もしもの時でも、教育費を確保できる!?学資保険のしくみと、選び方のポイントとは
もしもの時でも、教育費を確保できる!?学資保険のしくみと、選び方のポイントとは
公開日 2019/02/22
更新日 2019/02/22

もしもの時でも、教育費を確保できる!?学資保険のしくみと、選び方のポイントとは

子供が生まれるのはうれしいけど、心配なのは教育費の負担。しっかり教育費を積み立てる習慣を作りながら、万が一の対策になる「学資保険」は、ママたちの強い味方に。しかし貯蓄重視か、保障もプラスするか、などによりその内容は異なります。そこで、学資保険の基本情報からメリット・デメリット、選ぶ際のポイントを考えました。

監修:加倉井 慎(ファイナンシャルプランナー)、取材・文:江尻亜由子

親の年齢も保険料に関係。早めに加入するほうが有利

  • 学資保険とは、毎月一定額の保険料を支払って積み立てるイメージで、子供の教育資金をつくる保険。生命保険の一種で、満期になったら満期金を受け取れます。

    突然の事故などで親(契約者)が亡くなったり高度障害状態になった場合には、保障がそのまま継続され満期金も受け取れる一方で、それ以降の保険料払込は免除。夫に不測の事態が起きても子供とママが教育費を受け取れる(シングルママが亡くなっても、子供に遺せる)のが、大きな特長です。

  • 学資保険のしくみ

  • 【学資保険の種類】

    学資保険のタイプは、大きく分けると「貯蓄型」と「保障型」の2種。それをベースに、特約を組み合わせて加入します。

  • 貯蓄型

    入学金など、まとまった教育費をシンプルに貯めるのが目的。満期金を受け取りたい時期から、保険料を支払う期間と保険料を考えます。最終的にいくら給付されるのか、利回りにあたる「返戻率」が高いものを選ぶのがポイント。

  • 保障型

    貯蓄とともに、子供の病気や事故でかかる医療費などの保障までカバーするのが、保障型の学資保険(別名「子供保険」)。保障がメインになるため、貯蓄型に比べて返戻率が低く、貯蓄金額では元本割れすることも。

  • 特約

    シンプルな「貯蓄型」に、特約として必要な「医療保障」を選んでつけるタイプを選ぶことも可能です。また「貯蓄型」「保障型」共に、特約で「祝い金」がつけられる場合も。

  • 「祝い金」とは、保険期間の途中でも、加入時に決めたタイミングで一定額の給付を受けられるもの。中学、高校、大学などの入学に備えるタイミングで受け取る設定が一般的。

    特約により保障は幅広くなりますが、返戻率は下がるリスクがあります。

  • 【学資保険のメリット・デメリットは?】

    メリット1:払込免除がある

    契約者である親が死亡したり高度障害状態になるなど不測の事態があっても、以降の保険料は免除で保障は継続。満期時に受け取る金額が減ることもありません。子供の教育資金を確実に確保できます。

  • メリット2:教育費をしっかり貯蓄できる

    毎月一定額の保険料を、引き出しづらい形で確実に積み立てることができます。 

    自由に貯蓄する方法だと、想定外の支出があった際などに教育費の分まで別のことに使ってしまうこともあり得ますが、半ば強制的に積み立てが可能。

  • メリット3:生命保険料控除の対象で節税でき、受取時にも節税できる

    学資保険として積み立てるお金は、生命保険料控除の対象となり、1年ごとに一定金額まで税金を免除されます。

  • メリット4:運用で増えた金額が50万円まで非課税に

    満期金の受け取り時にも、税金の優遇が。満期金を一括で受け取った場合は一時所得として扱われ、上限50万円までは特別控除で非課税となります。

    返戻金として増えた金額が50万円未満なら全額非課税、50万円以上の場合は50万円を超えた金額のみに課税されます。

  • デメリット1:流動性が乏しい

    学資保険で積み立てたお金は引き出しにくいため、想定外の支出に対応できません。予備資金として現預金を確保しておくことが大切です。

  • デメリット2:途中解約すると、元本割れのリスク大

    途中解約した場合には、元本割れする可能性が高くなります。途中で保険料が負担になって続けられなくなることがないよう、無理のない支払額で設定するようにしましょう。

  • デメリット3:物価の変動に弱い

    子供の就学前に契約し、大学入学に備えるパターンだと、15年程度の契約期間になります。その間にインフレが起きて物価が大幅に上がると、返戻率を超えてしまう可能性も。

    ただ現在の日本は長期のデフレ(物価の下落傾向)からなかなか抜け出せない状況なので、現状が続くと考えるなら、あまり心配しなくても良いかもしれません。

  • 【選ぶ際に考えるべきポイントは?】

  • まずは返戻率をチェック

    最も大切なのは、利回りにあたる返戻率。まずはシンプルな貯蓄型にした場合、保険料に対して受け取る金額がどれくらいアップするか、しっかり確認を。

  • 貯蓄と保障のバランスを考える

    保障をつけた保険商品だと、シンプルな貯蓄型に比べて返戻率がどれくらい低下するかを比較。必要だと思う保障の重要度と返戻率のバランスに応じて選びましょう。

  • 加入時期は、早いほうが有利

    契約者となる親の年齢が高いほど、リスクが高まるという視点から保険料が高くなります。また加入時の子供の年齢が低いほど満期までの期間が長くなるため、保険料負担は抑えられます。子供が生まれたら、なるべく早めに加入の検討を。

  • 払込期間は、なるべく短く

    払込満了日より早く払込を満了して期間を短くすると、トータルでの払込保険料が抑えられ、結果的に返戻率が上がります。同じ保障内容だとしても、18歳まで均等に払込するより、教育費が比較的抑えられる小学生までの時期に多めに払込するほうが有利に。

    ただし無理な金額設定で途中解約になると本末転倒なので、要注意。

  • 期間自体を短縮できない場合は、まとめ払いの検討を。

    月ごとの払込ではなく、半年払いや1年まとめての払込にすることで、少し支払い額が抑えられて返戻率を上げられます。

  • 払込免除特約を外すことも検討

    親に万が一が起きた場合に以降の保険料が免除となる「払込免除特約」。学資保険の大きな特長ですが、これを外す設定にすることもできます。基本的には、その分返戻率がアップ。とにかく貯蓄性を高めたい、という方は検討してみても良いかもしれません。

  • ファイナンシャルプランナー 加倉井 慎さん

    プロフィール ファイナンシャルプランナー 加倉井 慎さん
    医療用医薬品商社での営業職を経て、外資系金融機関へ転職しファイナンシャルプランナーに転身。家計の見直し、保険相談、不動産売買のアドバイス、住宅ローンなどの相談を受け、年間400世帯以上、累計2000世帯以上にアドバイス。大手金融機関の年間表彰式に、3年連続入賞中。
    お客様に寄り添うアドバイスで、「一家に一人、加倉井を」という存在を目指して活動中。

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