【夫婦・カップル編】「こんなはずじゃ…」を防ぐ人生計画「ライフプランニング」とは?
【夫婦・カップル編】「こんなはずじゃ…」を防ぐ人生計画「ライフプランニング」とは?

2018/04/20

【夫婦・カップル編】「こんなはずじゃ…」を防ぐ人生計画「ライフプランニング」とは?

女性の人生は、分岐点の連続。結婚後の仕事は?子供は産みたい?
…そんな大事な選択を場当たり的に行っていたら、将来は資産が尽きて、困ったことになる恐れが。
そこで取り入れたいのが、「ライフプランニング」。その考え方をご紹介します。

【夫婦・カップル編】では、結婚で2人分の収入が合算できるパターンを考えます。
自分の収入だけで人生を考えるパターンは【シングル編】をご参照ください。

監修:山口京子(ファイナンシャルプランナー)、取材・文:江尻亜由子

夫婦間の認識のズレを埋め、話し合うきっかけに

  • 「ライフプランニングとは、人生の計画表。自分の現時点から定年、老後の人生までを俯瞰し、お金の対策を考えるベースとなるものです。女性は、結婚相手や出産により人生が大きく変化します。専業主婦で収入がなくなると、自分の意思で使えるお金がなくなってしまうことも。人生に不測の事態はつきものですが、現時点での状況と、一生の時間軸を把握することで、経済的に困らないような対策を考えることができます」(山口京子さん・以下同)

  • その考え方は、以下のとおり。

    カップル編では、現時点で30歳既婚、将来出産したい、というパターンで考えます。現時点で独身の方も、結婚・出産する場合の参考にしてください。

  • 1 自分に“残された時間”を知る

    まず考えるべきは、時間軸。資産を増やしていける期間と、それを消費する老後期間の長さを把握します。

  • ●現在の年齢から、夫婦両方の仕事収入がなくなる定年までの年数は?

    →60歳でリタイアしたいので、30年

    ●夫婦での定年から、自分が死亡するまでの年数は?

    →女性の平均年齢で考えると、約30年

  • これで、まずは現時点から定年までの30年間に、夫婦合算で今後の人生60年分の生活費(年金分を除く)を確保することが必要だと把握できます。

  • 2 ライフイベントを想定する

    次に考えるべきは、どんなライフイベント(人生の転機)が予想されるか。たとえば、以下のように考えるとします。

  • ●子供は何人欲しい?

    →1人

    ●妻は仕事をいつまで続ける?

    →出産まではフルタイム、産休を経て可能な限り復帰

    ●家は賃貸?それとも購入?

    →東京近郊に住宅を購入したい

    ●老後はどこで、どのように過ごしたいか?

    →購入した住宅で

  • いつ頃までに子供が欲しいか、そのためには何年先までにどのくらい教育費を準備すべきか、など夫婦で相談しましょう。また夫妻それぞれの実家の持ち家や相続関係をどうするか、そこから家の購入は必要か、賃貸のほうが適しているか、という話し合いも必要です。

  • 3 資産の推移を考える

    1、2から、老後までのイメージ図を考えると、以下のようになります。

  • [ライフプランニングの一例(同い年カップルの場合)]

    (実際は夫妻の年齢差もあり、ライフイベントも世帯により異なります)

  • これをベースに、ライフイベントや老後にかかるお金を想定し、定年時点までにどれくらい資産残高があれば良いのかを考えていきます。その前提としてチェックしておきたいのが、下記の3点。

  • ●30歳時点(現時点)での、夫婦合算での貯蓄額は?

    ●夫婦2人分の、年金の予想受給金額は?

    ●夫が先に亡くなる場合、妻の年金額はどう変わる?

  • 「共働きだと別会計で、お互いの貯蓄額や収支を知らないご夫婦も多いです。自分の経済状況は絶対に秘密、というご主人も。夫婦で情報共有して合算するのが理想ですが、難しいなら認識共有と貯蓄金額を分担することだけでも話し合いを」

  • その後、可能なら夫婦それぞれの収入や月々の生活費、子供の教育費(公立か私学か)、年金受給額などによって毎月の必要貯蓄額を割り出します。細かい金額が無理なら、まずは夫婦で建設的な話し合いをするきっかけに。

  • 「共働き夫婦は単身時代より収入が増える上、2人で暮らすほうが光熱費他の生活費が割安になるため、油断して浪費しがち。ですが、これを見ると貯蓄の必要性が腑に落ちるのではないでしょうか。ただお金の価値観は夫婦でも異なることが多いので、貯め方については、どの程度投資リスクを取るかなど、擦り合わせをすることが大切です」

  • いずれにしても貯蓄の目標額が決まれば、漠然とした不安からやみくもに節約に走って味気ない生活を送ることもなくなるはず。逆に、教育費などのかけ過ぎを抑える目安にも。

  • 「ご夫婦ごとに状況が違うので、収支の改善や投資方法、相続問題などには多様な選択肢が。前提となる金額も細かい計算が難しい場合もあるので、私たちのようなファイナンシャルプランナーにご相談いただくのもひとつの方法です」

  • ファイナンシャルプランナー 山口京子さん

    お話を伺ったのはこの方 ファイナンシャルプランナー 山口京子さん
    フリーアナウンサーを経て、2000年にファイナンシャルプランナーの資格を取得。お金のプロとしての活動をスタートする。保険に精通しており、生命保険・損害保険・少額短期保険募集人資格も所持。セミナーやテレビ・ラジオ出演、執筆、個別相談など幅広く活躍。『お金に泣かされないための100の法則』(主婦と生活社)をはじめ、著書多数。

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