

無理なく上手に貯蓄生活!知っておきたいお金の活用方法
貯蓄のための手段は、実にさまざま。ここでは、代表的なものをいくつかご紹介します。基礎知識を身につけて自分に合った方法を選び、大切なお金を賢く殖やしていってください。
取材・文:佐野勝大、萩原はるな 監修:家計再生コンサルタント 横山光昭一番メジャーな貯蓄方法!「預貯金」
リスク度……★☆☆☆☆
リターン度…★☆☆☆☆
一番身近な貯蓄法で、金融機関にお金を預けるというもの。ちなみに、銀行や信用金庫などに預けるお金を「預金」、ゆうちょ銀行やJAバンクなどに預けるお金を「貯金」と呼びます。普通預貯金・定期預貯金・積立預貯金など、さまざまな種類が存在。使う・貯める・殖やすと目的別に口座を3つ用意すると、お金の管理がしやすいでしょう。
Good points
・元本割れがない
・必要なときにおろしやすい
Bad points
・利率が低くお金が殖えづらい
・インフレになると弱い
ビギナーでも始めやすい!投資信託
リスク度……★★☆☆☆
リターン度…★★☆☆☆
運用をプロに任せて、その運用益を得るというもの。つまり、専門家を“信”じてお金を“託”すという投資の方法です。銀行預金などよりも高い利回りが見込めて、値動きも比較的緩やかなので、投資初心者にオススメの金融商品。銀行や証券会社などの金融機関で購入することができ、ネット証券を活用すれば手数料をより抑えることが可能です。
Good points
・100円から投資を始められる
・分散投資でリスクを減らせる
Bad points
・元本保証がない
・短期間の投資には不向き
会社員ならではの貯蓄手段!「財形貯蓄」
リスク度……★☆☆☆☆
リターン度…★☆☆☆☆
勤務先が「勤労者財産形成貯蓄制度」を導入している場合に利用できる、企業の福利厚生のひとつ。使用目的を問わず自由に使える「一般財形」、住まいの資金づくりを目的とした「財形住宅」、老後の生活資金を蓄える「財形年金」の3つが存在します。いずれも、給与から天引きされる仕組みなので、貯蓄が苦手な方でも貯めやすいでしょう。
Good points
・天引きで無理なく貯まる
・利子などの非課税制度がある(財形住宅&財形年金の合計550万円まで)
Bad points
・利率が低くお金が殖えづらい
・目的外での解約がしにくい
保険でお金が貯められる!「貯蓄型保険」
リスク度……★★☆☆☆
リターン度…★☆☆☆☆
暮らしのなかの万が一のリスクに備える手段として、広く知られているのが保険。そのなかには、保障が受けられるうえに貯蓄性のあるものが存在します。終身保険・個人年金保険・養老保険・学資保険などが、その一例。マイナス金利の影響で貯蓄性は薄れているものの、自動引き落としにすることで強制貯蓄(先取り貯蓄)のひとつとして有効です。
Good points
・保障と貯蓄を同時にカバー
・簡単にはおろせず貯蓄向き
Bad points
・中途解約すると返戻金が少ない
・インフレになると弱い
<老後の備え! 個人年金保険>
公的年金を補てんする目的で加入する貯蓄型保険で、契約時に定めた年齢から年金を受け取ることができます。公的年金制度の雲行きが怪しくなってきた昨今、個人でできる“未来の備え”として有効。強制的に引き落とされるので確実に貯めることができ、生命保険料控除によって節税することもできます。
ハイリスク&ハイリターン!「株式投資」
リスク度……★★★★☆
リターン度…★★★☆☆
企業が発行する株を購入し、買ったときよりも価格が高くなったタイミングで売却して、差額の利益を得る投資のこと。個別株の株価は値動きが激しいことから、リスクが高い代わりにリターンが大きい投資として知られています。株式投資を始めるためには、証券会社に口座をつくる必要があり、手数料を抑えるならネット証券がオススメです。
Good points
・ハイリターンを狙える
・応援したい企業に貢献できる
Bad points
・成果を出すのが難しい
・儲けるには相当の勉強が必要