今や2人に1人は「がん」になる時代! がん保険は、入ったほうがいいの!?
今や2人に1人は「がん」になる時代! がん保険は、入ったほうがいいの!?

2018/01/18

今や2人に1人は「がん」になる時代! がん保険は、入ったほうがいいの!?

国立がん研究センターの「最新がん統計」によると、今は2人に1人ががんになる時代。
つまり、がんは私たちにとって非常に身近な病気だと言えるでしょう。
万が一の備えとして心強い味方となるのが、がん保険。
そこで、入るべきかどうかの検討材料となる、メリットやデメリットをご紹介します。

取材・文:佐野勝大、監修:山口京子(ファイナンシャルプランナー)

がん治療には、年間約115万円の出費が必要に!?

  • 厚生労働省「平成29年 我が国の人口動態」によると、がんは長年にわたって日本人の死因第1位の座に君臨。しかも、国立がん研究センターの「最新がん統計」では、一生涯でがんになる確率は男性で62%、女性で46%という高い数値を示しています。

  • そういったなか、ニーズが高まりつつあるのががん保険です。生命保険文化センター「平成28年度 生活保障に関する調査」の結果を見てみると、がん保険およびがん特約の加入率は37.8%。平成13年から、年々増加傾向にあります。

  • 「風邪や盲腸と違って、がんには治療の長期化、再発や移転、仕事が続けられなくなるなど、さまざまなリスクが存在します。つまり、他の病気とくらべて金銭的な負担が大きいと言えるでしょう」(山口京子さん・以下同)

  • がん政策情報センターが2010年に行った「がん患者意識調査2010年」によると、がん治療にかかった費用の平均額は年間で約115万円。実際、がんになってしまうと、家計にも大きな負担がかかってくるのです。

    「医療費の自己負担額が高額になった場合のサポートとして、公的医療保険の『高額医療費制度』があるものの、それでカバーできるのは一部。実際には、公的医療保険の対象外となる最新の治療やお薬、先進医療を受けたときの費用、治療で髪が抜けた場合の医療用ウィッグ代をはじめ、何かと出費がかさむことになります」

がん保険に加入するメリットとデメリットって何?

  • 今は、2人に1人ががんになる時代。しかも、医療の進歩によって生存率も高まっているのなら、がん保険に入っておいたほうがよさそう。けれども、がん保険とはそもそもどんな保険なのでしょう。

  • 「がん保険には、いろいろなタイプがあります。入院や手術の保障だけでなく、がんと診断されたときに診断給付金や通院給付金などが受け取れるもののほか、抗がん剤や放射線の治療をカバーするもの、自由診療も含めて治療費を全額保障するものがその一例。いずれも、がんに特化して手厚い金銭サポートを受けることができます」

  • 一般の医療保険でも、がんの治療を受ける際に、入院給付金や手術給付金を受け取ることができます。ただ、医療保険の入院給付金には、1回の入院あたりの限度日数(60日や120日など)が設定されているケースがほとんど。いっぽう、がん保険は入院限度日数が無制限なのだとか。

  • 「がんの告知を受けたとき、がん保険に入っているかいないかで、治療法が変わることもあります。そのほか、給付金が精神的な支えになることも。たとえば、がん告知をされて落ち込んでいるときに、100万円を受け取ったことで『頑張ろうという気持ちになれた』というお客様がいらっしゃいました」

  • 山口さんの話から、がん保険には大きなメリットがあることがよくわかりました。では逆に、デメリットとしてはどのようなものがあるのでしょう。

  • 「当然ですがまず、がん以外の病気は保障の対象となりません。上皮内新生物(上皮内がん)が対象外となる保険もあります。また多くのがん保険には、一定期間は保障が受けられない免責期間が設定されています。90日もしくは3か月経過しなければ保障期間がスタートしない、というケースが一般的。万が一、免責期間中にがんと診断されたとしても、給付金を受け取ることができないのです。その点には、気をつけるようにしましょう」

  • そのほか、保険商品は毎年新しいものが登場。いざ保険に頼ろうと思ったときに、保障内容が時代に合わないものになっているケースがあるので注意が必要だと言います。

  • 「がん保険に加入したからといって、安心しきっていてはいけません。数年おきなど、定期的に契約プランを見直す習慣をつけるようにしたほうがいいでしょう」

  • 【がん保険に入るメリット】

    ●がんになったときの経済的負担を抑えられる

    ●入院給付金の支払限度日数に制限がない

    ●がんになったときに精神的に励まされる

  • 【がん保険に入るデメリット】

    ●がん以外の病気は保障対象とならない

    ●多くの場合、保障が受けられない免責期間がある

加入を「得」と考えるか「損」と考えるかは価値観次第!

  • がん保険のなかには、月々1000円以下の保険料で手厚い保障が受けられるものも存在。万が一の備えとして、やっぱり入っておいたほうがいいのでしょうか。

  • 「がん保険に限らず、保険で『損・得』は語れません。がん保険に加入して3ヵ月後にがんになれば、払ったお金に対して多くのお金を受け取れますが、『得した!』と言えるでしょうか?また、ずっと健康でいられたら『損した!』と思うでしょうか。保険の加入はそれぞれの価値観によるもの。保険に加入しようかどうか迷ったときは、自分がどのようなピンチに見舞われた際に金銭的なサポートを受けたいかを想像してみるといいでしょう」

  • 多くのがん保険は掛け捨てですが、なかには、保険を使わなかった場合、一定年齢になると保険料が戻ってくるものもあるそう。いろいろな会社のがん保険を比較してみることが、初めの一歩かもしれません。

  • 「医療保険に、がんの保障を上乗せできる商品もあります。がん特約や、三大疾病特約と言われるものです。がん保険を探す前に、今加入している医療保険につけられる特約についても確認しておきたいですね。がん保険以外にも、死亡保険でがんに備えることも可能です。たとえば、終身保険に『特定疾病診断保険料免除特約』や『特定疾病診断保険料免除特則』をつければ、がんと診断された際に以後の保険料の払い込みが免除されることに。その保険の解約返戻金を活用して、治療費や生活の補てんにあてるという方法もあります」

  • がん保険に入るべきかどうかは、結局はその人の価値観次第。けれども、これを機にいろいろ調べてみるといいでしょう。そして万が一の際に慌てなくてすむよう、自分なりの対策を検討してみてください。

  • ファイナンシャルプランナー 山口京子さん

    お話を伺ったのはこの方 ファイナンシャルプランナー 山口京子さん
    フリーアナウンサーを経て、2000年にファイナンシャルプランナーの資格を取得。お金のプロとしての活動をスタートする。保険に精通しており、生命保険・損害保険・少額短期保険募集人資格も所持。セミナーやテレビ・ラジオ出演、執筆、個別相談など、幅広く活躍している。『お金に泣かされないための100の法則』(主婦と生活社)をはじめ、著書多数。

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