非正規雇用の「おひとりさま」は必見!年齢に負けない、派遣のキャリアの磨き方
非正規雇用の「おひとりさま」は必見!年齢に負けない、派遣のキャリアの磨き方

2018/03/27

非正規雇用の「おひとりさま」は必見!年齢に負けない、派遣のキャリアの磨き方

今は派遣社員をはじめ、非正規雇用のアラフォー独身女性が珍しくない時代です。
非正規雇用で働く人は、正社員と違って雇用が不安定。
正社員との年収格差も問題になっています。
そのような状況のなか、歳を重ねても派遣社員として活躍していくには、どうすればいいのでしょう。
年齢に負けない、派遣のキャリアの磨き方を探りました。

取材・文:佐野勝大、監修:水野順子(キャリアカウンセラー)

人によっては、年齢とともに仕事が見つかりにくくなる場合も!

  • 非正規雇用として働く人が4割以上を占める今の時代、派遣社員という働き方を選ぶ人も少なくありません。一般社団法人日本人材派遣協会が2018年1月に発表した「派遣社員WEBアンケート調査」を見ると、その理由のトップ3は「働く時期や期間を自分で選べるため」(44.2%)、「すぐに仕事に就けるため」(42.0%)、「勤務地を選べるため」(40.2%)というものです。

  • ただ、派遣という働き方はメリットばかりかと言えば、そうではありません。安定性や収入面などで、不満を感じている人もいるよう。また、歳を重ねていくにつれ高まっていくのが、「年齢が高くなると、仕事を紹介してもらえにくくなるのでは?」という不安です。実際、キャリアカウンセラーの水野順子さんによると、「仕事が見つかりにくくなるケースがある」のだとか。

  • 「企業が派遣会社を通して求人を出す際、年齢を制限することは派遣法で禁止されています。ですから、年齢を理由に働けなくなるということはありません。ただ職種によっては、年齢に見合ったスキルや経験値を求められることがあるでしょう。とくに、派遣社員が多数活躍しているオフィスワークに関しては、業務のシステム化などによって仕事自体が減っているのが現状。他の人と差別化できる付加価値がなければ、生き残るのは難しいかもしれません」(水野順子さん・以下同)

高い専門スキルや資格は、年齢の壁を越える大きな武器に

  • 一般社団法人日本人材派遣協会「派遣社員WEBアンケート調査」によると、派遣社員の平均年齢は39.6歳。また、派遣という雇用形態で働いている人がもっとも多い年齢層は、40~44歳の20.2%という結果が出ています。彼女たちは、5年後、10年後も第一線に立ち続けることができるのでしょうか。

  • 「高い専門スキルを有している方は、年齢を問わず活躍していくことができるでしょう。といっても、広告デザインや翻訳といった専門性の高い業種・職種だけとは限りません。たとえば経理でも、『建設業経理』などある分野に特化したスキルがある方は、非常に有利です」

  • また、自身のスキルを証明するうえで、資格は大きな武器になるようです。実際、「TOEIC(R)テスト830点」「M0S」「3級FP技能検定」を所持しているある女性は、30代半ばに派遣登録をして以来、大手の情報系企業・人材広告企業・グルメサイトの運営会社などで活躍。40代となった今は、大手広告代理店で働いています。断ったものの、契約社員として直接雇用のオフォーもされたそう。

  • 「この方のように、ひとつの資格を取得して満足するのではなく、資格の掛け合わせで自身の市場価値を高めている方は、年齢に関係なく活躍のフィールドをどんどん広げていけるでしょう」

  • 【汎用性が高く、年齢に負けないスキル・資格例】

    ◆語学のスキル

    └英語はもちろん、中国語や韓国語のニーズもまだまだ高め。

     複数の言語を操れる方は、さらに重宝されます。

  • ◆簿記の資格

    └経理などのデスクワークに有利なだけでなく、

     数字に強くて論理的思考ができる人という印象を与えられます。

年齢に負けないための第一歩は、「自分」としっかり向き合うこと

  • 年齢に負けずに派遣のキャリアを磨いていくには、専門スキルや資格が有効なことはよくわかりました。ただ、いちから何かを勉強するのはある程度のお金とエネルギーが必要です。「自分にはできそうにない…」という人は、どうすればいいのでしょう。

  • 「まず、自分のスキルの棚卸しをしましょう。自らのスキルを客観的に把握したうえで、それを活かせる派遣先でキャリアを積んでいくことが大事。そうすることで、実務を通して専門性を高めていくことができます」

  • 目先のことだけでなく、1年後、3年後、5年後に、自分がどうなっていたいのかを考えることも大事なのだとか。

  • 「目標が定まれば、そのためにはどういう派遣先でどういったキャリアを積んでいけばいいのか、ロードマップを描くことができます。自分ひとりで考えることができない場合は、派遣会社の担当営業やコンサルタントに相談してみてください。多くの派遣社員を見てきたプロの視点で、有益なアドバイスをもらえると思います」

  • 一般社団法人日本人材派遣協会「派遣社員WEBアンケート調査」によると、3年以内に希望する働き方として、4人に1人以上が「正社員」と回答。そういった方にとって、今のご時世は大きなチャンスだと水野さんは言います。

  • 「昨年の有効求人倍率は、1.50倍。統計史上2番目の高水準となっています。雇用情勢がいい今は、正社員を目指すうえで大きなチャンス。派遣社員を卒業して企業に就職し、腰を据えて働き続けられる環境を手に入れるのもいいかもしれません」

  • 年齢を気にすることよりも大切なのは、「自分がどうなりたいのか」を考えること。それを見つけることこそが、年齢に負けない派遣のキャリアを磨くための第一歩だと言えるでしょう。

  • キャリアカウンセラー 水野順子さん

    お話を伺ったのはこの方 キャリアカウンセラー 水野順子さん
    キャリアコレクション代表取締役。「女性とキャリア研究所」主宰。女性のキャリア開発の専門家として、これまでに2万人以上のカウンセリングや、6万人以上へのキャリア研修・講演を行ってきた。『AllAbout』女性のキャリアプラン・女性の転職ガイドとしても活躍している。著書に『3分で感情を整理する心の整理手帳』(クロスメディア・パブリッシング)など。

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