何を基準にすればいいの?いつ動けばいいの?住宅ローンの借り換えタイミングの見極め方!
何を基準にすればいいの?いつ動けばいいの?住宅ローンの借り換えタイミングの見極め方!

2018/08/23

何を基準にすればいいの?いつ動けばいいの?住宅ローンの借り換えタイミングの見極め方!

家計の見直しの方法のひとつとして有効なのが、住宅ローンの借り換え。
現在契約している住宅ローンよりも低金利の商品を見つけた際などに、
「借り換えたほうがお得では?」と思う人もいるでしょう。
そこで、ベストなタイミングの見極め方について、プロに話を伺いました。

監修:横山光昭(家計再生コンサルタント) 取材・文:佐野勝大

借り換えによって、9割近くが金利ダウンを実現!

  • 住宅金融支援機構「2017年度 民間住宅ローン借換の実態調査」によると、全体の9割近くが住宅ローンの借り換えによって金利が下がったと回答。しかも、借り換えたことで毎月の返済額が減少した人が全体の6割以上を占めています。つまり、住宅ローンの借り換えは、家計を見直す際の重要なファクターのひとつ。家計再生コンサルタントの横山光昭さんも、「住宅ローンの借り換えは常識」と断言します。

  • 「日本には数多くの金融機関があり、住宅ローンの種類も多彩。よくよく探せば、今組んでいる住宅ローンよりも条件のいい商品が見つかる可能性はかなり高いと言えるでしょう。自身が契約したときよりも、魅力的な金利のローンが新たに登場している可能性も少なくありません」(横山さん/以下同)

  • 横山さんによると、月々の支出における住宅ローンの理想的な割合は、手取り収入の25%以内。手取り収入が20万円の家庭で5万円、30万円の家庭で7万5000円以下におさめるのがよいと言います。

  • 「住宅ローンを組んだ後の悩みとして多いのが、『住宅ローンの返済が重荷』『住宅ローンの返済でお金が貯められず、先行きが不安』『繰り上げで早く返済するつもりだったのが、資金繰りがうまくいかない』の3つ。もし住宅ローンが負担になりすぎるようなら、見直しを検討したほうがいいでしょう」

条件次第では借り換えで損をするケースも!

  • ただし、「金利が下がった」「毎月の返済額が減少した」という声が多いとはいえ、誰もが住宅ローンの借り換えによって得をするとは限りません。横山さんによると、条件次第では逆に損をするケースもあると言います。

  • 「住宅ローンの借り換えには、保証料や事務手数料、登記費用などの諸経費がかかります。まもなく住宅ローンを完済する人は、わざわざコストを払って借り換えるより、多少金利が高くても今のまま返済し続けるほうが安くつくケースもあるでしょう。また、借り換えをしても金利がたいして下がらなければ、やはりコストがかかるぶん、高くついてしまうリスクがあります」

  • 住宅ローンの借り換えによって、自分が得をするのか損をするのか、見極めるのは難しいという人も多いはず。そこで、横山さんが借り換えをするかしないかの判断基準を教えてくれました。

  • 「『住宅ローンの残高が1000万円以上ある』『返済期間が10年以上残っている』なら、返済期間がまだ長いので諸経費のコストよりも借り換えたほうが、トータルコストを下げられるでしょう。『借り換え前と借り換え後の金利差が1%以上ある』場合も、返済期間が多少短くても借り換えによる恩恵を受けられる可能性が高いと言えます。また、多くの金融機関はホームページで簡単に借り換えのシミュレーションができるので、ぜひそれを活用してみてください」

  • 住宅ローンの借り換えで得する人

    住宅ローンの残高が1000万円以上ある人

    返済期間が10年以上残っている人

    借り換え前と借り換え後の金利差が1%以上ある人

環境やライフステージが変わったときが、借り換え検討のチャンス!

  • 住宅ローンの返済が苦しくて、なおかつ前出の「住宅ローンの借り換えで得する人」の条件に当てはまる場合は、即借り換えを検討したほうがいいというのはわかります。けれどもそうでない場合は、借り換えのタイミングをどのように見極めたらいいのでしょう。たとえば、ローン残高の1%が所得税から控除され、年末調整(1回目は確定申告)で戻ってくる住宅ローン控除期間の10年間が過ぎてからのほうがいいのでしょうか。

  • 「それはまったく関係ありません。実際、住宅金融支援機構『2017年度 民間住宅ローン借換の実態調査』によると、5割以上の方が契約から5年以内に借り換えをしています。この事実は、魅力的な金利のローンが世の中にたくさんある、ということを証明していると言えるでしょう」

  • ちなみに、同調査によると借り換える際に、『変動型』や『固定期間選択型』といった金利タイプを選ぶ人が多いのだとか。ということは、金利の動向などをこまめにチェックしてタイミングを見極めたほうがいいのでしょうか。

  • 「住宅ローン金利がどのような動きを見せるのかは、今後の経済状況に大きく左右されるので、専門家であっても予測するのは難しいのが現状。ですから、それよりも自分や家族の環境やライフステージが変化したときに、借り換えを検討することをおすすめします。自身の転職や転勤、子どもの進学、独立など、家計が大きく動きそうなときに金融機関のホームページなどで借り換えのシミュレーションを行って、見極めるようにしてください」

  • 住宅ローンの借り換えのタイミング

    〈自身や家族の環境やライフステージが大きく変化するとき〉

    転職

    転勤

    子どもの進学

    子どもの独立  etc.

  • 家計再生コンサルタント 横山光昭さん

    お話を伺ったのはこの方 家計再生コンサルタント 横山光昭さん
    お金の使い方そのものを改善する独自の家計再生プログラムで、1万人以上の赤字家計を立て直した気鋭のファイナンシャルプランナー。個別相談やマスコミ出演のほか、『年収200万円からの貯金生活宣言』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)や『図解でわかる お金が貯まる住宅ローンの返し方』(エクスナレッジ)をはじめ、著作多数。その累計は280万部を超える。

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