時手数料」ですが、最近はノーロードという手数料なしの投信が増えています。

  • ・大切なのが、保有期間にずっとかかる「運用管理費用(信託報酬)」「監査報酬」。アクティブ投信に比べてインデックス投信はこれが低いものが多いですが、同じような投資対象の投信でも0.1%や0.01%など10倍の差があるものも。

  • ・売却時にかかるのが「信託財産留保額」。これも、かからないものも増えているので、できればないほうが有利。

  • これらの手数料についても、きちんと「目論見書」で確認しましょう。

  • 購入したい投信があるところで口座を開く

    「投信は銀行や郵便局でも購入できますが、基本は証券会社。その証券会社の中でも、口座を開設するところにより購入できる投資信託が違うので、口座を開設する前に購入したい投資信託を選んでおくことが大事です」

  • 最後に、投資信託は元本保証ではないので、運用成績が悪い投信だと購入金額を下回って損をすることも。ただ、十分に分散投資されて10年単位の長期であれば、今までの株価や物価は上がる確率のほうが高かったため、過去の運用でいえば10年で30%〜50%の利益が出る投信も少なくありません。ただしその利益から、通常約20%の税金が引かれます。

  • amuelleでもよく登場する「つみたてNISA」「iDeCo」では、その20%が節税に。

  • またつみたてNISA用の投信は、コストや安全性などで厳しい審査基準をクリアした比較的安全性の高い150本程度に絞られています。日本全体約6000本の投信から漠然と選ぶより、選びやすいのも利点です。

  • まとめると、初心者におすすめの投資信託は

  • ●カバーする範囲が広い指数に連動する、インデックス型

    ●分配金再投資型

    ●手数料の低いもの

  • となります。ぜひ参考に!

  • ファイナンシャルプランナー 加倉井 慎さん

    教えてくれたのはこの方 ファイナンシャルプランナー 加倉井 慎さん
    医療業界の営業を経て、フィナンシャルプランナーに転身。家計の見直し、保険相談、不動産売買のアドバイス、住宅ローンなどの相談を受け、担当世帯400世帯以上。大手金融機関社内で表彰される。2019年MDRT会員。
    お客様に寄り添うアドバイスで、「一家に一人、加倉井を」という存在を目指して活動中。

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