「持ち家VS賃貸」論争、ついに終焉!?この先、家は買うべきか、それとも借りるべきか
「持ち家VS賃貸」論争、ついに終焉!?この先、家は買うべきか、それとも借りるべきか

2018/10/17

「持ち家VS賃貸」論争、ついに終焉!?この先、家は買うべきか、それとも借りるべきか

これまでに、幾度となく繰り広げられてきた「持ち家VS賃貸」論争。
一般的に、「個人の価値観で異なる」といった着地点に落ち着きがちですが、
お金のプロであるファイナンシャルプランナーがしっかり決着をつけてくれました。
どんな理由で、どちらに軍配が上がるのか、要注目です!

監修/横山光昭(家計再生コンサルタント) 取材・文/佐野勝大

なんと日本人の約8割が「持ち家志向」!

  • マイホームを購入したほうがいいのか、それとも賃貸物件に住み続けるのがいいのかというのは、なかなか答えが出しづらい永遠のテーマ。その人の価値観や経済状況などによって異なるので、結論を出すのは難しいものです。では、金銭面に限って言えば、どちらのほうがお得なのでしょう。

  • 「実は、トータルコストで『持ち家VS賃貸』を語るのはナンセンス。なぜなら、雑誌やインターネットの記事などのシミュレーションを見てもわかるように、それほど大きな差がないからです。しかも、物件の値段や家賃、何年生きるかなどによっても、トータルコストは変化。どちらがお得とは断言できないのが現状なのです」(横山さん/以下同)

  • ただ、日本では「持ち家志向」が根強い模様。国土交通省の「土地問題に関する国民の意識調査」(平成28年度)によると、「土地・建物については、両方とも所有したい」と答えた人が全体の79.3%。「借家(賃貸住宅)で構わない」と答えた人の13.3%を大きく上回る結果となっている。

  • 「確かに、マイホームは幸せの象徴というイメージがあります。資産にもなりますし、好きにお部屋をカスタムできますし、何よりも所有することで気持ち的に大きな安心感を得られるのがメリット。マイホームを手に入れたい、という声が多いのもうなずけます」

マイホームは無理に購入する必要はない!

  • 自身も20代半ばのときに、当時暮らしていた札幌でマイホームを手に入れたという横山さん。ということは、「お金のプロ」としては持ち家派を支持しているということでしょうか。

  • 「いえ、その逆です。実はその後、マイホームを購入したことを後悔することになりました。ですから、自身の体験も踏まえて結論から言ってしまうと、家は無理に購入する必要はないと思っています」

  • 当時は、妻と2人の子どもと暮らしていた横山さん。ところがその後、子どもの数が増え、仕事の拠点も東京へと移すことになり、結果的にはその家を手放すことになったそうです。

  • 「ライフスタイルや労働環境・状況に応じて気軽に住み替えられるのが、賃貸暮らしの大きなメリットです。住宅ローンの返済に追われる、というプレッシャーがないのも魅力。また、経年劣化などによる修繕や設備の修理の際、オーナーや管理会社に対応してもらえるのもありがたいところです」

マイホームを手に入れたいなら、子どもが独立したタイミングがベスト!

  • けれども、今は超低金利時代。住宅ローン控除など税制優遇も受けられるので、マイホームを購入する絶好のチャンスでは!? 実際、そのようなセールストークで購入を勧める不動産会社も少なくありません。

  • 「不動産会社もビジネスですから、その点をアピールするのは当然です。だからと言って、飛びついてしまうのは危険。若いうちに無理して数千万円もの借金を背負うのは、かなり大きなリスクです」

  • マイホームの資産価値が上がっていったのは、日本経済が成長していた昔の話。横山さんによると、これからの時代は資産としての価値はあまり期待できなさそうだとか。

  • 「少子高齢化によって、近年クローズアップされている空き家問題はさらに深刻化していくでしょう。住宅が余るということは、家の資産価値が低下していく可能性があるということ。さらに言えば、マイホームは負の遺産にもなりかねないのです」

  • ただ、年金暮らしの老後のことを考えると、賃貸よりも持ち家のほうが安心に思えるもの。そもそも、孤独死などを懸念されて、高齢者は賃貸物体が借りにくいという現状もあります。

  • 「一番ベストなのは、若いうちは賃貸にして住居費を抑えてお金を貯め、子どもが独立した頃にコンパクトな住まいを購入することです。その頃にはそこそこお金も貯まっているでしょうから、住宅ローンの負担も少なくて済むでしょう。ちなみに、現在私は賃貸物件に住んでおり、6人いる子どもが巣立ったタイミングで終の棲家を購入しようと考えています」

  • 持ち家がいいか賃貸がいいかを考える際には、このように多方面から考えることが大事。迷った際は、不動産会社の担当者だけでなく、ファイナンシャルプランナーのような客観的な立場の人の意見にも耳を傾けたほうがよさそうだ。

  • 家計再生コンサルタント 横山光昭さん

    お話を伺ったのはこの方 家計再生コンサルタント 横山光昭さん
    お金の使い方そのものを改善する独自の家計再生プログラムで、1万5000人以上の家計を立て直した気鋭のファイナンシャルプランナー。個別相談やマスコミ出演のほか、『年収200万円からの貯金生活宣言』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)や『図解でわかる お金が貯まる住宅ローンの返し方』(エクスナレッジ)をはじめ、著作多数。その累計は280万部を超える。

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