万が一、働けなくなってしまったときの心強い味方!話題の「就業不能保険」てどんな保険?
万が一、働けなくなってしまったときの心強い味方!話題の「就業不能保険」てどんな保険?

2017/12/11

万が一、働けなくなってしまったときの心強い味方!話題の「就業不能保険」てどんな保険?

「医療保険に入っているから、病気やケガをしても大丈夫!」と安心しきっていたら危険。
入院や家での療養が長引いた場合、それだけでは暮らしをカバーしていくことはできません。
そこで注目を集めているのが、「就業不能保険」。
病気やケガで働けなくなってしまったときの、心強い味方について知っておきましょう。

取材・文:佐野勝大、監修:山口京子(ファイナンシャルプランナー)

働けなくなったときに、お給料のように毎月一定額がもらえる保険!

  • 「医療保険に入っているから、病気やケガをしても大丈夫!」と思っている人は多いでしょう。けれども一般的に、医療保険というのは入院や手術をした際の出費を補償するもの。数日間で退院して即、職場復帰できる場合はまったく問題ないでしょう。けれども、長期間働けなくなった場合は、収入が減ったり途絶えたりしてしまい、生活が立ちゆかなくなるかもしれません。そういったリスクに備えるための保険が、「就業不能保険」なのです」

  • 「『就業不能保険』というのは、病気やケガで働けなくなってしまった際に、あらかじめ決められた額の給付金を、お給料のように受け取れるというもの。長期入院や在宅療養をしている間の収入の代わりになるので、万が一のときに助かります」(山口京子さん・以下同)

  • 「公的保障制度によるサポートも、もちろんあります。たとえば、病気やケガで3日連続してお休みした4日目以降に、、最長で1年6ヵ月にわたってお給料の3分の2が支給される「傷病手当金」(自営業の人を除く)が存在。もしも、後遺症や障がいが残って回復が見込めない場合は、国民年金や厚生年金の「障害年金」を受け取れる可能性もあるでしょう。また、医療費が一定限度を超えた場合に超過分の負担がなくなる、健康保険の「高額療養費制度」も利用できます。自己負担の上限は、一般的な収入の人(報酬月額27万円〜51万5000円未満)でひと月およそ9万円です」

  • 「そうした公的保障はありますが、元気に働いていたときと同じ水準のお金を手にすることは難しいでしょう。収入が途絶えてしまったからといって、毎月の生活費や子どもの養育費、住宅ローンの支払いなどは待ってはくれません。しかも、それに加えて医療費の負担も重くのしかかってくるので、今の生活を維持することはできなくなる危険性が高い。ですから、もしものときの備えとして『就業不能保険』が助けになります」

リーズナブルで、手軽に大きな安心を手に入れられるのが魅力!

  • では、ここからは具体的に「就業不能保険」の中身について見ていきましょう。保険会社や保険商品によって異なるものの、以下がおおまかな内容となっています。

  • 【「就業不能保険」の内容】

    ●保険料は?

    月々1000円台~

  • ●保険期間は?

    おおむね現役で働いている期間

  • ●加入できる年齢は?

    おおむね20歳~60歳

  • ●給付金の額は?

    一般的に月5万円~50万円程度

  • ●給付金を受け取るための主な条件は?

    ・病気やケガの治療を目的として、一定期間以上入院している状態

    ・病気やケガによって、医師の指示を受けて一定期間以上在宅療養している状態

    ・ストレス性疾患で一定期間以上入院

    ・障害等級2級

    ・約款所定の介護状態が一定期間以上続いた場合

  • ※上記はあくまで目安で、詳細は保険会社や保険商品によって異なります。

  • 「『就業不能保険』の保険料は、比較的リーズナブル。ある大手保険会社では、20代~30代の独身の加入者がダントツで多いなど、手軽に入れることもあって若年層からも高い注目を集めています。また、働けなくなったときの保険なので、主婦(主夫)は対象外かと言えば、必ずしもそうではありません。そのほか、精神疾患による就業不能状態の場合でも支払われるものがあるなど、保険金の支払いに関する規定も保険会社や保険商品によってさまざま。加入を検討する際は、しっかり下調べをしてから選ぶようにしてください」

自営業やフリーランス、貯金があまりない人などにオススメ!

  • おさらいをすると、「就業不能保険」のメリットは、病気やケガで働けなくなったときに、入院中だけでなく在宅療養中にも保障が受けられ、働けない状態が続いていれば契約した期間まで給付金が支払われること。では、逆にデメリットはあるのでしょうか。

  • 「『就業不能保険』と言っても、『働けない=すぐに保険金が受け取れる』わけではありません。対象になる病気や保障内容、免責期間などは、保険会社によって大きく異なります。就業不能になっても、約款所定の状態でなければ保険金は受け取れない、というのがデメリットというよりも気をつけておくべきポイント。加入時にはどんなときに保険金が受け取れるか、事前に確認しておく必要があります」

  • 山口さんによると、本人の状況や価値観によって左右されるとはいえ、「就業不能保険」に入っておいたほうがいい人というのは一定数存在するという。

  • 「まず、会社員のように福利厚生によるサポートが受けられない、自営業やフリーランスの人。自分だけが頼りなので、病気やケガで働けなくなると生活が立ちゆかなくなる危険性が高いでしょう。ちなみに、自営業やフリーランスが加入する国民健康保険には、公的保障の「傷病手当金」もありません。また、貯蓄があまりない方にとっても、『就業不能保険』はとても心強い存在です」

  • 【「就業不能保険」が必要な人】

    ●自営業やフリーランスの人

    ●貯蓄があまりない人

    ●会社の福利厚生があまり整っていない人

    ●支出における住宅費の割合が多い人

  • 【「就業不能保険」が不要な人】

    ●収入がなくてもある程度食べていけるだけの貯蓄がしっかりある人

    ●会社の福利厚生が手厚い人

  • つまり、自営業やフリーランスだけでなく、多くの会社員にとっても「就業不能保険」は大きな安心となる保険。この先、「収入が途絶えたら生きていけないかも!?」という人は、万が一に備えてさっそく検討してみては?

  • ファイナンシャルプランナー  山口京子さん

    お話を伺ったのはこの方 ファイナンシャルプランナー  山口京子さん
    フリーアナウンサーを経て、2000年にファイナンシャルプランナーの資格を取得。お金のプロとしての活動をスタートする。保険に精通しており、生命保険・損害保険・少額短期保険募集人資格も所持。セミナーやテレビ・ラジオ出演、執筆、個別相談など、幅広く活躍している。『お金に泣かされないための100の法則』(主婦と生活社)をはじめ、著書多数。

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