結婚したら保険を見直した方がいい?働く女性が考える、夫婦・家族のための保険
結婚したら保険を見直した方がいい?働く女性が考える、夫婦・家族のための保険

2017/12/11

結婚したら保険を見直した方がいい?働く女性が考える、夫婦・家族のための保険

結婚したら今入っている生命保険は受取人を変えるだけでいいと思っていませんか?
パートナーや家族との生活が始まると、必要な保険の種類や内容も変わってきます。
「何となく」で続けたり新たに加入したりすると、大切な保険料を不必要なところにかけてしまうことも。

そこで、結婚後に必要な保険をしっかり見直し、選んでいくためのポイントをお伝えします。

文・監修:松原季恵(ファイナンシャルプランナー)

保険で大切なのは“入る目的”

  • 保険はそもそも「万が一のことが起きたときに経済的に困らないようにするために備えるためのもの」です。では万が一とは何でしょう?それが保険に入る目的で、以下の通り大きく4つに分けられます。

    ・亡くなってしまったときの遺族の生活の備え

    ・病気やけがによる医療費の備え

    ・教育資金の準備

    ・老後資金の準備

    保険ではこれらの目的に合わせた保険商品が作られています。

    保険に入る時は、加入すること自体に目がいきがちですが、まず自分やパートナー・家族にとってこれらの目的のために保険が必要か考えましょう。

  • 結婚ではそれを機に仕事を辞めたり、仕事を変えたりすることがあります。これにより収入が減って、夫婦が互いの収入を頼りに生活を成り立たせている場合には、どちらか一方の万が一に備える必要があります。また、子どもが産まれた場合も同様に夫婦の万が一の時には、遺族の家計へのダメージが大きくなります。このように結婚後、夫婦の収入が減った、子どもが産まれた場合には特に保険が必要になります。

結婚すると、死亡保険の必要な保障額が変わる!

  • このように夫婦に万が一のことが起きると生活に困る家族がいる場合に、優先的に見直したい保険は「死亡保障」です。死亡保障は、独身の頃は入っていない、もしくは加入しても自身の将来の貯蓄に代わる保険として、あるいは葬儀費用程度の死亡保障額の小さいものの場合が少なくありません。しかし今回のような場合は、長く続く遺族の生活費に備えるため、保障額も数千万円規模のものに見直していく必要があります。

  • 死亡保険には大きく「終身保険」「定期保険」「収入保障保険」の3つの種類があります。終身保険は同じ死亡保障が一生涯続き、定期保険は死亡保障が一定期間で終了(終了後は更新するタイプもある)するのが特徴です。収入保障保険も死亡保障が一定期間で終了しますが、保障される金額は年数の経過と共に減っていきます。保障のイメージは以下のようになります。

    契約時の死亡保障額が同じときの保険料を比較すると、終身保険は一生涯の保障で、貯蓄性もあるため最も高くなります。定期保険と収入保障保険は掛け捨てのため保険料を抑えることができ、なかでも収入保障保険は保障額が減っていくため、定期保険よりもさらに保険料が低くなります。

  • 結婚後に死亡保障額を増やす必要があるといっても、日々の生活を豊かにするために使いたいお金もあります。出費がかさむ時期は保険料を抑えながら大きな保障を得られる定期保険・収入保障保険で検討するなど、必要な時期と保障額に合わせて保険の種類を選んでいきましょう。

医療保障は社会保障制度や勤務先の福利厚生、リスクを再確認

  • 支える家族がいる場合、夫婦の病気・ケガにかかる医療費の負担も家計に大きな影響を与えます。医療保障は独身の頃から入っている方も少なくないと思いますが、金融関係の友達に誘われたからとか、親に言われたからとか、加入時の目的が曖昧な場合があります。結婚を機に夫婦や家族にとって安心する医療保障に見直しておきましょう。

  • この時に大切なのは、民間の医療保障は、国の医療保障制度や勤務先の福利厚生では足りない保障を補うように準備することです。

    例えば、国の医療保障制度では「高額療養費制度」によって、年収約370万円~約770万円の69歳以下の人の1か月の医療費(健康保険対象の医療費のみ)の自己負担の上限は9万円程度に抑えられています。また大きな企業など勤めている場合、健康保険組合からさらに給付があって、1ヵ月の自己負担額がさらに抑えられる場合があります。民間の医療保障を見直す前に、既に保障されている国や勤務先の制度等を確認しましょう。

  • 民間の医療保障に入る場合には、必ず健康状態を告知する必要があります。女性の場合、妊娠の可能性がありますが、妊娠中の場合や不妊治療を行っていると特定の部位が保障の対象外とされたり、割増保険料がかかってしまったりすることがあります。結婚後に訪れるこれらの可能性を見通して、早めに備えておくのも一案です。

結婚後は、夫婦・家族にとって豊かなお金の使い方をしよう

  • 結婚をすると自分だけでなく、夫婦や家族で共有するイベントが増え、それにかかるお金が必要です。下のグラフからもわかるように、夫婦の収入が増え、子どもが成長するにつれて、世帯での支出は増えていきます。

  • 保険は基本的に長く継続して加入することになるので、保険料も払い続けることになります。そのため、世帯全体の支出が増えていく中でも支払いが可能な保険料に抑えておくことが大前提です。しかし、保険料の節約に注力しすぎて、保険の内容が不足したり思ったような保険金を受け取れなかったりしたら本末転倒。支払い可能な保険料の範囲内で、将来の万が一に備えていくバランスが大事です。

  • 夫婦にとっての「万が一」は、その夫婦の考え方や、家計の状況によって異なります。特に共働き夫婦の場合はそれぞれがお金に対して“強い思い”を持っていることも少なくないでしょう。そのため、結婚後も夫婦別会計で生活のやりくりをしている家庭もあります。しかし、結婚後に保険の見直しをするときは、できれば夫婦のお財布事情をオープンにして家計の状況を把握し、将来の家計の変化を見通しておきましょう。そのなかで、これから起こり得る万が一にどのくらい備えたいかを話すことが、夫婦・家族にとって最適な保険を見つける近道となります。

  • 損害保険は「家族割引き」などプランの見直しでお得になるケースも!

  • 損害保険には、結婚した相手と補償をまとめることで保険料を抑えることができる場合があります。

    例えば自動車保険では、契約の車を運転する人の範囲を自分と配偶者に限定することで保険料の割引を受けられます。これを「配偶者限定特約」などといい、結婚する前にパートナーが運転する場合は付けられません。

    また海外旅行保険には「ファミリープラン」などといって、家族(夫婦)で海外旅行に行く場合に一部の補償を家族で共有することができ、個々で加入するより補償の無駄を省き保険料を安くできる方法があります。

    夫婦ならではのお得なプランが活用できないか、結婚のタイミングで損害保険も見直してみましょう。

結婚は保険の見直し時!

  • 結婚をすると生活環境が変わるため、必要な保障も変わってきます。無駄な保障は省き、必要な保障を増やすなどして、結婚後は夫婦・家族にとって適切な保障に見直していきましょう。もし結婚後、夫婦で生活を支えあっているような状況の場合は特に保障は大きめにし、なかでも死亡保険・医療保険は優先して検討していきたい保障です。そして、夫婦でお金・リスクに対する考えを話し合い、保険料とのバランスを考えながら目的に合った保険を選んでいくことが最適な保険にするために重要になっていきます。

  • 結婚は生命保険も損害保険も見直しのタイミング。自分たちに合った保険にするためにファイナンシャルプランナーなどの専門家に夫婦で相談してみましょう。

  • 松原季恵 ファイナンシャルプランナー(CFPⓇ)

    松原季恵 ファイナンシャルプランナー(CFPⓇ)
    銀行、損害保険会社に勤め、ご家庭でも身近な金融商品(保険、ローン、投資信託など)を取り扱ってきた。夫の転勤を機にファイナンシャルプランナーの資格を取得し、独立。現在はこれまでの経験を活かして皆さまの「今日を楽しく」をモットーに、お客様サイドに立った相談・執筆・セミナーの活動をしている。プラチナ・コンシェルジュ所属。

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