【アドバイス編】お給料、どう使ってる?FPに公開相談!親の病気と借金で老後が不安に…30代後半の多趣味女子・改造計画
【アドバイス編】お給料、どう使ってる?FPに公開相談!親の病気と借金で老後が不安に…30代後半の多趣味女子・改造計画
公開日 2019/05/22
更新日 2019/05/22

【アドバイス編】お給料、どう使ってる?FPに公開相談!親の病気と借金で老後が不安に…30代後半の多趣味女子・改造計画

自営業だった父が昨年病気になったことで、家族を支え老後へ備える貯め体質に変わらなければ!と決意した戸山由紀さん(仮名)。前編では、月収とその使い途詳細を教えてもらいました。この後半は、支出の無駄を削って貯め体質になるためのアドバイス編。現実を突きつけられてガックリ…な様子の戸山さんですが、ファイナンシャルプランナーの加倉井 慎さんがしっかり指導してくれます!

監修:加倉井 慎(ファイナンシャルプランナー)、取材・文:江尻 亜由子

目標貯蓄額3000万円以上。どうやって貯めれば…!?

  • 加倉井:戸山さんの老後資金として必要な金額を計算すると、6900万円(1ヶ月の支出23万円×12ヶ月×25年)でした。ただ、65歳の時点で6900万円全額持っていなければいけないかというと、そうではなくて。

  • 公的年金制度は、受け取り年齢が遅くなったり、支払わなければならない年数が長くなる可能性はありますが、制度自体が残っていれば助けになります。

  • 現在の計算だと、契約社員で40年間の平均月収が25万円であれば、月に12万円くらいもらえるかもしれないので、それは6900万円から差し引けるわけです。毎月不足する金額は、戸山さんの支出金額である23万円-12万円=11万円。11万円×12ヶ月×25年とすると、貯蓄必要額は3300万円。

  • 貯蓄必要額
  • 加倉井:それでも多いですけど、6900万円よりは貯めやすいですよね。

  • 貯蓄の不安
  • 戸山:そ、そうですね…(全然貯めやすそうだとは思っていない様子の戸山さん)。

  • 加倉井:戸山さんは今37歳ということなので、あと33年間で3300万円貯めるとすると、年間100万円です。

  • 戸山:年間100万円!結構大変な気が…。

  • 加倉井:100万円を12で割ると、月々8万4000円。通常、ご相談に来る方には手取りの20〜25%を貯金してくださいとお伝えしているので、戸山さんの場合、手取り収入の25%で7万円です。

  • 不足分はボーナスで補うという手もありますし、現在の貯蓄額である5万円を戻さず確実に貯められれば、あとはお金に働いてもらうという方法もあります。

  • 戸山:ぜひ、働いてほしいです!!(笑)

流動性の高い「つみたてNISA」で、手元資金と長期投資を両立

  • 加倉井:そんな戸山さんにおすすめしたいのは、「つみたてNISA」です。

  • 戸山:聞いたことはあります…。

  • 加倉井:現在は、「iDeCo(イデコ)=個人型確定拠出年金」「NISA」「つみたてNISA」、優遇税制で資産を貯められる制度が3つあるんですね。

  • そのうち流動性が高いのは「NISA」か「つみたてNISA」ですが、どちらか片方しか使えないため、老後資金には2037年まで20年近く運用が続けられる「つみたてNISA」のほうがおすすめです。NISAの2制度は、運用益や配当などの利益に対して通常かかる約20%の税金が、非課税になるんです。

  • ※つみたてNISAについて詳しくは、「社会人になったら、まず身につけたい習慣はこれ 「先取り貯蓄」で、貯め体質になる!」をご参照ください。

  • 戸山:それって……利益が出ていれば、20%の利子がつくようなものですよね?

  • 加倉井:そうですね。普通預金だと今は利子が0.001%。100万円預けておいたら1年で10円の利息で、そこからさらに約20%の税金が引かれて8円にしかなりません。

  • 戸山:全然違う!ぜひ始めたいです!!(笑)

  • 加倉井:そのためにはまず「つみたてNISA」の口座開設が必要です。その上で購入する金融商品を選ぶんですけど、投資信託はわかりますか?

  • 投資信託
  • 戸山:わからないです…。

  • 加倉井:株とか債権というものがありますが、債権は国が運営し、株は民間の会社が経営しているもの。そこにお金を預けて、国や企業が成長すればするほど、そこにお金を出した投資家に見返りがある仕組みです。

  • ただ株は10万円、100万円単位の金額を出せないと買えない場合が多いので、様々な株を集めてもっと小さい単位で購入できるよう、投資信託(投信)というものが作られているんです。A社10%、B社10%…みたいに、たとえば環境に配慮した企業を集めた投信、日経平均や世界全体の株価に連動する投信、株価だけでなく国債や社債を組み込んだ投信など、何百、何千も種類があります。

  • そういった投資信託だと、1000円、2000円単位で買うことができるんです。そうすると、敷居が下がりますよね。

  • 戸山:確かに!

  • 加倉井:また「つみたてNISA」の場合は、今日始めて明日どうしてもお金が必要になった、という場合には、解約すれば最低3営業日後には現金化できますので。そういう流動性の高さがありつつ、20年弱という運用期間による「お金に働いてもらう」効果が期待できます。基本的に、株や投信への投資は長期間であるほうが値上がりが期待できるんです。

  • 戸山:へぇ~…知らないと、損するばっかりですね。

  • 加倉井:ただ、この制度は2018年から始まって最長20年の2037年までなので、現状の制度のままなら年々投資年数が減って行きます。そのため、制度を最大限に利用するため、手元資金として考えたいお金も、最初から年間の枠内いっぱいの40万円(12ヶ月で割ると最大月額約3万3333円)は「つみたてNISA」に、あとの60万円(月々なら残りの5万円)を普通預金で貯めるのがオススメなんです。

  • 戸山:なるほど…!

  • 加倉井:貯蓄用にしている口座を使って今まで通り5万円を貯め、「つみたてNISA」でもお給料が入ったらすぐ設定した金額を引き落とすよう「貯める仕組み」を作って、勝手に引き落として貯めていく形にしましょう。

  • これで年間100万円近く貯めながら、「つみたてNISA」分は運用益も期待できます。約20年かけて150%の運用益が見込めれば、貯めた金額の1.5倍になる可能性も。

  • ご両親を支える資金兼、ご自身の万が一にも備える200万円を約2年で貯められて、何もなければその分も老後資金に組み込む形で積み立てて行けます。

  • そして普通預金が200万円貯まったら、その分の5万円を「iDeCo」などでの投信積み立てに替えるといいと思います。金融商品に興味を持って勉強していただくと、33年間あれば2倍3倍を狙える可能性もありますから。

  • ※iDeCoについて詳しくは、「派遣社員やパート・アルバイトの人ほど大事!個人型確定拠出年金「iDeCo」の基本、教えます」をご参照ください。

  • 戸山:難しそうだけど、まずは「つみたてNISA」で買う投信を調べたいと思います!

毎月の貯蓄額を先取りしたら、固定費以外は使っていい!

  • 加倉井:最後に毎月の貯蓄額を達成するため、支出の削り方のお話を。先ほど伺った支出を、もう一度見てみましょう。

  • 貯蓄額を達成するための支出の削り方
  • 加倉井:考え方としては、支出をグループ分けすることが大事です。第1グループは、定額で払っているもの。住居費…戸山さんの場合はご自宅に入れる6万円とか、新聞代、通信費(プロバイダ料金)、保険料、習い事の授業料など。固定費ですね。

  • 第2グループは、毎月出て行くけれども使い方次第で変わるもの。一人暮らしなら水道・光熱費とか交通費、携帯代、先ほど問題視されていた食費、日用品。

  • 第3グループは、化粧品、美容院、衣服代、趣味・娯楽費(映画・ライブ)など。毎月かかるわけではなくても、数ヶ月に1回かかるようなもの。

  • 第4グループは医療費など、ごくまれにしか発生しないけれど節約できない支出。

  • これでジャンル分けして、第1グループから「見える化」して優先的に見直しを行い、それぞれ少しずつでも削れるようにしていけると、わかりやすく支出を減らせると思います。

  • 戸山:今回支出を書き出してみて、全体的に使いすぎだなって気づきました。美容院、化粧品、映画・ライブ、洋服・雑貨とかは下げられるかな。

  • 加倉井:では、目標額を貯める仕組みを作って最初に引き落としたら、残りのお金は、家賃などの固定費以外、自由に使っていいと考えてください。人間、無駄遣いって絶対にあるはずなんです。でも「残りは、全部使っていい」って考えれば、楽になりますよね。

  • ファイナンシャルプランナー加倉井慎さん
  • 戸山:楽です…!(笑)

  • 加倉井:そういう風にポジティブに考えていただければ、あまりストレスなく貯められると思います。その上で使える残高を把握しておけば、今月はお財布の中にあと1万円しかないからライブに行くのはやめようかな、っていう風になってくると思うので。

  • 戸山:それならできそうな気がします。

  • 加倉井:詳しい投信の情報もお伝えできれば良かったですけど、それは改めてFPの窓口からご相談いただければ(笑)。

  • 戸山:ありがとうございます!あとは行動するだけですね(笑)。

  • ファイナンシャルプランナーに相談して良かった
  • ファイナンシャルプランナー 加倉井 慎さん

    相談に乗ってくださったのはこの方 ファイナンシャルプランナー 加倉井 慎さん
    医療業界の営業を経て、フィナンシャルプランナーに転身。家計の見直し、保険相談、不動産売買のアドバイス、住宅ローンなどの相談を受け、担当世帯400世帯以上。大手金融機関社内で年間表彰される。2019年MDRT会員。
    お客様に寄り添うアドバイスで、「一家に一人、加倉井を」という存在を目指して活動中。

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