【アドバイス編】お給料、どう使ってる? FPに公開相談!もしもの失業に備えたい、めんどくさがり30歳契約社員・改造計画
【アドバイス編】お給料、どう使ってる? FPに公開相談!もしもの失業に備えたい、めんどくさがり30歳契約社員・改造計画

2017/12/07

【アドバイス編】お給料、どう使ってる? FPに公開相談!もしもの失業に備えたい、めんどくさがり30歳契約社員・改造計画

前編では、転職を控えて失業や将来への備えをしておきたい30歳契約社員・内山美香さん(仮名)の月収と、その使い途詳細を教えてもらいました。
現時点で失業手当が出るまでの生活費が確保できていることは確認できましたが、現在の貯蓄状況では将来的な不安が。

この後編は、保険の見直しをしつつ、支出の無駄を削減して貯め体質になる方法を提案するアドバイス編。
ファイナンシャルプランナー加倉井 慎さんが、熱血指導します!

取材・文:江尻亜由子、監修:加倉井 慎(ファイナンシャルプランナー)

「口座には15万円」を死守。それが逆に、無駄遣いの原因に!?

  • 加倉井:ここからは、積み立てなどの貯蓄金額を増やして出費を削減する方法を考えて行きます。もう一度、収支の明細を見てみましょう。

    加倉井:内山さんの場合、月収から出費合計を引くと約3万円の黒字です。このお金は、普通口座にキープしてある15万円にプラスされていくはずですよね?

  • 内山:月によって支出が多い時もあるので、プラスマイナスで大体15万円、というのは変わってないですね。支出残高が4万円くらいあって15万円より増えている月もあるけれど、ダメな時は15万円よりマイナスになる月もあって、翌月に戻したり。

  • 加倉井:それでも、15万円から全く増えないのはおかしいです。それって逆に、15万円を死守している分、プラス分を「これは使ってOK」みたいに無駄遣いしてませんか?

  • 内山:あっ! …それはあるかもしれない。今、ものすごく心当たりが(笑)。

  • 加倉井:それはダメなパターンですね(笑)。15万円よりプラスになった分は、スイングサービスのようなシステムを使って他の口座に移し、貯める形を作るのも一案です。

  • 内山:スイングサービスって…?

  • 加倉井:基本的には、決まった日(毎月○日、2ヶ月に1回の○日に、など)に普通預金から定期預金や貯蓄預金の口座に一定額を振替えるサービスです(※)。定期的に普通預金から引き落として行く定期預金が、そのひとつですね。一部の銀行では、普通預金に15万円残す、という設定をしたとすると、15万円を超えた余剰資金を貯蓄預金などの口座へと自動的に振替えてくれるサービスもあります。

  • ※逆に、定期預金・貯蓄預金の口座から普通預金への振替えを設定することも可能。

  • 内山:えー、すごい! でも貯蓄預金って、あんまり聞いたことがないです。

  • 加倉井:貯蓄預金というのは一般的に、普通預金より金利が高く、定期預金より引き出しやすい(基本的にはいつでも出し入れ自由)、普通預金と定期預金の中間のような性質を持つものです。公共料金の引き落としなどには使えないなどの制限がありますが、その分、貯蓄には向いています。

  • 内山:それはどこの銀行でもあるんですか?

  • 加倉井:主な都市銀行にはあると思います。ただ現在は低金利のため、金利は普通預金とほぼ同じですね。またスイングサービスには手数料がかかる場合があるので、そこは要注意です。毎月手数料がかかるとしたら無駄が大きいので、かからない銀行にメインバンクを移し替えることも検討したほうが良いと思います。

  • 内山:そんな便利なものがあるなんて、知りませんでした。それは絶対にやります!

  • 加倉井:お金の管理が面倒な人ほど、そういう仕組みを作ることが大切です。そうやってスイングした分が1万円ずつだとしても、1年で12万円になるんですから。

  • 内山:なるほど…! 大きいですね。

  • 加倉井:ただ本当は、15万円よりプラスになる分を貯蓄するという成り行き型ではなかなか貯まらないと思います。現状で3万円近く黒字になるのが平均だとわかっているわけなので、先取り貯蓄を増やすほうが、絶対におすすめです。

  • 内山:確かに。どのタイミングで振替える設定にするかで、また「15万円キープできてるからもっと使える」と思ってしまうかも。

  • 加倉井:本来、貯蓄は手取りの20〜25%を目標にしていただきたいんです。内山さんの場合は、毎月6万円は貯めてほしいところです。でも、それは実現できそうですね。

  • 内山:え? まだ全然できる気がしないんですけど…。

  • 加倉井:現在の定期預金2万5000円に、黒字分が3万円弱…2万5000円としても、5万円。あとはローンがもうすぐ終わるということなので、その分の1万円は貯蓄に回して、6万円。

  • 内山:あ、本当だ!(笑)

  • 加倉井:今のローンが終わったら、今後は大きなお買い物をする場合も、手数料のかからない方法に! 分割は絶対にバツ。クレジットカードも、2回払いまでです!

    内山:あっ。2回払いまでのポーズですね!(笑) 

  • 加倉井:ふざけている場合じゃないですけど、本当に、手数料や利子は一番の無駄ですから。奨学金も、可能なら少しずつでも繰り上げ返済することをおすすめします。

  • 医療保険は、保障が一生続く終身保険がおすすめ

    • 加倉井:では次に、保険について見てみましょう。保険料は月々2000円とかなり抑えめですが、どんなタイプの保険ですか?

    • 内山:それが、全然わかっていなくて。親から「何か入っておいたほうが」とすすめられて、親の入っている保険会社の担当の方に「保険料が安い中で、良さげなものをお願いします」って、本当に適当に入ったものなんです。これが本当に必要なものなのか、今さら疑問に思ってまして。多分掛け捨ての医療保険なんですけど…。

    • 加倉井:(内山さんの保険内容の書類を見て)そうですね。ある程度の年齢になったら保障が終わるタイプの医療保険なので、若い頃だけの対策としてはいいですが、そろそろ保障が一生涯続く終身タイプにかけ替えたほうが良いかもしれません。

    • 内山:そもそも医療保険って必要なのかなと。年上の友人で胃がんになった人と乳がんになった人がいるので、がんへの備えは大事だと思うんですけど。がん保険でも実際にがんになったら条件に当てはまらず支払われなかった、みたいな話もありますよね?

      加倉井:私は、医療保険は必要だと思いますよ。がん保険については、ステージ0といわれる初期のものには保険金が支払われないタイプがあるんです。だから、そこの条件をしっかり確認して加入すれば良いと思います。

    • 内山:そういうことなんですね…!

    • 加倉井:現在のがん医療は、健康保険がきかない先進医療だと何百万円もかかるものがありますし、その健康保険制度は日本の人口構成から考えると、いつまで維持できるものかわかりませんよね。若い時期には終身医療保険にも比較的低めの保険料で加入できますから、それは加入する意味があると思います。

    • 内山:かけ替えるなら、どういうものにすればいいんでしょう?

    • 加倉井:医療保険としては、入院すると一時金でお金が受け取れる、というような終身医療保険が主契約、ステージ0のがんから適用される終身のがん保険が特約、というタイプにかけ替えるのがおすすめです。医療保険は出産時の異常分娩などでも給付されるので、若い女性にも大切だと思いますよ。あとは、貯蓄型の保険も検討するといいと思います。

    • 内山:貯蓄型の保険?

    • 加倉井:掛け捨てではなく、10年以上の期間を定めて保険料を積み立て、払い込み完了後には利子をつけて受け取れるタイプの保険です(※)。今の段階で当面必要な転職準備資金は定期預金と普通口座に貯まっているので、毎月定期預金に入れている2万5000円とローン終了後に貯蓄に回す1万円、3万5000円ほどを10年程度の短い貯蓄型保険に積み立てるのもいいかもしれません。定期預金よりは、利率がいいはずです。

    • ※詳しくは「20代独身のワタシにどんな保障が必要なのか考えてみると、今加入すべきはこの保険!」をご参照ください。

    • 内山:なるほど…。そうやって、引き落としなどの仕組みを作ることが大事なんですね。

    • 加倉井:そのとおりです。

    • 内山:全然新たに貯められる気がしなかったんですけど、やれる気がしてきました。まずスイングサービスは必ず始めるとして、医療保険の見直しと、貯蓄型保険を検討します。あと、お弁当作りや自炊は無理だとしても、飲み物を持参するくらいは日々の生活でやろうかな(笑)。面倒くさがりの私でも、がんばれそうです!

  • ファイナンシャルプランナー 加倉井慎さん

    相談に乗ってくださったのはこの方 ファイナンシャルプランナー 加倉井慎さん
    医療用医薬品商社での営業職を経て、外資系金融機関へ転職しファイナンシャルプランナーに転身。家計の見直し、保険相談、不動産売買のアドバイス、住宅ローンなどの相談を受け、年間400世帯以上、累計2000世帯以上にアドバイス。大手金融機関の年間表彰式に、3年連続入賞中。
    お客様に寄り添うアドバイスで、「一家に一人、加倉井を」という存在を目指して活動中。

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