

節約ライフの第一歩として最適!? お金を使わない日「ノーマネーデー」をつくろう
「コツコツ節約するのは苦手」。
そんなズボラな人におすすめなのが、お金を使わない日をあえて設けてみるという大胆な節約法です。
「ノーマネーデー」「NMD」とも呼ばれ、最近はマスコミやSNSなどでも話題に。
始めるにあたってのコツなどをご紹介します!
「お金の断食」は金銭感覚を改めるキッカケに!
お金を貯めるための一番確実な方法は、お金を使わないこと。「わかってはいるけど、それができないから困っている」という人も多いでしょう。そんな人は、強制的にお金を使わない日をつくってみるのがいいかもしれません。
「ノーマネーデー」「NMD」とも言われており、最近少しずつ注目が高まりつつある節約法のひとつ。お金を使わない日をつくることの魅力について、家計再生コンサルタントの横山光昭さんは次のように言います。
「節約につながることだけが、『ノーマネーデー』のメリットではありません。意識してお金を使わないようにすることで、意外とこれまで無意識のうちに財布を開いていたことに気づくことができるでしょう。断食によって食習慣が変わる人がいるのと同じで、『お金の断食』は金銭感覚を改めるキッカケにもなると思います」(横山さん/以下同)
まずはお金を使わない意識づくりからスタート!
「お金を使わない日なんて、あり得ない」「金銭感覚を改める自信がない」。そんな人はまず、何から始めればいいのでしょう。横山さんによると、いきなり「ノーマネーデー」に挑戦する必要はないと言います。
「高い目標を掲げてその通りに進まなかった場合、『もうダメだ』と投げ出してしまいがち。一度自信をなくしてからメンタルを立て直すのは、とても大変です。ですから最初は低い目標からスタートし、少しずつハードルをあげていくといいでしょう。たとえば、1週間で使えるお金の上限額を設定し、その金額で過ごしてみてください。財布に入れるお金を少額にしてみる、1日に財布を開く回数を減らすといった方法もおすすめ。つまり、まずはお金を使わない意識づくりが大事なのです」
そのほか、物欲を抑える訓練をするのも有効。欲しいものがあったら、いったん立ち止まって、買わないメリットを考えてみる。そして、本当に必要なものかどうかを見極めるようにするといいのだとか。
「物欲に振り回されていた自分と決別し、物欲をコントロールする癖を身につけるようにしましょう」
長続きの秘訣はSNSなどでの情報発信やゲーム感覚を採り入れること!
そうやってお金を使わない意識が高まってきたら、いよいよ「ノーマネーデー」にチャレンジ。その下準備として、まずは1日の行動シミュレーションをしてみることが大切だそう。
「そうすることで、『ランチは外食ではなく、お弁当にしよう』『電車ではなく、自転車を使おう』など、どのように行動すればお金を使わずに済むかが見えてきます」
お金を使わずに一日を過ごす方法
・職場にはお弁当やお茶を持参する
・交通手段として自転車を利用する
・コンビニには立ち寄らない
・必要なものは事前にまとめ買いしておく
・休日は読書などお金がかからないことをして過ごす
では、どれくらいのペースで「ノーマネーデー」を設定すればいいのでしょう。横山さんによると「まずは月2回くらいからスタートして、少しずつ回数を増やしていけばいい」のだとか。あくまでも、自分のできる範囲で大丈夫なよう。そのほか、長続きさせるための秘訣はなんでしょうか。
「SNSなどで、『ノーマネーデー』の記録や様子を発信してみるといいかもしれません。『いいね!』やリアクションをもらえると、モチベーションの持続につながると思います。また、お金を使わずに過ごせた日は、手帳やカレンダーにシールなどを貼っていくと、ゲーム感覚で楽しめるかもしれません」
「ノーマネーデー」を習慣化できるようになれば、きっと自然にお金が貯まっていくはず。コツコツ節約するのが苦手な人は、お金を使わない日をつくるというところから始め、楽しみながら節約の第一歩をスタートさせましょう。
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お話を伺ったのはこの方 家計再生コンサルタント 横山光昭さん
お金の使い方そのものを改善する独自の家計再生プログラムで、1万人以上の家計を立て直した気鋭のファイナンシャルプランナー。個別相談やメディア出演のほか、『年収200万円からの貯金生活宣言』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)や『遊んでいても勝手に貯まる ほったらかし貯金術』(永岡書店)をはじめ、著作多数。その累計は276万部を超える。