入りたくても入れないことがある! 医療保険に加入するベストなタイミングは?
入りたくても入れないことがある! 医療保険に加入するベストなタイミングは?

2018/01/18

入りたくても入れないことがある! 医療保険に加入するベストなタイミングは?

医療保険はいつでも好きなときに、誰もが入れるもの。そう思っていたら、大間違い。
実は、あまり知られていませんが、入りたくても入れない場合があるのです。
そこで、医療保険に加入できないケースをご紹介。
あわせて、医療保険に加入するベストなタイミングを探ってみました。

取材・文:佐野勝大、監修:山口京子(ファイナンシャルプランナー)

医療保険に加入するためには、審査をクリアする必要が!

  • 実は、誰もが加入できるとは限らない医療保険。多くの場合、加入前に事前審査を受ける必要があります。その理由は、病気やケガの危険性がある人を無条件で受け入れてしまうと、同じ保険料を出している人の間で不公平になるから。では、審査とは具体的にどのようなものなのでしょうか。

  • 「医療保険の審査は、大きくわけて3つあります。まず一番重要なのが、健康状態の審査。『3ヵ月以内に診察・検査・投薬を受けたことがあるか?』『過去5年以内に入院・手術を受けたことがあるか?』といった質問項目に答えていきます。次に、職業の審査。レーサーや登山家、遭難救助隊など、危険な目に遭うリスクの高い職業に就いていないかどうかをチェックされます。最後は、道徳上の審査。医療保険を不正利用しようとしていないかなど、ここではモラルリスクが問われます。また、審査は『告知書』という書類を通して行われるのが一般的です」(山口京子さん・以下同)

  • 【医療保険加入時の一般的な審査項目】

    ●健康状態の審査

    └「告知書」にある健康に関する質問事項に答えていき、それを保険会社がチェック。

    がんや心筋梗塞といった大病をしていなくても、加入できないことがあります。

  • ●職業の審査

    └病気やケガのリスクが高い職業に就いていないかどうかを審査。

    職業によっては保険に加入できなかったり、保障額が制限されたりするケースがあります。

  • ●道徳上の審査

     └医療保険を不正利用しようとしていないかなどをチェックするためのもの。

    収入に対し保障が高額すぎないか、業界共同ネットワークで他社との契約も調べられます。

  • 「『告知書』に嘘を書いてもバレないのでは?」と思うかもしれません。けれども、虚偽申告が見つかった場合は、万が一の際に給付金をもらうことができないうえに、契約を解除される可能性があります。

  • ちなみに、保険会社によって査定基準はさまざま。A社では審査に落ちたけれども、B社では通ったというケースはよく見受けられます。ですから、1社の審査に落ちたからといってあきらめる必要はありません」

風邪や不眠症、貧血が原因で加入できないことも!

  • ここからは、医療保険に加入できない意外なケースを見ていきましょう。実は、身近な症状や病気が原因となって、審査をクリアできない場合があるのです。

  • 「多くの人が驚くのが、風邪をひいているケース。風邪だと思っていても、別の重い病気の可能性があるため、完治してからでないと加入することができません。不眠症や鉄欠乏性貧血、不整脈も、症状や数値によっては加入できないか、保険料割り増しなどの条件付きでの加入になることがあります。カラダの健康だけでなく、心の健康も大きく影響。うつ病の方は、がん保険には入れますが、医療保険は入れないケースが多いです」

  •  まさか、貧血が原因で医療保険に入れないことがあるなんて驚き。また、若い人の生活習慣病の増加にともない、医療保険に入りたくても入れないというケースも実際に増えているようです。

  • 【医療保険に加入できない可能性がある意外な病気や症状例】

    ●完治していない風邪

    ●不眠症

    ●鉄欠乏性貧血

    ●不整脈

    ●高血圧症 

    ●高脂血症 

    ●うつ病

    ※健康診断の数値、合併症の有無、入院歴、投薬の有無など、健康告知の内容を総合的に判断されます。保険会社によって査定基準は異なります。

  • そのほか、たとえ今は健康でも、過去5年以内に入院・手術をしたことがある人や、過去5年以内に1つの病気で7日以上の通院をした人も健康告知をする必要があるとか。

  • 「極度の肥満もしくは痩せすぎの人も要注意。身長と体重のバランスは『BMI』いう数値で判定されるのですが、それが適正範囲内でなければ不健康とみなされてしまうのです。ダイエットしすぎの方は、気をつけてください。また、職場のストレスなどで眠れないからといって、睡眠導入剤を服用しているケースも、加入が難しい場合があります。そのほか、最近の医療保険は妊娠中でも健康に異常がなければ加入できますが、妊娠出産にまつわる入院、手術は1年間不担保という条件がつくケースが多いです」

  • 【医療保険に加入できない可能性がある人のタイプ】

    ●過去5年以内に入院・手術をしたことがある人

    ●過去5年以内に7日以上の通院をした人

    ●2年以内の健康診断で異常を指摘された人

    ●極度の肥満もしくは痩せすぎの人

    ●睡眠薬や精神安定剤を服用している人

  • ※健康告知の内容次第では、引き受け不可、条件付きでの引き受けになるケースがあります。保険会社によって査定基準は異なります。

加入のタイミングは早ければ早いほど、お得に将来の安心が手に入る

  • 医療保険は入りたいと思ったときに絶対に入れるというものではないことが、よくわかったでしょう。では、加入できないリスクを最小限にとどめるためには、どのタイミングを狙えばいいのでしょうか。

  • 「加入するなら、早いに越したことはありません。年を重ねれば重ねるほど保険料は高くなりますし、健康診断で何か異常を指摘されたら、保険に入れないことがあるからです。子どもを産みたいと思っている女性は、妊娠前に加入しておくこと。妊娠悪阻(重いつわり)などでの入院や帝王切開で出産することになった場合、医療保険の給付金を受け取ることができます。将来出産を考えている人は、覚えておくといいでしょう。また、加入できなかった人は、保険料は高くなりますが、告知が緩やかな『引受基準緩和型』などの商品もあるので、調べてみましょう」

  • 入りたくても入れないという事態に陥らないためにも、医療保険への加入は早いに越したことはありません。健康なうちに検討し、「将来の大きな安心」を手に入れてください。

  • ファイナンシャルプランナー 山口京子さん

    お話を伺ったのはこの方 ファイナンシャルプランナー 山口京子さん
    フリーアナウンサーを経て、2000年にファイナンシャルプランナーの資格を取得。お金のプロとしての活動をスタートする。保険に精通しており、生命保険・損害保険・少額短期保険募集人資格も所持。セミナーやテレビ・ラジオ出演、執筆、個別相談など、幅広く活躍している。『お金に泣かされないための100の法則』(主婦と生活社)をはじめ、著書多数。

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